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感情喪失  作者: 娑紅羅月
14/17

友人



今回短いです


遅いくせに短くてすいません~<m(__)m>


じ、次回はもう少し早くします!!




「一昨日、どおりでおかしいと思ったわ」

「私も昨日始めて気がついたんですけど」

莉彩は、仕事場で美香と以前の話しをしている。

今は仕事が始まる30分前で、人はまだ全然来ていない。

「もう大人なんだから、体調管理位しっかりしなさいよね」

「覚えていたら」

莉彩がそう言うと、美香はため息をつきコーヒーを飲んだ。莉彩も美香に淹れてもらったコーヒーを啜る。



「そんなんだから・・・・・いや、やっぱなんでもない」

美香は何かを言いかけてやめたようだ。莉彩は首を傾げた。


「どうかし「っそう言えば!財布忘れてたんじゃなかったっけ?!早くとっておかないとまた忘れるよ!」

「.....そうですね」

莉彩ははぐらかされたなぁと思いながらも、特に気になるわけでもないので追求することはせず言われるまま友里にいれてもらった場所から財布を取り出した。


そして莉彩はソファーに腰をかけ、再びコーヒーを啜った。


コーヒーを一気飲みした美香は、カップを片付けながら、莉彩に話しかけてきた。

「あー、そう言えば、一昨日は財布忘れてどうやって家に帰ったの?」

「知り合いに何とかしてもらいました」

「なんとかって・・・・・家に送ってもらったの?」

「いえ、相手はお酒飲んでたんで、タクシー代借りました」

「へえー。どこで会ったの?」

「病院付近ですけど、忘れたことには後で気づいたんですよね」

「ふーん、そうなんだ」

美香は興味がなくなったような返事をしたのでそこで会話は終了した。



しばらくすると、人もほとんど集まり各自仕事を始めていった。



莉彩も始めようと思った時、事務長に話しかけられた。

「悪いけど、この資料医務室まで持って行ってくれる?」

「私ですか?別に構いませんが」

「良かったわ!お願いね。っあ、再び頼んで悪いけどもしあったら資料の入った段ボールを持ってきて」

そう言って、資料を手渡しされ、事務長は自分の席へ戻って行った。何故私が頼まれたのか、と思い周りを見れば自分以外の人はもう仕事に取り組んでいたため頼まれたのだろうと莉彩はひとりで納得した。



医務室の扉の前まで来て莉彩はノックをすると中から軽い声が聞こえて、「失礼します」と言って中に入る。

入ってすぐに資料の束に頼まれたものも置くと、後ろから声がした。

「あ、それこっち持ってきて。事務長のだろ?」

そういわれたので莉彩は男性に資料を渡して、例の段ボールを探す―――と、高い場所に一つの段ボールを発見した。高いといっても一般人からすればさほど高くはないだろう。

一応手を伸ばしては見たが、試してみて明らかになる―――この挑戦は、無謀だと。

(無理だ)

そう判断して、諦めて部屋から退場しようとすると、先ほどの男性がひょい、と段ボールを取って莉彩に渡した。

「ありがとうございます」

「いいけど・・・・・いつ見ても身長小さくないか?」

「急激に身長が成長しないもので。仕事なので失礼します」

と言って莉彩は医務室を出て速やかに仕事を開始した。




事後とが終わって時計を見れば夜7時10分。優真との約束までまだ少し時間があった。


仕事場を見回すと、美香と数人がソファーでくつろいでいるのが目に入った。莉彩もしばらくここにいようと思って自分の席に座った。


「莉彩ぁ・・・・・手伝って~今日用事あるんだよ!」

ここにいようと決めて1分もたたずに自販機に行こうと立ち上がると自席に突っ伏しながら友里が莉彩にそう言ってきた。


「遅刻してくるのが悪い」

真顔でそう返事を返すと、「えぇー!」と文句を言っている。


「また今度おごるから!」

特にすることもなかったし、奢ってもらえるということで、莉彩は時間まで友里の頼みを引き受けることにした。

資料を受け取り、パソコンを立ち上げて作業をした。


作業を初めて20分、渡された分の箇所が終わり資料を友里の机に投げると、彼女が驚いた表情で莉彩を見た。


「っもう終わったの?」

そう問われて、莉彩は頷いた。


「こっちも今丁度終わったの。正直、もっとかかると思ったんだけど予想外ね、ありがと。ていうか莉彩作業進めるのすごく早くなったよね。まぁ元からあたしよりも早かったけどさ」

顔をパソコンに向けたまま友里は莉彩にそう言ってきたので「そうかもね」と返事を返してここを出て行こうと荷物を持ち上げた。

「もうちょっと喜びなよ、褒めてるんだから!こう見えて一応あんたの事心配してるし、一番中の良いの友達だと思ってるんだから」

唐突にそんなことを言われて、莉彩は一瞬固まってしまう。今までこんなこと言われたことあったか?と考えてみれば、答えはNOないだ。とそんなことを思いながら返事をした

「どうも、まぁもう時間だからいくね」

「あ、うん。じゃあね」



何かが温かくなったような気分になりながら、莉彩は駅に向かった。


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