表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
10/206

1-4.ライ、魔獣を撃退する!

 本日は本格的な投稿初日!ということで一挙6話投稿します!

 ここは4話目ですね。ここから読み始めた!という方は3話前からお楽しみください。

「魔獣の襲撃だーーー!!」



 そう、この町にも魔獣がやってきたんだ!



「みなさん!りょうしゅていへひなんしてください!おもてのとおりをひだりにまっすぐすすんださきです!」



 宿の少女が廊下で大声で叫んでいた!



「ライ、この町から逃げるぞ!」


「テオ!?」


「オレが飛べばすぐに町を脱出できる。屋上へ行くぞ!」


「待って!···テオ?ボクたちで魔獣を倒せないかな?」


「何言ってるんだ!?相手がどういったヤツでどれだけの数かわからないのに無謀すぎるぞ!警報を出したって事は門や柵は突破されたって事だ!この町の兵士じゃかなわないってことだぞ!?このまま領主邸に逃げ込んだとしても、やられるのは時間の問題だ!」


「わかってる!でも···、ボクは継承者(サクセサー)だ。ボクには魔獣を倒せるだけの力があるんだ!もう···、ボクのようなつらい目に遭う人を···。見たくないんだ!」


「···わかった。はぁ~、どうもライは言い出したら聞かないみたいだな~」


「テオ?それじゃあ!」


「ただし!条件がある。オレがムリと判断したら、強制的に飛んで脱出するからな!」


「···うん。わかった。ありがとう!無理はしないよ!」


「もう十分無茶言ってるんだけどなぁ~。ま、オレも久々に暴れてやるとするか!」



 宿にはもうポクたち以外はいなかったよ。みんな領主邸へ避難しちゃったんだね。宿の前の通りにも人はもうおらず、ボクとテオだけだった。



「グォオオオーーーー!!!」



 右側から魔獣の咆哮が聞こえた!もう町に入っちゃってるようだ。しかも聞いたことのある叫び声だった···。もしかしたら···、コイツはボクの村を襲ったヤツなのかもしれない!!



 ドシンッ!ドシンッ!



 前方から大きな家みたいな巨体の魔獣が姿を現した!しかも4体いる!!



「レックスデラックスだと!?とんでもねえ凶暴な魔獣じゃねえか!?」


「テオ?知ってるの?」


「ああ!昔からいる魔獣だ!こいつ1体だけでこんな町なんかあっという間に破壊されるぞ!」


「えっ!?今回は4体もいるよ!?」


「さすがに相手が悪すぎるな···。逃げるぞ!」


「待って!···少しだけでいいからやらせて」


「···生半可な攻撃じゃ傷一つつかないし、ヤツの攻撃を一撃でもくらったら命はないぞ?」


「わかってる。テオ、サポートよろしく!」


「···あ~~~!!もう!どうなっても知らないぞ!」


「ありがとう!さあ!ボクが相手になってやる!!」



 レックスデラックスがボクを見た!すごく怖い···。でも、これ以上町を壊されるわけにはいかない!


 ボクは魔力剣を展開した!生半可な攻撃じゃ傷つかないらしいから、以前岩で試したように魔力をたくさん込めた!



「やぁあああああーーー!!!」



 まずは左の1体に切りかかりに行った!すると、図太い足で蹴りにかかってきた!デカいのに速い!



「ライ!?目が···」



 大丈夫!なんだか力が湧いてきたよ!身体強化魔法をここで発動して一気に加速した!レックスデラックスはタイミングがずれてしまって空振りしたよ。バランスを崩した今がチャンスだ!



「うぉおおおーー!!」



 ボクは軸足を魔力剣で···!切り裂いた!スパッ!と切れちゃったよ!



「ギャアアアーーー!!」



 切られたレックスデラックスは別のヤツの方向へ倒れてしまい、1匹が巻き添えを食って2体倒れてしまった!今がチャンスだ!もう1体の足を切り落としてやった!


 これで2体は身動きが取れなくなったね!残るは2体!そう思っていたら倒れていたヤツの背びれが光りだした!



「ライ!雷魔法が来るぞ!!」



 そう、倒れたヤツは物理攻撃ができないと考えて魔法でボクを攻撃しようとしてきたんだ!でも大丈夫!アキさんの···、賢者の遺産の魔法は特に雷魔法のバリエーションが多いんだ!こういう時用の魔法だってあるんだよ!



「ボルテージ・ブースト!!」



 この魔法はアキさんが好んで使ってたようだね。電圧を思いっきり上げることで、雷魔法を撃たれても全部反れてしまうんだ!ボクの体が淡く青白く光りだした!


 レックスデラックス2体から放たれた強烈な電撃は、ボクに当たる直前で反れてしまった!目が大きく開いたってことは驚いてるのかな?


 いや、今そんなこと考えるのは後回し!あと2体の動きを止める!!ボクがさっきの2体を相手している間、テオが魔法で注意をそらしてくれていたからね!


 次はアキさんの剣術技を使ってみるよ!これは複数の相手に対して有効な技なんだってね!



「秘技!疾風迅雷!!」



 敵に対して1太刀浴びせながら高速で移動する技だ!これでレックスデラックスの片足を切り裂いてやって、全部身動きをとれなくしてやったよ!


 しかし、レックスデラックスも黙ってはいない!ボクに無数の電撃を撃ってくるけど、ボルテージ・ブーストの魔法をかけている間は雷魔法はすべて無効だ!


 そしてボクは倒れているレックスデラックスの頭に向かい、魔力剣で脳天を突き刺した!!


 こうやって次々とトドメをボクはさしていった。この時、実はあんまり考えてなかったんだよね···。こうしなきゃいけない!って思ってたらこんな行動をとってたんだ。これも賢者の遺産のせいなのかな?



「···とんでもねえな。凶暴なレックスデラックスを···、こうも簡単に倒しちまうなんてな」


「はぁ···、はぁ···。な、なんとかなったよ···。まさか、ボクがこんなに戦えるなんて思わなかったよ···」


「ライ。とりあえず、ここを離れるぞ。あんまりライがやったって知られるとやっかいだぞ!」


「え?どうして?」


「お前がここの兵士以上の力を持ってるからだ。絶対に賢者の遺産について知られてしまうぞ!」


「そ、それはまずいなぁ~。···わかった。じゃあ行くよ」



 慌ててボクたちはその場から離れたんだ···。誰も見てないと思うんだけど、大丈夫だよね?ところがもう遅かったんだ···。



「なあっ!?こ、これは···」


「どうなってるんだ!?ん?子どもだと!?なんでこんなところに!?」


「いや待て!返り血が服についてる···。キミ!もしかして···、これはキミがやったのか!?」


「うぇっ!?見つかっちゃった!」


「あちゃぁ~···。遅かったかぁ~」


「···状況がよくわからん。とにかく、来てもらおうか?」


「どうする···?テオ?」


「どうもこうもねえよ。ついていくしかないだろ?」


「あはは···、そうだよね」



 というわけで兵士さんたちに連れていかれてしまいました···。

 ライくんの中にある賢者の遺産の知識が初めて戦闘に活用されました!

 賢者の遺産はアキくん以外にも製作に携わっているので、その技も使えるんですね~!テオくんが『目が』って言ってるのは前作をご存じの方でしたら『あ~!あれね~!』ってなると思います。このあと解説もお話の中で出ますからね。


 レックスデラックスも前作の本編第3章で登場しております。前作の主人公アキくんとリオくんが合体変身して超必殺技で倒した魔獣でしたね~!そんな魔獣をライくんは4体も一気に倒してしまいました!賢者の遺産のアシストがあるとはいえ、戦闘のセンスはありそうですね。


 さて次回予告ですが、レックスデラックスを倒したところを兵士さんに見られてしまい、ライくんたちは領主邸に事情を説明に向かいます。しかし、『子どもが倒せるわけない!』と言われて門前払いを食らってしまいます。そして兵士さんの詰め所へ案内されます。そこでアレコレ聞かれてしまいます!ライくんはどう答えるのでしょうか?


 次回は19時頃の投稿を予定しております。それではお楽しみに~!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ