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ねえ、私を攫って逃げて!

作者: 七瀬
掲載日:2021/02/09








私は、DV夫から毎日のように暴力を受けている。

旦那は、私だけじゃ物足りないのか?

まだ、5歳の娘にまで手を出すようになった。



『なんで、俺の言う事が聞けないんだ! 俺がお前たちを養って

やってんだろう! お前たちは俺の所有物だ! ワガママや俺の

言った事を拒否することは出来ないんだよ!』

『・・・お、お願い、やめて! 娘に手を出さないで!』

『うるさい! 俺に指図をするな! 俺がこの家では一番偉い

だよ! 黙って、言う事を聞け!』

『お願い、やめて! 許して。』

『なんで、俺の言う事が聞けないんだよ!』

『・・・ご、ごめなさい、許してください、』


【ドン、バタン、ゴトン】



その日も、私の悲鳴と旦那の怒鳴り声と娘の泣き声に私が旦那に

殴られる音が響き渡っていた。





 *




初めて旦那と出会った時は、とっても優しい男性ひとだった。

私は、人見知りで自分からあまり話す事ができないでいた。

そんな私にも、旦那は私に優しくしてくれたの。

私は、いつしか? 旦那になる彼の事が気になるようになって

好きになっていったわ。

そんな私の気持ちを、彼は知ってか知らずか?

私と結婚を前提として付き合ってほしいと言ってくれたの。






・・・でも?

彼と結婚して、同じ家で生活するようになると?

彼の本性が剝き出しになってきたの。

家では、いつも? イライラするようになって。

私が失敗すると? 文句を言うようになったの。



『・・・前にも言ったけど? おかずの味付けが濃いんだよ!

どの料理も、塩辛だけだろう! 美味くないんだよ! これなら

外で食べてきた方がいいじゃないか!』

『・・・ご、ごめんなさい、気をつけるわね。』

『後? 服のたたみ方も、雑なんだよ! もっとキレイにたため

ないのか!』

『・・・・・・』

『黙ってないで! 返事をしろ!』

『・・・ははい。』






・・・極めつけは。

旦那が、家でお酒を飲んでいた時だった。

私が、旦那の目の前でコップを割らしてしまって!

それを見た旦那が、キレて私の頬にビンタしたの。

その時は、旦那も一瞬でお酒が醒めたように私に直ぐに

心配して謝ってくれたのに。




まさか!?

これが、引き金になるなんて...。

ここから、私は地獄の生活が始まったわ。

その頃、私のお腹の中に旦那の子供を身ごもった事も分かったの! 

その事を、旦那に言うと? 物凄く喜んでくれた。

でも、その子供に今では暴力を振るうのよ。

もう私、耐えられない!





 *





こういう関係が、旦那と2年ほど続いた頃。

私の職場に、バイトで若い男の子が入ってきたの。

彼の名前は、『木平 潤平』22歳で、1年以上彼女は

いないらしい。

彼は、爽やかで人懐っこいというか、、、?

32歳の私とも仲良くしてくれたわ。

そのうち、私は彼の事が気になるようになったの。

旦那も子供もいる私が、22歳の男に恋心を抱くなんて。





・・・彼も私の事を好きになってくれたらしく。

私は、旦那の暴力の事を彼に話し、一線を越えてしまったの。

私の溜まっていた悩みを彼が受け止めてくれたわ。

そんな時、彼からこんな事を言われたの。



『梓さん! ボクと一緒に旦那から逃げてくれませんか?

勿論! さなちゃんも一緒に、、、!』

『・・・でも? そんな事して、旦那に見つかったら?

潤平がどうなるか?』

『ボクの事は、どうでもいいんです! 二人をボクが助けたいんだ!』

『・・・ううん、ありがとう!』






・・・私は、夜中に娘をベットからおんぶして連れだし旦那が寝ている

うちに家を出たの。

もう、二度とこの家に戻らないと決めてね!

無事に、私と娘は彼の車に乗り込んで家を出る事ができたわ。











・・・でも? 3年後。


【ピーポーン】


『はーい! どなたですか?』

『・・・俺だよ、二人を迎えに来たよ。』 

『・・・・・・』






最後までお読みいただきありがとうございます。

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