表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

なろうラジオ大賞3

オーパーツで人を殴り続けると死ぬ

 どくろの水晶を手に入れました。

 これには恐ろしい力があります。


 そう……これで人を殴り続けると死ぬのです。


 恐ろしい物を発見してしまいました。

 これで人が殺せるなんて……。

 考えたくもありません。


 私はこの危険なオーパーツを収容すべく、アメリカの専門機関を頼りました。


 しかし……門前払い。

 私の話を聞いた職員たちは鼻で笑いました。


 誰も私の話を聴いてくれないので、SNSでこの危険性を拡散。

 一人でも多くの人に知ってもらいたい一心で、各所に情報を伝播しました。


 すると……次第にこのオーパーツで人を殴り続けると死ぬことの恐ろしさに気づいた人々が、私に賛同してくれるようになりました。

 ついにはメディアでも取り上げられ、全世界で報道されるようになり、人を殴り続けると死ぬこのオーパーツの恐ろしさを知らしめることが出来ました。


 でも……問題はこれから。


 人を殴り続けると死んでしまう恐ろしいオーパーツをどこかに保管しないといけません。


 しかし、適切な場所は見つかりませんでした。

 世界中どこを探しても、この人を殴り続けると死んでしまう恐ろしいオーパーツを保管できるような場所はなかったのです。


 仕方なく私は南極へ向かうことにしました。

 あそこなら簡単には手を出せないでしょう。


 探検隊を組織してオーストラリアへ向かう飛行機に乗り込んだその時、悲劇は起こったのです。


「え? なくした⁉」


 なんて恐ろしい……。


 人を殴り続けると死なせてしまうオーパーツを紛失してしまったというのです。

 あまりに恐ろしいその事実に私は正気を失い……。






「回収した例のオーパーツは?」


 黒いサングラスをかけたスーツの男が、白衣の男に話しかける。


「あそこです」


 白衣の男は黒い箱を指さした。

 あの中にオーパーツが封印されているのだ。


「それで……収容は完了したのか?」

「ええ、あれに人を殺す能力なんてありません。

 先ほど材質を確認しましたけど、ガラス製です。

 しかも中が空洞になっていて非常にもろい」

「というと?」

「あれで人を殴るとオーパーツの方が壊れます」

「…………」


 スーツは肩をすくめる。


「やれやれ、そんなものに振り回されて大騒ぎしたのか。

 みんな大して暇じゃないだろうに」

「死人が出なかっただけよしとしましょう」

「それで……処置はどのように?」

「どこかの倉庫にでも適当にしまっておきましょう。

 どうせあれはタダの……」


 黒い箱の中に眠るオーパーツ。

 殴っても人は死なない。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[良い点] 割烹から読みに来ますた♪……ぢつはガクブル来ちゃったんですがワタクス ((((;゜Д゜)))) [気になる点] 「殴り続けると死ぬ」…………「死因は鈍器による連続した殴打」の未解決殺人事…
[良い点] オーパーツって恐ろしいですね。 オチも思わず笑ってしまいました。 もしかしてですがガラスの灰皿とかも人を殴り続けると死なせてしまうのでオーパーツの一種では無いでしょうか?
[良い点] タイトル見た瞬間からずっと笑ってました! 紛失して正気を失う、というか最初から正気を失ってますよねw というか恐ろしいのはこの思想に信者が集まってる事ですよね…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ