表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【完結済】継承者ライ、荒廃した世界を生き抜く!  作者: ぷちきゅう
第2章 迷子になった先で···

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

45/229

2-12.ライ、師範になる!?

 本日2話目の投稿は愛媛県東予港の四国開発フェリー様の『おれんじえひめ』の船内からです!

 たまたまキャンセルが出たので、予約をとっちゃいました~!明日は仕事なのでエクストリーム出社中です(笑)。

 レストランの料理が非常においしいんですが、今回は今治の有名な焼豚玉子飯を食べちゃったのでちょっとだけにしましたよ。

 お昼はしまなみ海道を三原港~因島の土生はぶ港経由~今治港という船ルートで芸予諸島の景色を楽しみました。橋を渡るのもいいけど、船旅ルートも面白かったです!造船会社が多いので、新造船やドッグ入りのフェリーも見れましたよ~!

 おはよう!今日の天気は大荒れだった···。



「これじゃあ、さすがに魔法で雨を弾いてもなぁ~」


「オレもさすがになぁ~」


「じゃあテオ、今日は1日ゆっくりしようか?」


「そうだなぁ~。たまにはそういう日もあってもいいかもな!」



 そういえば村を出てから1日何もしないって日はなかったなぁ~。村があった時もそんな日はなかったんだけどね···。


 でも、せっかくだから何かお手伝いしようかな?そう思ってボクは朝食をいただいた後に屋敷の人に聞いてみたんだ。



「いや、大丈夫だよ。むしろ、キミたちのおかげで助かってるんだよ。ありがとう」


「ちょっと前までは慌ただしかったけど、今は落ち着いてるから大丈夫よ。ありがとね」



 どうやらボクのお手伝いは必要ないらしい。それじゃあ、リークさんに聞いてみようかな?そう思って部屋を訪ねたんだ。



「おや?ライくん、どうしたんだい?」


「お忙しいところすいません。今日はこんな天気なので魔獣退治はやめにしたんです」


「確かに、こんな悪天候でやるような事ではないな」


「それで、何かお手伝いできることがあればやろうと思うんですけど···」


「ふむ···。そういえばライくんはいくつなのかな?」


「え?5歳ですけど···?」


「そ、そうなのか!?確かに幼い子のような小柄の体格なのだが···、そうか···」


「え···?あのぉ~?」


「ああいや、すまない。ちょっと聞きたかっただけなのでな。手伝いということであれば、うちの兵士たちに稽古をつけてほしいのだが、いいかな?」


「稽古···、ですか?」


「ああ、そうだ。ライくんはあの魔獣を倒してしまうほどの実力を持っている。今は門が修理完了までという期限付きでこの町に滞在してもらっているのだが、修理が完了すればライくんも旅立つだろう?そこで、ライくんがいなくなってもこの町を守れるほどの力を身に着けるべきではないか?と考えたのだよ」


「そういうことですか···。ですが、そんなに簡単にはいかないかと···」


「その通りだ。だが、ライくんの稽古が何かきっかけになれば···、と思うのだよ。どうかな?」


「ボクでよければいいですよ」


「ありがとう。では、昼からお願いしようか。それまでに希望者を募っておこう。よろしく頼むよ」


「はい!」



 というわけで稽古の先生になってしまったよ···。なんだかアキさんと同じことをボクもやることになっちゃったね。でも、ボクの教え方でうまくいくのかなぁ~?



 そして昼食をいただいてから、リークさんと一緒に稽古の会場である大広間にやってきた。すると、たくさんの人が集まってたよ!?30人ぐらいいるような···。


 会場にリークさんがやって来たことで、兵士さんたちは話すのをやめて一斉にこっちを向いた!そして、リークさんからあいさつがあったよ。



「急な募集にもかかわらず、みんなよく集まってくれた。今日はこちらのライくんとテオくんが稽古をつけてくれる。みんな知っての通り、先日町を襲った魔獣をすべて退治してくれた実力者だ。この機会になにかみんなの足しになればと思う。この町を守るため、みんなの頑張りを期待する!ではライくん、テオくん。よろしく頼むぞ」


「はい!みなさん、こんにちは!旅をしているライです。こっちはドラゴン族のテオです。偶然この町に来ました。大したことをお教えできるかわかりませんが、精いっぱいやりますので、よろしくお願いいたします!」



 パチパチパチパチ!



「剣術はボクが、魔法はテオが担当します。希望する方に集まってください!」



 すると、ボクが20人、テオが10人だった。まぁ、魔法は難しいからなぁ~。



「それじゃあ、剣術ですね。もう皆さんはある程度できるでしょうから、ボクのやり方を見てもらいましょう。何か気づいて足しになってくれたら嬉しいですね!それじゃあ、始めます!」



 ボクはいつもの鍛錬でやる型をやった。この型はアキさんの息子さんがやってたらしいんだよね~。それを遺産の知識として教えてもらったんだ。


 まずは木剣を両手持ちでじっと構える。この時が一番集中しているんだよ。そしてゆっくり振りかぶって振り下ろす!手首を使うと威力が増してブンッ!って音がするんだ。続いて横薙ぎ。最後に突き。この基本中の基本をそれぞれ1回ずつ、ゆっくりと丁寧にやるんだ。


 アキさんの息子さんの知識によると、武術において基礎は非常に大事なんだって。これをおろそかにすると、技のキレが悪くなって威力がガタ落ちになってしまうそうだ。


 そして、この基本は体を鍛えるのにも役に立ってるんだって。剣を振るうのに大事な筋力も鍛えられて一石二鳥なんだそうだよ。


 こうした解説もつけて説明した。って言っても『遺産の知識がそのように解説するといいよ!』ってアドバイスしてくれて、そのまま話してるだけなんだけどね···。兵士さんたちはみんな驚いて納得していたよ。


 続いてはボクが使う剣術の技を披露した。基本技は全部で7つあるんだ。すべて披露して、それぞれの技の特徴、長所と短所の説明もしたんだ。そうして今度は技を非常にゆっくりと繰り出してみんなに見てもらったよ。



「じゃあ、次は実戦で感じ取ってもらいましょうか!ボクが相手になりますので、誰か試合しませんか?」


「じゃあ、まずは私が。よろしくお願いするよ」


「こちらこそ、よろしくお願いいたします!」



 深く礼をしてから練習試合が始まった。ボクは基本的には動かない。みなさんがやってくる攻撃を受けてかわして···、最後に軽い一撃をおみまいしてあげた。



「す、すごいな···。この人数全員相手にしたのに疲れてないなんて···」


「···え?いや、疲れましたよ~!ただ、それを相手に見せてないだけなんです」


「そう言い切るのがすごいんだが···。今日はいい勉強になったよ。ありがとう!」


「こちらこそ、こんな子どもの言うことを信用してくれて、ありがとうございました!」


「ははは!みんなキミが魔獣を倒すところを見たんだ。見た目なんかには騙されないからな!」


「「「「ははは!」」」」



 ···みんな、いい人たちだなぁ~。


 一方のテオは魔法の基礎である魔力循環をずっとやっていたようだったよ。



「これができて魔力量が増えたらやれることが増えるからな。あとはイメージなんだが···、こればっかりは口で説明は難しいからなぁ~。大規模魔法をここでみせるわけにもいかないしな」



 確かに。魔法はイメージで威力や魔力消費量が大きく変わるからね。町中で魔法を使うのも危なすぎるしね!


 こうして夕方までボクたちの稽古をやったんだ。思ってた以上に好評で良かったよ~!

 作者は小学生の時に剣道をやってまして、段はとってないのですが1級までいってました。

 剣道の教室は場所によって考え方が違うのですが、作者がいたところはとにかく『基本を大事に!』ということに重点を置いてました。そのために他チームと試合してもなかなか勝てなかったんですね。

 というのも、『勝つこと』を重点に考えてテクニックを教えてるところが多いんです。でも、そういうところは演武で型を披露しようとすると、きれいではないんです。

 確かにテクニックを教えたら、その条件に合致すれば勝つ可能性が高いんです。逆に基本を徹底的にやっていると、最初は負けてしまうんですけど、どんどん経験を積むと強くなっていくんです。大器晩成ってことなんですね。


 これ、仕事でもそうなんですよ。応用というのは基本ができたうえでないと、意味を成さないことが多いんです。


 そういった作者の人生経験をここでライくんが代わりにやってくれました。皆さまも基本は忠実にやりましょうね!


 さて次回予告ですが、魔獣退治に出かけたのですが、魔獣レーダーを見ているとどんどん退治されていってました。誰が退治しているのか?と思って行ってみると、なんと金竜の女の子でした!どんな子なんでしょうね?


 明日から2日までは21時過ぎの投稿を予定しております。それではお楽しみに~!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ