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かがやくつばさ

作者: 水霧

 真っ暗な場所。何も見えません。それは当然なのです。なぜなら光がありませんから。ただし音は聞こえます。一定のリズムで耳に心地よく残る音です。それと小波さざなみが連続で押し寄せてくるような音。


 誰かがこの身体を動かそうとしています。まるでジェットコースターで垂直落下するような凄まじい力です。こんな力の前ではいくらもがいても無力です。頭はガンガンするし、どことなく息もしづらいです。


 力のおもむくままに身を任せると、一筋の光がありました。最初は小さかったのに、だんだん細長くなっていきます。そして、まるで翼のように羽ばたいているようにみえます。暗闇の中を必死で羽ばたく鳥、しかも目に優しく神々しい光の翼です。


 その光に手を伸ばします。小さい鳥なのに頑張っても手に届きません。いや、まだ頑張れる。だんだん、少しずつ少しずつ、ゆっくりと輝く鳥に追いついていきました。そして完全に姿を捉えます。もうすぐ……頑張れ……、頑張って!



「田中さん、おめでとうございます」

「……あぁ……」

「元気な男の子ですよ」

「……ようやく会えたね……ありがとう……生まれてきてくれて……」

 目の前にある二つの丸から輝きが見えます。その輝きから二筋の輝きが。それにまた手を伸ばします。今度は勝手に身体が動いて目の前に現れました。ぺちぺちと触り、ようやく光を手にしたのでした。




 どうも水霧です。今度は〝童話〟に挑戦しました。……なんか童話っぽくないかもしれない……? でも、それなりに作ってみました、はい(笑)。帰りの電車に揺られて居眠り、起きた瞬間に脳裏によぎったものを書いてみました。

 一応、ご気分を害される方もいると思い、〝R15〟指定にしました。


 お読みいただきありがとうございました!


P.S.

 書いてる途中でなぜか泣きそうになってしまいました(笑)。



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