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【完結済】継承者ライ、荒廃した世界を生き抜く!  作者: ぷちきゅう
第2章 迷子になった先で···

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2-9.現時点でのスマホの機能を確認しよう!

 本日2話目の投稿です。朝に1話投稿していますので、そちらを先にご覧下さいね。

 冒険者ギルドに魔獣討伐のお仕事を請けに行ったら、問答無用で依頼をたくさん押し付けられちゃったんだ···。というわけで、今は森の北の大きな池で魔獣を狩りまくっているんだ。



「秘技!紅葉!!」


「ストーンアロー!撃ち抜けーー!!」



 池の周囲で休んでいた魔獣の群れを、池の中へ追い込むような形でボクとテオは左右から攻撃を仕掛けた!奇襲を受けた形になった魔獣たちは慌てて逃げようとしたけども、そんな大きなスキを見逃すほどボクたちは甘くなかったんだよ。


 10分後···、ほぼ殲滅は完了したんだ。



「ふぅ~。やっぱりちょっと逃げられちゃったね」


「泳いで逃げた魔獣もいたなぁ~。器用なヤツもいるもんだな」


「でも、かなり退治できたよ。とりあえず無限収納カバンに入れちゃうね。自動解体してくれるから、どれだけ退治できたかはあとで数えるよ」


「おう!もう周辺には魔獣はいないんだな?」


「うん。ちょっとだけここで休憩する?」


「そうだな!ちょっと早いけどお昼にしようぜ~!」


「わかったよ。じゃあ、お屋敷で作ってもらったお弁当を食べちゃおうか!」



 そう、ボクたちが朝食をいただいた後に用意してくれていたんだよ。『アス様から用意するように言われております』ってね!アスは気が利くなぁ~。



「「いっただっきま~す!」」



 お弁当の中身は焼き魚だった。ほんのり塩味なのがいい感じだね!量もボクは少なめ、テオは多めになっていた。そこまで考えてたとは···。帰ったらアスにお礼を言おうっと!



「さてと···、昼からはどうする?」


「まだ時間あるから、他のところの魔獣を倒しておくか?」


「じゃあ、東だね。歩きつつ、魔獣レーダーで探してみるよ」


「ホント、その『魔獣れーだー』って便利だなぁ~!」


「アキさんはこういう情報を集めるのが得意だったんだね」


「ほかにも便利な魔法があるんだろうな~」


「そうだね···。ちょっと時間もあるからいろいろ調べてみようか?」


「おう!どんなのがあるんだろうな~」



 というわけで急遽この『スマホ』っていう神器を調べてみることにした。これまでもいろいろ調べたんだけど、『この機能はサービスを一時的に停止しています』って表示されてるのが多かったんだ。これはいきなり全部は使うと大変だから!って事かな?


 今、画面を見ると以下の『アプリ?』が使えるようだった。···うわっ!?いっぱいあるぞ!?



・ストレージ(無限収納カバンの中身の管理)

・ちーむッス!(オンライン会議と通話用で、相手をこちらから指名すれば相手側からも使用可能)

・カメラ(ナイトモード機能付き8倍ズーム、ビデオ撮影も可)

・天気予報(周囲約1000kmの雲の動きや天気図、今日の天気と週間予報も表示)

・地図(ただし地形は1000年前のままで、その場所に行ったらその周辺のみアップデート)

・転移マップ(訪れた場所へ転移できるが、使用可能魔力量により選択肢に制限あり)※まもなく解禁!

・魔獣レーダー(周囲20km以内の魔獣の位置を表示し、シンボルの大きさで強さを表示)

・電卓(四則演算のほかにも指数・対数・三角関数などにも対応)

・今日の料理(腕前によってはお店開けるぞ!料理ヘタだとどうしようもないです(過去に実績(・・・・・)ががが···))

・日記帳(写真添付可能。アキの日記は削除済)

・メモ帳(手書きにも対応!カメラで撮影して文書取り込みも可)

・家計簿(オサイフの管理からお店、国の運営費管理までありとあらゆる場面でお任せ!)



「うわぁ~、結構増えてるよ~!」


「秘伝書にも少しだけ書いてあったけど、いろんな事ができるんだなぁ~!」


「転移マップなんてのもあるんだ···。一度行ったらそこに行くことができるって!」


「じゃあ、ライの村にもすぐに戻れそうだな!」


「そうだね!でも···、結構魔力消費量が大きいみたいだよ?」


「そこは普段の鍛錬で魔力を鍛えるしかないな」


「そういうことね。解禁って、使えるだけの魔力量になったら使えるって事なんだなぁ~。アキさんはちゃんと考えて作ってくれたんだなぁ~」


「まさに『賢者の遺産』ってだけあるな!」


「そうだね···。アキさん、ありがとうございます!ありがたく使わせてもらいますね!」



 さて、スマホの確認も終えたところで魔獣討伐を再開した。次は森の東側だ。


 こっちは魔獣の位置が大きくバラけていた。だから、1体1体倒していくことになりそうだね。


 そしてまず1体いた。レーダーで場所は把握していたけど、実際に目視で確認できる範囲まで近づいていった。4本足で大きなツノが生えてるね。



「テオ、ボクが魔法で撃ちぬいてみるよ」


「おう。がんばれ!」


「うん!···ストーンショット!」



 バシューーン!!



 ボクが放った石の弾がまっすぐ飛んでいく!しかし、撃った直後に魔獣が逃げてしまい、惜しくも外してしまったんだ···。



「あぁ~!ライ、惜しかったな~」


「うん···。でも、撃つ直前までは気づいてなかったのに、撃った直後に逃げちゃったね。もしかして、気づかれてたのかな?」


「どうみてもおとなしそうな魔獣だったから、警戒心が強いんじゃないか?ライの殺気を感じたのかもな」


「殺気って···、どうやって出してるかわかんないのに···」


「気配を殺せるようになったら、ああいう魔獣も楽に倒せるようになるかもな」


「どうやったら鍛えられるかわかんないよ~!···え?」


「ん?どうした?」


「また遺産の知識が···。周りの雰囲気と溶け込むようなかんじ···?」


「遺産の知識には気配を消す方法まであるのか···」


「うん···。でも、やり方はわかってもすぐにはできそうもなさそうかなぁ~」


「誰だってできることとできないことがあるからな。焦って全部できなくてもいいんだぞ?」


「ありがとう、テオ。ちょっとずつできることを増やしていくようにするよ」



 その後も頑張って倒そうとしたんだけど、ほとんど逃げられちゃったね。魔獣って人を見かけたら見境なしで襲ってくるものだと思い込んでたけど、そうでもない魔獣もいるんだね。これは今日もいい勉強になったよ!



「ライ!今日はこのへんで終わりにしようぜ。そろそろ夕方になるし、腹が減ってきたぞ~!」


「そうだね。じゃあ、今日はここまでにしよう。帰ろうか!」


「おう!ギルドに寄っておくか?」


「あ~···、どうしようか?今朝の状況からしたら、相手にされないんじゃない?」


「それもそうだな···。じゃあ、今日と同じように明日の朝一で行くことにするか!」


「うん!」



 この日の結果は、魔獣65体退治だった。やっぱり休んでいた魔獣を一網打尽にできたのが大きかったなぁ~。


 そして町に帰ってくると、門番さんが驚いていたよ。



「無事に帰ってきたな!もう少し遅かったら探しに行こうか?とも考えていたところだったよ」


「え?そうでしたか···。ごめんなさい。ちょっと魔獣狩りに夢中になっちゃって···」


「そうだったのか···。それはすごいな。倒した魔獣はどうしたんだい?」


「ちゃんと回収してます。このカバンはいっぱい入るんですよ」


「マジックバックだったのかい!?子どもなのにすごいもの持ってるんだね···」


「あはは···。知り合い(・・・・)からのプレゼントなんですけどね」


「大事にするんだぞ?それを狙ってくるヤツもいるから、十分に気を付けるんだよ」


「ありがとうございます。また明日も森へ行きますので、よろしくお願いしますね」


「ああ。今日はお疲れさん!」



 そしてギルドの横を通ると、入口が閉鎖されていた···。『冒険者たちが復帰するまで無期限で依頼を受付できません』って書かれてたよ···。どうもボクたちが魔獣を狩っている間も依頼が殺到したようだね。これは···、魔獣退治よりも先に冒険者さんたちを治療したほうがいいのかもしれないね。


 リークさんに相談してみるか!

 スマホの機能がだいぶ解禁されました!スマホはライくんの魔力で動いてますので、常時監視されてるんですね。そのために解禁の魔力量に達すると機能解放!となる仕様です。

 ライくんのスマホはアキくんが使っていました。そのため日記帳アプリもあるのですが削除されてます。恥ずかしい内容もありましたからね(笑)!

 料理アプリの料理ヘタって誰の事だったんでしょうね?もう前作を読んでいた方ならおわかりでしょう。


 さて次回予告ですが、魔獣退治から領主邸へ帰ると、リークさんがライくんにこの周辺の様子を聞いてきます。そこでリークさんにとって衝撃的な事実が判明してしまうのです···。


 GW期間中は土日祝は2話投稿です。28日と30〜2日は1話投稿です。期間中2話投稿はストックあるんですが厳しいので勘弁して下さい···。

 それではお楽しみに〜!

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