PM1124
時計を見れば
午後11時を過ぎた
珍しく
眠りにつけない
仕方なく
起きていることに
むろん横に なりながらだ
頭上のステレオ装置の電源を入れる
そして お気に入りの音楽を聴いてみる
少しは興奮が収まり
時計の表示が進むのを
チラッと見ている
もうすぐ日付が変わりそうだな
あと30分ぐらいで
11月23日になりそうだ
日付を またいで
起きている自分がいることになる
まるで時間移動を しているかのように
もちろん現実では時間移動などは出来ないが
気分だけでも時間移動する
心の余裕があれば
心も少しは安らぐだろう
真っ暗で眠るのは嫌いだから
天井の常夜灯と枕元の小型スタンドの灯りを
付けながら眠ることにしている
いつかしら暗闇が嫌いになり
となりの部屋は真っ暗闇の空間が見えるのが
なぜだか怖いのだ
ならば煌々と灯りを付けながら
眠れば良いじゅないかと
言うことになるが
それも偏屈な性格だろうか
嫌だ
つべこべ言わずに寝ろよと
言いたいところだが
目が眠りを訴えないのだから
このまま自然に眠るまでは起きていようと思う
まったく自分の神経は
どうなっているんだよと
思うけれども
こればかりは自分の意志では 眠りに向かわせることは難しく
そのうちに眠るだろうと
言いながら
より目覚めてしまう
自分が ここにいる
そうなればコップ一杯だけの水を
ゆっくりと
ゆっくりと
飲み干してから
眠りに着こうか
コップの水が果たして
眠りを誘うのだろうか
疑問は残るが
それでも少しずつ
少しずつ眠くなり始めたようだ
おやすみなさいと
天井に向かって挨拶をしてから
眠ることにしようか