表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/3

0 プロローグ

「魔王が現れた!場所はガイン荒野!」


「よし、行くか。」


転移テレポート


リーダー【アキラ】の掛け声と共に、魔王出現の報告をした魔法使いの女性【レイナ】は魔法を発動する。


次の瞬間、パーティーメンバーの4人は荒野から少し離れた丘の上にいた。


荒野には、10mを越える大きさの竜がいた。竜は近くの街に向け、進行しているところだ。


「今回は竜魔王タイプか。作戦の変更はなしだ。」


その言葉と共に、鎧を着た女性【シズカ】は竜に向けて走りだし、レイナは戦場が俯瞰できる位置まで浮遊する。


「おいしいとこは貰ってくよ。」


「仕留め損ねて恥かくなよ?」


残ったアキラは極大の魔方陣を出現させ魔法の詠唱に、弓使いの男【ユア】は自身の弓を限界まで引き絞る。


付与エンチャント シズカ 腕力強化

                ノックバック

                回避補助


 付与エンチャント アキラ 詠唱短縮

                魔法攻撃強化

                属性付与

                隠蔽


 付与エンチャント ユア  一撃必殺

                貫通

                弱点誘導補助

                隠蔽


 シズカー、やっちゃっていーよーー。」



その言葉と共に、シズカはもう一段階スピードを上げ、竜に近づく。


さすがに竜も無視できないと思ったのか、首をもたげ、ブレスを吐き出した。


それを紙一重でシズカは躱すと、竜の右足にハルバートを外側から思いっきり振り上げた。


「Gyaaaaaaaaaaaaaaa」


付与エンチャントを施された一撃は竜の体勢を崩し、転ばせることに成功した。


付与エンチャント シズカ 脚力強化


逃げてーーー。」


「究極魔法 隕石衝突メテオインパクト


アキラの発動の合図と共に、空に魔法陣が浮かび上がり、竜に向けて、火、氷、雷などの属性が付与された隕石が落ちていく。


「Gyaaaaooooooooo」


その攻撃は、竜の全身を覆う鱗を無惨にも破壊し、直接ダメージを与える。


「これで終わりだ。」


ユアが限界まで溜めた魔力を弓に込め、矢を放つ。


ユア自身の弱点誘導、レイナの補助によって、一直線に心臓目掛けて矢が走る。


最後の足掻きとばかりに、竜は心臓付近の鱗に魔力を込める。


「そんなもんは貫通するから無意味だ。」


矢は鱗だけでなく、心臓付近の肉も削りながら貫通。


「Gu,,,,Gya,,,,」


その鳴き声を最後に竜は倒れた。



「ふぅーーー。終わった終わった。タイムは17分42秒。魔王RTAにしては悪くないな。」


「ユアの装備を強くできるとタイムは早められそうだよなーー」


アキラとユアはそんな話をしながら、竜の死体の近くにいる2人の所に向かう。


戦いという名の一方的な虐殺を終えた4人は竜の解体を始める。


「爪と鱗はシズカの装備に使うとして、それ以外の部分はどうしよう?」


「ある程度の肉と魔石だけ貰ってあとは売り払っていい気がするな。」


アキラとレイナが分配を決めながら、着々と解体を進める。


「竜魔王ってもっと黒くて、もっと硬かった気がするんだけど私の気のせい?」


それまで黙々と作業をしていたシズカが、不意に疑問を投げかけた。


「言われてみればそんな気はするけど、私の鑑定で魔王種、竜ってなってるから。」


「そっか、それなら気のせいかも。ごめん。」


レイナの鑑定を疑う必要はないと感じたシズカは自分の気のせいということにした。



「よし、これで解体終了。レイナ。収納してくれ。」


「はーい。収納ストレージ


その魔法で竜の解体された肉や頭は異空間に消えた。


「疲れたーー。これで当分の間魔王討伐の係が回ってくることはないだろ。」


「そうね。誰か魔王討伐専任の人でも出てくればいいのに。」


「討伐より解体のほうが時間かかってちゃ自主的にやる人出てこないだろうな。」


「経験値も美味しくないしねー」


「そうだよなー。まあとりあえず今日は帰って酒飲もうぜ。」


「さんせーい!転移テレポート









「なんやねんあいつらの強さ。勝てるわけないやろ!」


先程まで竜の死体があった場所の地面の下から、首だけ出して《《真っ黒の小さな竜》》が言う。


「とりあえず今はなにか食べれるもんを、、、、」


地面から這いずり出た竜は街の方角へ向け歩き出した。


読んで頂きありがとうございます


「おもしろい!」


「続きが気になる!」


と思ったら下の⭐️評価をお願いします!!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ