死から始まる、継承者の異世界征服記
ライザー王国。
周辺の国とも仲はよく、国民は比較的に裕福で、労働力も豊富である。
しかし、十年前に当時の国王はサエル教を狂信と呼べるほど、熱心な信徒であり、少しずつ増えていった精霊信仰者を毛嫌いしていた。
宗教の教えの違いもあり、精霊教はいつしか迫害を受けるようになった。
だが、あくまでも前の話である。
国王が病気で死に、新しい国王が即位してからは、迫害を疑問に思い、迫害をやめるように呼び掛けていった。
そして、近年。迫害もほとんどなくなり、精霊信仰者たちは普通の生活を取り戻しつつあった。
そんな中、新たな波乱が巻き起こる。
主人公のカナタは、とあるきっかけで教師を殺し、殺人の罪を着せられるが、隠されていた精霊の契約が発動し、もはや最強とも呼べる存在になる。
これから出会う部下たちや未知なる敵。
そして、誓う、世界を自らの手で作り直すと。
狂気の物語が、今始まる――
1話 プロローグ前編
2018/08/10 23:20