表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
<R15>15歳未満の方は移動してください。
この作品には 〔ガールズラブ要素〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

手遅れ

作者: うおフライ

 大雨の降る中、二人で一つの傘を使って学校から帰っていると、彼女は恨めしそうに空を見つめた。

「雨は嫌い?」

 私がそう言うと、彼女は急に悪戯っぽく笑って傘を奪った。

 雨は私の制服を直ぐに満遍なく濡らした。

「好きよ、とってもね」

 制服が透けて私のブラジャーが露になると、彼女はデザインを指でなぞりながら

「こうなるからね」

と言って、更に指を動かして、少し硬くなった敏感な部分を撫でようとしたので、頭を叩いた。

「馬鹿、透けちゃったじゃない……」

「大丈夫」

「何が大丈夫なのよ!」

「だったら乾くまでウチに寄ればいーんじゃない?でもさ」

「な……なによ」

「今度は違う所が濡れちゃうかもね?まあ……私はもう手遅れだけど」

 少し息の荒くなっている彼女に、私は口が裂けても言えなかった。




 私も手遅れよ、なんて。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ