結婚破談?
「拓馬の結婚が無くなったって、まさか、バカ母が何かしたんじゃないでしょうね?」
本心は、結婚が無くなればいいって思ってるし。
確かにいずみのことは好きじゃない。
だからと言って…。
人の幸せをぶち壊しになんてできるほど薄情じゃない。
「そこまでしないわよ。まぁ、本当はめちゃめちゃにしてやろうかと思ったけど」
そこで、(笑)みたいな言い方するとことか、本当年取ると、意地が悪くなるんだから。
「拓馬が…。もう一度考え直したいって言ったんだって」
拓馬がそんなこと…。
「てか、リンネ泣いてたの?目が赤いよ。かわいい子に涙なんて似合わないよ…」
例のごとく、バカ母と一緒にじゅうたんに乗っていた瞬が私の顔をのぞきこんだ。
「楓も何してんだよ。こんなかわいい子が泣いてて何もしなかったの?」
瞬はパチンと指を鳴らして虹色の星型の花を出した。
「元気になれる花だよ」
無邪気な瞬の言葉が嬉しくて、また違う意味で泣きそうになった。
「リンネ。笑って」
ねっ。
と言うように、首を傾けて私にかわいい笑顔を見せてくれる瞬。
瞬の方がずっとかわいいじゃん。
瞬の笑顔の周りにお花がたくさん咲いてるのが見える気がする。
「てか、リリカは?リリカの様子は?と言うか拓馬との結婚がダメになっちゃったなら、リリカは住む場所無くなっちゃうんじゃないの?」
「恋敵の心配なんて余裕ね」
バカ母は、第2希望の瞬が私に優しくしたのが面白くないらしく、拗ねた顔で言ってきた。
「リリカさんと拓馬がパートナーであることに変わりはないですから、今まで通り、リリカさんは拓馬と一緒に暮らせますよ。」
そうなんだ、と楓の言葉に納得…。
って納得するのもおかしな話よね。
結局、リリカは拓馬と一緒にこれからも二人で暮らしていくのよ?
嫉妬しない訳ないじゃない。
でも、リリカも暮らしにくくないのかしら?
「リリカさんが、パートナーの変更を望んだ場合のみ、拓馬と離れて暮らすことになりますが、リリカさん変更するでしょうか?」
私の心の疑問に楓が答えた。
パートナーって変えられるの?
その時。
「それが」
と楓が言いにくそうに言葉を続けた。
「リリカさんは今のとこパートナーの変更は望んでないようです」
さすが、二次元、情報が流れるのが早い。
いや、今そんなこと言ってる場合じゃない。
まだパートナーを解消してないなら、これからもリリカは拓馬と暮らすんでしょう?
素直に喜ぶのにはまだ早いようだ。




