7-17.ライ、タースさんからお酒の飲み方を伝授される!?
浮遊大陸へ新婚旅行にやって来て、宿泊する場所は前回お世話になったサムの実家。
浮遊大陸には宿がないからなんだけど、ちょっと予想してた通り飲食店のお手伝いをする事になっちゃったんだ。
まぁ、予想通りだったから特に思うことはないんだけど、夜は居酒屋としての営業でなんとタースさんまでお酒を飲んじゃってたんだ!
「ライくん〜?お酒は初めてかい?」
「いえ、結婚式の時に飲んで倒れました···」
「そうか···。見た感じだと弱いとは思えんけどなぁ〜。飲み方の問題だろうて」
「飲み方···、ですか?」
「そう!お酒はなぁ〜、楽しく飲んで楽しく酔っ払うのがいいんだよ。誰かに迷惑かけるのは最低だなぁ〜。よ〜し!じゃあいい機会だからここで練習したらいいよ〜」
「は、はぁ···」
というわけで、お酒の飲み方を教えてもらうことにしたんだ。いや、一応知識としてはあるんだよ?賢者の遺産の知識にもあるからね。
どうやら賢者の遺産を作ったアキさんはお酒が好きなようだったみたいなんだよね。でも、知識だけはあっても、酔っ払うのはボクだからなぁ〜。個人差あると思うし。
さて、テーブルにはいろんなおつまみが出されて、ビールっていう麦で作ったお酒が目の前に出された。コップはちょっとぶ厚めの頑丈なガラスでできたジョッキだったよ。初めて見たよ···。
ジョッキの中には金色の液体と、上部にはきめ細かい白い泡が載っているけども白く曇っていた。ジョッキ自体がキンキンに冷やされてるんだよ。
「まずはこれだね〜!お酒を楽しむのはね?いきなりグビッと飲むんじゃなくて、軽く飲んでからおつまみをゆっくりと食べつつ、お話をするんだよ。それじゃあ〜、乾杯しようかねぇ〜!そ〜れ!」
「「「「かんぱ〜い!」」」」
タースさんの音頭でボクたちはビールを軽く飲んだ!これ···、かなり苦いんだけど···。
「は〜い!それでいいんだよ〜。ビールには胃腸の働きを活性化させる作用があるらしいからね〜。これで食べる態勢が整ったんだ。ささ!おつまみも食べていきなさい」
「は、はい。···これ、ちょっと塩辛いですね」
「肉の干物だからね。ちょっとずつ食べてじっくりかむとおいしいよ〜」
なるほど···。確かにかんでるとお肉の旨味が感じられるようになってきたよ。
一方のアスとテオは···、
「あら!?結構飲みやすいわね〜!」
「オレもあんまり酒は飲まないんだけど、これはうまいな〜!」
どうやらお酒がおいしいそうだ。ボクはちょっとこれは苦手だなぁ〜。
そう思ってると、タースさんがジュースを持ってきてくれたんだ。
「ははは!ビールは苦手って顔だったので、これならどうかな?」
そう言ってビールにジュースを半分ぐらい入れてくれた。それを飲んでみると···!?あれ!?飲みやすい!?
「ビール・カクテルと言ってね。こうやってお酒に果汁を加えると違った楽しみ方もできるんだよ。ただ···、どちらかといえばそれに合う酒もあるんだよ。試してみるかい?」
「はい!お願いします!」
「よしきた!じゃあ、これなんかどうかな〜?」
そう言って出してきたお酒は無色透明。ただ、お酒のいい香りがしてるよ。
「これは焼酎という蒸留酒でな?酒をジュースとかで割ってやるんだ。アルコールの濃度も自由だから、まずはお試しで···、これでどうかな?」
そう言って作ってくれたのはオレンジっぽいなにかのジュースで焼酎を割ったものだ。どんなかんじかな〜?
「···ん!おいしいですね〜!」
ちょっとクセがあるけど、これはボクでもおいしかったね!一気に飲んじゃったら、タースさんに怒られちゃった···。
「こらこら!一気はいかんよ?長く楽しむならちょっとずつがいいんだよ〜」
「あっ!?ごめんなさい!でも···、なんだかフワフワしてきましたね〜!」
「おっ!?ライくんも酒が効き出したね?どうだい?気分は?」
「う〜ん、軽くフラフラしますけど、それが気持ちいいですね〜!」
「それが酔うという感覚だよ。ただ、お酒は感情のタガが外れやすい。怒りっぽい状況とか悲しい状況とかだと感情が制御しきれん場合もあるぞ?まぁやけ酒をする事もあるだろうが···、気を付けて楽しむんだよ」
「は〜い!あははは!」
う〜ん!なんだか楽しい気分になっちゃったね〜!前回は〜、一気に濃いお酒をぉ〜、飲んじゃったから〜、今日は〜、薄めのお酒でぇ〜、楽しもぉ〜!
「アス!テオ!楽しく飲んでるぅ〜?」
「ええ!こんなおいしいお酒は初めてね〜!」
「おう!ここのお酒はなかなかいいなぁ〜!」
「タースさ〜ん!誘ってくれてぇ〜、ありがとう〜ございますぅ〜!」
「ははは!いや〜、本当はサムと飲みたいって思ってたんだけどね〜。サムは酒が苦手なんだよね〜」
「え〜?そうなんですかぁ〜?」
「たぶん、ワシがいつも酔ってる姿を見て『ああはなりたくない!』って思ってるんだろうなぁ〜」
「でもぉ〜、タースさんもぉ〜、楽しんで飲んでるでしょ〜?」
「もちろん!そのために日々頑張っとるからなぁ〜!まぁ、見せられない頑張りもあるがね〜!」
「そうなんですねぇ〜!···見せられない頑張り?それって···?」
「ははは!それはな···?」
「それは···?」
「ひ・み・つだ!あははは!」
「え〜〜!?ものすごく気になりますぅ〜!」
「ははは!まぁ、そのうちわかるから〜!それまでの楽しみって事でね〜!」
なんだか気になるなぁ〜。でも···、それには一つ心当たりがあるんだよ。
そう。テオの魂の器を修繕した時に、タースさんはテオのためにわざわざ地上に降りて、『龍玉』というすさまじい力を秘めた魔石を取ってきてくれたんだ。
ぎっくり腰って言ってるのにやってることにチグハグ感があるんだよなぁ〜。でも、さっきの発言からすると、どうもほかにもこっそり何かをやってそうだ。聞いてもさっきのようにはぐらかされちゃうだろうなぁ〜。
でも、『そのうちわかる』って事は、教えれる状況になったら教えてくれそうな気がするね。その時まで待つとしようか。
「お〜い!タース!こっちも相手してくれよぉ〜!」
「ん〜?おおっ!そうだな〜!ライくん、アスさん、テオくん。席を外すね〜!どうぞごゆっくりお酒を楽しんでね〜!」
そう言ってタースさんはいったん厨房のカウンターに寄って、おつまみセットを用意してから別のお客さんのテーブルに行ったよ。
ここからはボクたち3人で楽しく話をしながら心ゆくまでお酒とおつまみを楽しませてもらったんだ〜!
今回は楽しくお酒を飲む回でした。
作者も毎日マイジョッキ1杯分飲んでますが、ほろ酔いぐらいがちょうど気持ちいいんですよね〜!泥酔までいくとしんどいですから、そんな飲み方は友人と飲んだりする時ぐらいでしょうか?それでも抑えますけどね。
別にアル中じゃないですよ?朝から飲まないですしね。休みの日は翌日の仕事に向けて昼飲んで夜飲まないってことはしますけど。
皆さまもちゃんと節度を守って楽しみましょうね〜!
さて次回予告ですが、ライくんはマイカ村の防壁強化の材料を受取りに向かいます。預かってるリリスさんの家に行くと···、ゴミ屋敷状態でした!本当にあるんでしょうか?
それではお楽しみに〜!




