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この作品には 〔ボーイズラブ要素〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

BL小説

これが日常なのです。

作者: 仲村 未希

だらだらとした男男交際の日常生活。 短編小説です。他のサイトでも公開していました。

「好きだ」


「……あぁ」


「愛してる」


「…………わかったよ」


「お前に言ってんだぞ?」




背中越しに囁かれる甘い声。

たとえ同じ男でも腰砕けになるであろうその美声の持ち主は、これまた期待を裏切らない美青年だ。


恋人である青年から告げられる言葉は、とても嬉しくはある。だが、素直に喜ぶ事が出来ない。



何故なら――。



ここは真昼間の高校であり、それも数学の授業中であるからだ。

勿論自習などではなく、今もとうとうと教師が公式の説明をしている。いちゃつく時間ではない。



しかも恋人である背後の青年はもとより、自分も『男』なのだ。


同性同士というあまり公に出来ない秘密の関係と点においても、今は愛を語らう時間ではない事は一目瞭然である。



「冷たいな。『オレも!』とか言ってくれてもよくない?」


「……」


「ねぇってば」


「――うるさいっ、いい加減にしろ!!」



我慢出来ずに怒気もあらわに小声で返す。

照れがあるため頬が紅く染まってしまってはいるが、背後にいる青年には見られる心配はない。


恋人の言葉なのだ。本音では嬉しくないはずがない。


それでも精一杯不機嫌そうな態度をとっていると、



「お前らいちゃつくなら休み時間にしろー」



教師からかかる声。


隠しきれない、2人の関係――。




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