78 遅すぎた告白
結局、自分の方が好きで、若い時からヴァネッサにかまってもらえないかお願いしつづけて成就しても....
ヴァネッサの心は最後まで掴めなかったんだろうな。
そんな若い時の二人の思い出を、王アレクは天井を見ながらおもいだしていた、
二人はせっかく夫婦になったのに、こうやって二人ベッドに横たわってほぼ話すこともない。
「ラベンダーと初めて魔獣相手に戦わせてみたんだが...お前の悪い癖を全部引き継いだような娘だな」
「あんた、絶対安静なのに、私に喧嘩を売ってるの?」
ヴァネッサは、布団のなかから攻撃してやろうかと言わんばかりのドスをきかせた。
「やめとけ。どうせお前は根が優しい。お互いに最後のトドメなんてさせないだろ。魔女としては悪いところだが、私がヴァネッサに引かれた部分をそのまま引き継いでいたと言う意味で褒め言葉だ。
あの子も根が優しい、そして、争いは最低限だ」
魔獣を倒すのに3段階の魔法を使うとは思わなかった。
ラベンダーの方が格上だからいいが、安全的にも心配だ。
「お前と違うのは、自信がなさすぎる。
これは私のせいだな。クラリスの件でどうせルシアンと上手くいくだろうと嫌がらせで王妃にしたと言った件が予想外にラベンダーとルシアンに刺さってしまった。
数年前にルシアンが、護衛がしたい、魔術を教えたいと言っていた言葉は若い頃の私と一緒だったから、ラベンダーに思いを寄せていることには気づいてたんだ。だから、あんなことで、二人の仲があそこまで険悪になるとは...
ルシアンの行動も見ていてかつての自分と被った。もうひとプッシュラベンダーにすれば、変わる未来がたくさんあるのに...」
アレクはこんなはずではなかったとため息をつく。
「何を変えたかったのよ?」
「やさぐれず、全部君に話して相談したかった...」
「何を?」
「いわない。君はもう妻じゃない。王家のシークレットだ」
「....ふうん。なら聞かない」
相変わらずめんどくさい男ねというヴァネッサの独り言が響く。
「そこは、それでも聞きたいというところじゃないのか?」
「いやよ。残り二人の妃の世話になりなさいよ」
プイッとヴァネッサは王アレクに背を向けた。
「さっきふて寝してラスカルとラベンダーの会話を聞いてたわよね。我が国の魔力による遺伝子検査はやめたほうがいいわ。科学の血液とか髪の検査をしてくれる国にだしたら、ラスカルはきちんと調べたら祖父だったわよ。」
「科学の方が当てになるという根拠はないだろ」
「あるわよ。」
「どんな?」
「あなたの魔力を閨で以前抜き取ったら、ルシアンが突入してきたこと覚えてる」
「忘れるわけないだろ。俺が邪魔だからって殺そうとしたくせに」
王アレクは、ぶすっと返答する。
「そうね。今同じことできるなら魔力を全部吸い取って、ただの人間にしたと思うわ。腹が立ってたまらないもの。でも、これは伝えとかないとね」
ヴァネッサはくるっと向きを変えて、アレクを見る。
「あの時の魔力使って王だと言わずに検査に出したら、ラベンダーは娘って出たわよ。
もちろん私たちの魔力は混合だから、私の魔力とあなたの魔力を分離させたわ。それぞれ親子関係がでました。結果が気に入らないなら、それが本当にあなたの魔力が確認に出したらいいわ。絶対一致するから。
なんなら、科学だってだしたらいいわ。一致するもの。私はあなた以外の子種なんて貰ったこともないわよ。」
ヴァネッサは手から検査結果を出し、3枚の結果を風の妖精にアレクの元まで運ばせる。
最初の一枚はAという魔力に、ヴァネッサとの混合があること。分離して、それぞれラベンダーとの関係性を調べたら親子関係があることが書いてある。
そしてもう一枚は、同じ大陸でも5000キロぐらい端にある科学も発展している国の科学遺伝子結果だ。
ラスカルとラベンダーは親子関係は否定も遺伝関係にはありとなっている。
最後の一枚は、ヴァネッサとラスカルは親子関係があるという結果だった。
アレクにとっては最初の一枚だけで十分だった。
自分はヴァネッサ以外とは魔力混合はしていない。
そして、ヴァネッサに最初の魔力混合をしたのは自分だ。
今、鑑定をしてもヴァネッサと魔力を混ぜたものは自分以外にいない。
もちろん、Aが自分ではない可能性もないとは言えないが、それならAとヴァネッサと自分の三人の魔力が混ざってないとおかしい。
思わず呆然とその結果を見つめる。
「アレク、あんた他の王妃とは魔力混合してなかったのね」
ヴァネッサがじっとアレクをみつめた。
「なんでしてないの?平等じゃないわ?」
アレクは、ため息をついた。
今までの結婚生活、ラベンダーへの対応は何だったのか??
いや、謝るレベルではすまない。
これからどうするのかも考えないと...
「他の王妃と魔力を混合させるどころか...白い結婚だ」
「は??」
ヴァネッサは驚きのあまり飛び起きた




