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【完結済】継承者ライ、荒廃した世界を生き抜く!  作者: ぷちきゅう
第7章 激闘の後で···

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7-7.ライとアス、新婚旅行に出かける!

 ···おはよう。ちょっとお寝坊しちゃったなぁ〜。


 昨日はアスとの結婚式だったんだ。多くの人に祝ってもらって、宴会も大盛りあがりだったんだ。


 ボクは初めてお酒を飲んで倒れちゃったけどね···。お酒の飲み方も賢者の遺産の知識にあるだろうから、後でアキさんに教えてもらおう。


 そして···、ちょっと···。えっ!?言わないといけないの!?恥ずかしくて言えないよぉ〜!イ、イベントを···、アスと初めてやっちゃいました···。と、とっても···、良かったですぅ···。これ以上は言わせないで!!



「おう、ライ!アス!今日はお寝坊だったな」


「う、うん···」


「え、ええ···」


「ん?どうしたんだ?2人とも、顔が真っ赤だぞ?」


「な、なんでもないよ!」


「そ、そうね!大丈夫よ!」


「···?だったらいいけどな。そうそう、今日はどうする?」


「普段通り村の開発をするよ」


「いいのか?新婚旅行ってやらないのか?」


「えっ?新婚旅行?」


「秘伝書にはそれをやったらしいけどな。好きにしたらいいけど?」


「あぁ〜、そういえばアスはグランドの町から出たことなかったよね?」


「そうね···。この村ぐらいだわ」


「じゃあ、ダイナモの町に行こうか!ついでにカパーの町も寄っておこう。今の村の状況を説明しておかないとね」


「じゃあアスと一緒に行くか!飛んでいけば魔獣に襲われる心配もないからな!」


「ちょっと近場だけどね···。あっ、そうだ!ボードの釣りができる宿に行こうよ!」


「おっ!?いいなぁ〜!アスもそれでいいか?」


「そんな町があるのね!?行ってみたいわ!」


「それじゃあ決まりだね!ちょっとみんなに知らせてくるよ!」



 というわけで、みんなに数日留守にするって伝えたんだ。すると···、



『楽しんで来い!村は任せとけ!』


『村長は働き過ぎだから、ちょうどいいんじゃない?』


いい意味で(・・・・・)頑張って〜!キャ〜!』


『こっちも畑仕事頑張るけど、村長も畑仕事(・・・)頑張れよ〜!』



 って言ってくれたよ。って···、最後の方のはどういう意味なんだろうね?いい意味って?畑仕事は普段からよく手伝ってるけど?よくわかんないなぁ〜。



 ちょっとお昼過ぎちゃったけど出発だ!竜モードのテオに乗せてもらって、まずはカパーの町を目指すよ〜!


 すぐ近いから、高速飛行魔法はせずに通常の飛行で飛んでもらった。上空から見たマイカ村は···、



「うわ〜!こんなに建物が建っちゃったなぁ〜」


「こうして見ると、グランドの町よりも大きいような気もするわね···」



 普段は地上からの視点でしか見れないから仕方ないんだけどね。でも、村のみんなのお墓以外に何もなかった場所が、今ではたくさんの建物が建ってる。


 もうものすごく忙しかったから、こうやって村をじっくり見る余裕がなかったんだよね。なんだか感慨深いなぁ〜。



「今は住む家が多かったけど、もう少しして余裕が出たら、変わったものとかも作ってみたいね」


「それってどういうものなの?」


「遊具かなぁ〜?公園を作ってみたいね!浮遊大陸の空中庭園みたいな!」


「おっ?ライ、それいいんじゃね?」


「でしょ〜!」


「空中庭園って···?」


「ああ、ごめん!浮遊大陸にあるきれいな庭園なんだよ。そうだ!テオ!浮遊大陸にも行こうか!?」


「いいぜ〜!って、どこ飛んでるかは知らないけどな」


「大丈夫!スマホの転移マップに表示されているから!」


「じゃあ行けるな!最後に行こうぜ!」


「うん!アス、楽しみにしていてね!」


「ええ!やっぱりライと一緒だと、いろんな経験ができて楽しいわ〜!」


「そう?もっともっと楽しんでもらえるようにするからね〜!」


「「あはは!」」


「お〜、2人とも仲いいなぁ〜」



 テオがなんか言ってたみたいだけど、ボクはアスとのお話で気が付かなかったんだよね。



 カパーの町まではマイカ村の外輪山が切れてる場所から流れる川沿いのほそい道を下った先にあるんだ。今後の予定としてはこの川沿いの道の拡幅と山の法面(のりめん)の整備をして、馬車が余裕ですれ違えるようにする事、そして坂を緩やかにする工事だね。


 マイカ村は地形のせいで周りから隔絶された場所だけど、いつまでも周囲とつながっていないのはダメだと思うんだよ。だから、カパーの町までの道は通りやすくしようとしてるんだ。


 もちろん、外輪山の切れ間には砦を建設する予定だよ。それなりに装備も整える計画だ。


 今後の計画を考えていると、カパーの町にたどり着いたんだ。



「あれ?もしかして、マイカ村の新しい村長さんかな?」


「えっ?どうして知ってるんですか?」


「先日来たでしょ?隊長から話は聞いてるからね。珍しいドラゴン族を連れてるって」


「そうでしたか···」


「今日はどういった用件かな?隊長に面会だったら詰め所にいるはずだよ」


「ありがとうございます。助かりますよ」


「そうそう、ちょっと聞きたいことがあるんだけど···、いいかな?」


「はい。いいですけど···?」


「最近、マイカ村があるあの山の方で飛んでる大型生物って···、ドラゴン族かい?」


「はい、そうですよ。でも、今後は魔獣発生ポイントに集落を作るので、そんなに見かけなくなると思いますよ」


「そうか···。いや、あの山に『空飛ぶ大型魔獣が大量に住み着いた!』って町民たちが不安がっていてね···。隊長が『大丈夫だ、問題ない』って言って不安を払拭して回ってるんだよ。オレも不安だったが、真実がわかれば安心だよ」


「あ〜···。ご迷惑おかけしました···」


「ははは!気にしなくていいよ。それともう一つなんだけど···。昨日夜にマイカ村の上空で大爆発があったって町民から通報が相次いでね···」



 ···コルメがボクの結婚式の開始の合図の花火魔法だな。カパーの町まで見えちゃってたんだ···。



「まぁ、念のために警戒レベルを上げたんだけど、特に何もなくて良かったんだけどね。村は大丈夫だったかい?」


「は、はい···。特に問題なく···」


「そうかい。だったらいいんだけどね。おっと!?悪いね〜。ゆっくりしていってくれ」


「は、はい···。ありがとうございます」



 アスもテオもマズい!と思ったのか、一言もしゃべらずにいたよ···。とりあえず身分証を見せて門を通過したんだ。



「あ〜、コルメの魔法がここまで見えてたなんて···」


「警備レベル上げたって言ってたわね···。思いもしなかったわ···」


「あの時はお祭り騒ぎだったからなぁ〜。そこまでコルメも考えてなかっただろうな」



 これは隊長さんにもいろいろと聞かれそうだなぁ〜。

 ライくんとアスちゃんが新婚旅行に出かけました。テオくんは付き添いですね。高速飛行魔法もあるので一気に回りますよ~!


 カパーの町では遠くに見えたドラゴン族が脅威に思われてしまいました···。まぁ、地上にはほとんどいませんでしたから皆さん知らないですからね。


 あとはコルメちゃんの魔法花火も見えました。遠くから見える花火もきれいですよね〜。作者は天神祭の花火を電車から見た事がありまして、遠かったですけどきれいでしたね。


 さて次回予告ですが、スナ隊長に近況報告をしますよ〜。そして次はダイナモです。宿でのんびりしますよ〜。


 それではお楽しみに〜!


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