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【完結済】継承者ライ、荒廃した世界を生き抜く!  作者: ぷちきゅう
第6章 レクト奪還大作戦

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6-26.(番外編)あの世での座談会 第6章編

 本日も夜勤なので早朝に投稿しています。と言っても夜勤明けで寝る直前ですけどね。

 このお話で第6章完結です。

 ここはいわゆる『あの世』···。


 特別に家を持つことを許され、アキ一家と相棒のリオ一家が住んでいる。


 そこに、賢者の遺産を継承したライの両親が滞在して、下界の様子を覗いていた。



「ライの姿が変わった!?」


「テオくんとくっついちゃったのかしら!?」



 ライくんのご両親が驚いてるね。って、ボクも驚いてるよ···。別の意味で!



「ちょっと!?どういう事だよ!?なんでライくんはかっこいい合体変身できるのさ!?ボクとリオなんて着ぐるみだったのに···」


「あー、それってアキがオレの魂の器のドラゴンの像をかわいくしたからってアイリが言ってただろー。ライくんはちゃんとかっこいい(・・・・・)像にしちゃったんだろうなー」


「うっ···。あぁ〜、うらやましいなぁ〜。どうして?どうしてこんな事に···」


「もうオレら死んじゃってるからどうにもならんけどなー。過去の事はもう気にすんなよー。トラウマなのはわかるけどなー」



 わかってるよ!そんな事は!もうとっくの昔に死んじゃってるし、合体変身ももうしないけどさ。


 でもね?ボクが理想としていた姿になっちゃってるのを見ちゃうとね···。ものすごく悔しいんだよ〜!



 そしてライくんは浮遊大陸に避難していたドラゴン族を引き連れて地上に降り立っていた。これは完全に歴史に残る出来事だね。


 そして、降り立った地はライくんの故郷であるマイカ村だったね。これにはご両親も感動していたよ。



「あぁ···。村が復興するのだな···」


「ライ···。ありがとう···」



 ところが!そのあとライくんは再建し始めたんだけど、その規模がすごかった!どうもボクの賢者の遺産がちょっと暴走しちゃって、都市計画を策定しちゃってライくんに提示してしまったみたいなんだよ。


 次々に建っていく建物。そして建築していくスピードが速すぎて、ご両親は呆然としていた!



「家って···、あんなに速くできるのか!?」


「うちは半年近くかかったわよ···」


「あ〜、あの建て方はプレハブ工法ですね。事前に部材を加工して現地で組み立てるだけなんで速いんですよ。すいません···。どうも賢者の遺産がアドバイスしちゃって、浮遊大陸のドワーフの職人さんがはりきっちゃったみたいですね」


「壁もかなり頑丈に作ってるなー。って、ここってそんなに魔獣の襲来ってないだろー?過剰すぎるような気もするなー」


「う〜ん···。リオの言う通りだね。やっぱり賢者の遺産が暴走しちゃってるんだろうね。こんなつもりで組んでないんだけどなぁ〜。まさか···、某シ◯シティ気分で『目指せ!100万人都市!』って考えてるんじゃ···?」


「あそこで100万人はムリ過ぎるぞー!?」


「ははは···。これはちょっとボク自身に罪悪感があるなぁ〜。本当にごめんなさい···」


「い、いえ···。謝ることはないですよ。こうして別の形にはなりましたが、村が復興してくれるのは嬉しいことですよ」



 ボクはライくんのご両親に頭を下げたよ。責任取るって言っても、もう天国からじゃあどうしようもないけどね。気持ちとしてはこうしないといけないって思っちゃったんだよ。



 そして、ドラゴン族第2陣も到着して、魔獣同化能力者たちがいるレクト奪還に向けて動き出した!


 レクトの門は開きっぱなし···。入ってきた人を食べちゃおう!って、まんま元の世界のゴ◯◯リホ◯ホイじゃねえかよ···。


 町中で戦いが始まった!ドラゴン族たちは慣れない戦闘ではあるものの、確実に仕留めていったね。


 門ではナツの子孫であるアエスさんが1人で帰ってきた魔獣同化能力者たちを暗殺技でどんどん仕留めて行っちゃったよ···。これにはハルもナツも満足していたよ。



「···いいね。···里の毒がちゃんと伝承されてる」


「···動きがいい。···性格はナツとは違うけど、ちゃんと極めている」


「2人がそういうなら、あのアエスさんってすごいんだね〜」



 そして、どうやら冒険者ギルドの総帥ともう1人の男には逃げられてしまったようだ···。



「あ〜!惜しかったなぁ〜!」


「やっぱ、相手も考えてるなー。劣勢になったから、冷静に撤退を決断したなー」


「でもリオ?もうちょっとだったんだけどね」


「アキー?今回の目的はレクト奪還だぞー。ちゃんと達成できたから、これでいいんだぞー。それに、もし勝ったとしてもベスティアリッターって4人が戻ってきたら、疲れ切ってるところを襲われて、逆に一網打尽にされる可能性もあるぞー」


「···そうだね。リオの言う通りだよ」


「まー、魔獣同化能力者の大半は倒せたんだー。残るはそのベスティアリッターの4人と総帥、もう1人の男の6人ってとこじゃないかー?」


「そのようだね···。まだいるとは思うけど、その6人が強敵だね」


「まー、相手する頃にはライたちも戦力がさらに増強されるだろうからなー」


「そうだね。見守ることしかできないけど、ちゃんと見届けてあげようね」



 ほんと、ライくんには過去の清算(・・・・・)をしてもらってると思うよ。つらい役割を結果的にやってもらってることになっちゃって悪い事したなぁ〜。


 なんとか穏やかな、平和な世の中になってくれることを祈るよ。



  第6章   完

 アキくんはやっぱり合体変身の姿が気に入らなかったですね(笑)!そりゃカッコいい鎧姿と着ぐるみでは差がありすぎますからね。ただ、能力は一緒です。違うのは姿だけなんですよね。


 そしてマイカ村大改造はご両親もびっくりでしたね。見たことのない建物が猛スピードで造られていったらねぇ〜。


 これにて第6章完結です。この後夜までにネタバレ集を投稿します。

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