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【完結済】継承者ライ、荒廃した世界を生き抜く!  作者: ぷちきゅう
第1章 ライ、村を出る!

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1-15.冒険者、始めました!

 本日2話目の投稿です。朝に1話投稿していますので、先にそちらをご覧くださいね~!

 おはよう!昨日は冒険者ギルドに行ったらなぜか冒険者になっちゃったね。


 武器と防具を揃えてもらって、見た目は冒険者になったよ。これで少しは驚かれなくなったかな?どうも防具なしの普段着で旅をするのはおかしかったようだからね。


 まぁ、そりゃ魔獣が出るんだから防具なしなんて自殺行為だもんね。革の鎧を着せてもらってから気づいたよ。


 やっぱりボクはまだまだ世界の事が分かってないんだなぁ〜。これからも毎日勉強するよ!


 ちなみに旅道具なんだけど、揃える必要はなかったんだ。全部アキさんが使ってたもので十二分過ぎるんだって。


 昨日、ポーラさんに聞いて無限収納カバンから出したら『十分過ぎるわよ!?ここまで持ってる人なんていないわ!って、見たことない素材なんだけど···。どこで手に入れたの!?』って驚かれちゃった···。


 アキさんは旅が好きだったんだなぁ〜。聞けるならお話を聞きたかったよ。日記とかないのかな?



「ふわぁ〜···。ライ?もう起きてたのかぁ〜?」


「おはよう、テオ!今日は冒険者初日でしょ?ちょっと気分がいいから早起きしちゃったよ」


「あぁ~、そういやそうだったな。そう言えばオレらのランクってどうなったんだろうな?」


「行ってみて最初に聞いてみようか?でも···、いい依頼取られちゃうかもしれないから、とりあえずFランクで請けれる仕事を取っちゃおうか?」


「そうするか。別に慌ててランク上げなきゃいけないわけでもないしなぁ〜」



 宿の食堂で朝食を食べてから、フロントに『あと1週間泊まりたい!』って伝えて前払いしておいたよ。


 遺産の知識によると、町に入ったらすぐに宿をとる!ってのが鉄則らしいよ。アキさんはとれなくて困った事があったのかな?



 さて、ギルドに着いた。入って左右の掲示板の前にはたくさんの冒険者さんがいたよ。


 ···あ。これ、ボクの背が低いから、後ろからだと見えないわ···。



「ライ?どうしたんだ?」


「後ろからだと掲示板が見えないし、張り紙が取れない···」


「···あ〜。オレがライを抱えてあいつらの上に飛ぼうか?」


「それはダメだよ!目立つし怒られちゃうって!」


「じゃあ、空くまで待つしかないな。受付もすごい並んでるし、どこかで時間潰すか?」


「だったら町を見て回ろうか?昨日は夕方までギルドにいたからね」


「そうだな!うまいもんがあったら食うぞ〜!」


「さっき朝食食べたばかりなのに?」


「ドラゴン族は腹が減りやすいんだぞ!」


「でもこの前まではそうでもなかったけど?」


「だいぶ体が本調子になってきたみたいだしな。それじゃあ行こうぜ!」


「ちょっと!?待ってよ〜!」



 とりあえず1時間ぐらい散歩するか!


 まずは大通りだ。馬車が4台横並びでも余裕あるぐらい道が広いんだ。


 いろんな店があって、朝から賑わっていたよ。



「あっ!テオ、服屋さんがあるよ。着替え買っておく?」


「そうだなぁ〜。これ1着しかないもんなぁ〜」


「じゃあ、ここで買い物して時間潰そう!」


「えっ!?うまいお店探すんじゃないのかよ!?」


「じゃあ、ここは後にする?」


「そうしようぜ!依頼片付けた後でいいんじゃねえか?」



 テオは『買食い?』というのがやりたいようだね。いくつか屋台で買い込んでいたよ。えっ!?両手に持ってるけど!?



「ライ!半分はカバンに入れとけ」


「あぁ~、そういう事か。旅の途中でも食べるんだね?」


「そういう事だぜ!じゃあ次行くぞ〜!」



 さらに5軒回ったんだよ···。テオ?払ったお金、ボクのお金なんだけど···。



 あっという間に1時間が経ったので、ギルドに戻ってきた。掲示板の前には数人いる程度だから見れるね!ただ、予想通り···、



「おい、ライ?張り紙があんまり残ってないなぁ〜」


「そうだよね〜。一応残ってる依頼を見ようか?」



 よく見ると、掲示板はランクごとに分かれていた。ボクたちはFランクだからそっちへ行くと、ほとんど残ってなかった。隣のEランクもだ。


 ちなみに残ってる依頼というのは···、


・トイレの汲み取りと畑への運搬(F) 5000ジール

・避難民の遺体の処理(EだがD推奨) 5000ジール

・避難民への救援物資の提供と護衛(EだがD推奨) 4000ジール

・薬草の採取(F) 3500ジール

・外壁の外側での魔獣討伐(Dランク) 15000ジール


「う〜ん···。ライ?どうする?」


「ボクとしては1番上以外ならやるよ?」


「···あ〜、2番目はライの村でやってるから、ある意味経験者って言えばそうだけどよ···」


「とりあえずポーラさんに聞いてみようか?」


「そうだな···。今なら窓口が空いてるしな!」



 どれを選んだらいいのか分からなかったので、ポーラさんのところに行ったんだ。



「あら!ライくんにテオくん。おはよう。さっそく依頼を受けてくれるの?」


「おはようございます、ポーラさん。依頼なんですけど、どれがいいか迷ってしまって···」


「この時間はいいのがないからね〜。一緒に見ましょうか?」


「お願いします」



 ということでさっきの掲示板に戻ったんだけど、ポーラさんは難しい顔をしていたよ···。


 やっぱりこれって人気ないんだね···。



「ライくん?どれだったらできそう?」


「1番上以外ならやりますよ?」


「えっ···?避難民対応···!?よく見たらなんでFにあるのよ!?これはほぼDの仕事よ!?」


「あっ、それやりますよ?」


「危険よ?向こうは飢えてるから正常な判断ができないわ。それなりに実力がないと、根こそぎ奪われかねないわ!」


「大丈夫です。それなりに強いですし、それに···、遺体の件はボクは村全員やってあげた経験あるので···」


「···わかったわ。条件付きで受注ということで」


「え?条件付き?」


「未達成でも罰則適用除外ってことで。失敗しても構わないわ。報奨金は受け取れないけど···」


「わかりました。2つ請けます!」


「本気なのね···。じゃあ手続きするわね」



 ということで、避難民対応することにしたんだ。ボクだって村を滅ぼされたから避難民といえばその通りなんだけどね。



「はい。手続き終わったわ。物資のある場所へ案内するわ。···この手押し車よ」


「えっ?これだけですか···?」


「毎日これだけ捻出するのも厳しくなってきたのよ···。今回はライくんが通った北門方面ね。ライくんが売ってくれたお肉も積んでるわ。いい?身の危険を感じたら、すぐに逃げなさい。いいわね?」


「はい!ありがとうございます!」


「テオくん?ライくんをよろしくね」


「おう!ヤバかったら飛んで逃げるぜ!」



 さて、避難民さんたちのところへ行くよ〜!

 なんとライくんは避難民の人たちへ救援物資を配布するという危険な依頼を受注してしまいました!遺体処理まで受注してしまって大丈夫なんでしょうかね?その結果は次回明らかになります。


 って、次回予告までやっちゃいましたね。ライくんは避難民のところへ救援物資を持っていくのですが、当然大パニック状態に巻き込まれてしまいます!どのようにして対応したのでしょうか?


 明日も朝と夜に1話ずつ投稿します。お楽しみに~!

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