詩
今日は職場に入ったボランティアの動員で
ミニコンサートのお手伝いにいった
詩に心がえぐられた
歌えなかった
泪が止まらなかった
私の中のあなたは
まだ色あせてはいない
そっと
抜け出して
泣いた
泪が止まらなかった
手伝いに行ったんだか
泣きに行ったんだか分からない
キラキラと
太陽の下で輝いていた
ホスト役の
ミュージシャンにこどもが聞いた
「どうしたらそんなに歌が上手くなりますか。」
そんな問いに
「なりたい自分をイメージすること」
「自分がなりたいと思う人の側にいること」
色々答えていた
「なりたい自分」
それがみつけられなかった
あなた
でも
そんなの
お母さんにもなかったよ
それでも
生きてきた
幸せだと思ってた
あの日まで
今はもう分からない
ああ
でも
小学校の合唱で
大きく口を開けて
楽しそうに歌っていたあなたを思い出した
今はどんな詩も
あなたを思い出させて
歌えない
でもあなたは
歌も詩も好きだったね
あなたの好きだった歌
あなたの好きだった詩
読み返してみよう
聞き返してみよう
少しでも
あなたの側にいられるように