7-22.(番外編)あの世での座談会 第7章編
本日で第7章完結します。そのため朝に本編を投稿しております。
ここはいわゆる『あの世』···。
特別に家を持つことを許され、アキ一家と相棒のリオ一家が住んでいる。
そこに、賢者の遺産を継承したライの両親が滞在して、下界の様子を覗いていた。
「おー!ドラゴン族が集落を探し始めたなー!」
「いよいよだね~、リオ。でも···、見てるとかつて集落のあった場所付近へみんな向かってるね」
「そうだなー、アキ。やっぱり種族ごとに好みがあるだろうからなー」
「好み?」
「青竜は飛ぶのが好きだろー?だからアイム島みたいな海があるところや空が広い場所が好きなんだぞー」
「あ~、そういう事ね。アイム島って言ったら子孫の青竜のコンくんがなんか居座っちゃってるけど···」
「どうも迷ってたどり着いたっぽいなー。クオンの子孫だから方向オンチなんだろうなー」
「そういうことかぁ~」
そしてマイカ村では、旅立ったドラゴン族を埋めるようにほかの町から避難してきた人たちがやってきた。村はさらに活況となり、建設ラッシュが続いていた。
そんな中、なんとライくんがアスちゃんと結婚することになったみたいだよ!
「ライ···。結婚したんだなぁ~」
「『おめでとう』って言ってあげたいのに···。でも、嬉しいわね」
「ああ。まさかライが結婚を受ける告白を、私たちの墓の前でやってくれるなんて···」
「ライのその気持ちが···、本当にありがたいわ」
「ご結婚おめでとうございます。本当によかったですね」
「アキさん···。ありがとうございます。アキさんのおかげで、ライは幸せになってくれました」
「いえいえ、こういう未来をつかみ取ったのはライくん自身ですから。そのきっかけとなってくれたのは嬉しいですよ」
ライくん、おめでとう!直接言うことはできないけどね。幸せになってほしいよね~!って···、あれ?
結婚式でライくんはお酒を一気飲みしちゃってぶっ倒れてしまったよ···。そしてライくんの部屋にアスちゃんが入って···、あ!?
次の瞬間!『ここから先は見せられないよ!』と表示されちゃった···。
もしかして···、賢者の遺産が『アレ』まで教えちゃった···?
ライくんのご両親も、顔がちょっと赤くなってたね···。あ~、これって話しかけないほうがよさそうだね。
翌朝、ライくんとアスちゃんは顔が真っ赤だった···。つまり、『真相はそういうことだ』って事か···。
そしてライくんとアスちゃんは新婚旅行に出かけた。ボクたちも行ったなぁ~!トラブルばっかりだったけど、とても楽しかった思い出だよ。
その最中で魔獣同化能力者たちの足取りをつかんだけど、直前に移動されてしまってたようだ。
すると、ライくんはマイカ村の防備を増強する方針にしたようだった。おそらくは賢者の遺産が提案したんだろうなぁ~。再度浮遊大陸へ飛んで魔道具を準備していたよ。
そして農業にも力を入れるようだ。ライくんの行動のおかげでマイカ村はさらにいい発展をしそうな気がするね!
ただ···。気になるのが魔獣の動きだ。
ライくんの周辺の町では魔獣が一気に減ったそうだ。これってもしかして···?悪神ボイドは『あれ』をやろうと考えてるのだろうか?
ボクたちにはもう見守るしかない。だけど、ライくんにはボクが作った賢者の遺産がある。
この事はライくんのご両親には言わないでおこう。あくまで今の段階では可能性の状況だ。そうでない可能性もあるわけだから、下手に不安にさせたくないしね。
もし起こった場合、おそらく最終決戦になるだろう。なんとかあの脅威から生き延びてほしい···。そう願いつつ、ボクは再びライくんたちを見守ることにしたんだ。
第7章 完
ライくんがアスちゃんに結婚を承諾したのは両親のお墓の前でした。その事に天国の両親はとても嬉しそうでしたね〜!お墓の前で重大報告とかって、ちゃんと故人に届け!って思いでやりますからね。
作者も老衰で天寿を全うした祖母の状況を前作アキくんの最期として引用するとお墓参りの際に許可を得ました。きっと読んでくれてるとは思うんですが、いかんせん100歳の祖母にゲームやアニメネタなんてわかんないだろうから面白く思ってくれてないだろうなぁ〜とは思いますけどね(笑)。感想は作者の死後に聞いてみますよ。まだ先の話ですが(笑)。
アキくんが何やら不穏な事を言いましたね。もちろんフラグでした。第7章の途中にもたくさんフラグが立っております。どこかを最終章のあとに確認するのもいいですよ~!
このあと夜にネタバレ集を投稿します。しばしお待ち下さいね。




