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(^ω^)【ようです】のようです

(^ω^)冒険者パーティから追放される方にも問題があるようです。

作者: 日曜日夕

(^ω^ )「今日をもちまして、お前らを追放しますッ!!」



 ( ’A`)「いやですッ!!」



( ・∀・)「僕達、このパーティが好きなんですッ!!」



(^ω^ )「でも俺はもう無理だから」



 ( ’A`)「なんでそんなこと言うの!!」



( ・∀・)「えーんえーん」



 ( ’A`)「ほら、泣いちゃったじゃん!!」



 ( ’A`)「謝って!!」



(^ω^ )「そういうの嫌い!!」



(^ω^ )「追放ッ!!」




 魔法とかいう謎パワーがあり、冒険者とかいう謎職業がまかり通っている異世界とかいう謎世界。冒険者はパーティとかいう謎徒党を組み、ギルドとかいう謎組織から、クエストとかいう謎ワークを受注して生活していた。



 そして、この世界の酒場では、今日もパーティから役立たずの追放劇がおこっていた。



( ・∀・)「……いいんですか、僕らを追放しても?」



(^ω^ )「は?なに?」



 ( ’A`)「僕達がパーティを支えてたって理解してます?」



(^ω^ )「支えられた覚えはない」



( ・∀・)「いやいや。実は僕は賢者で、その魔法で皆の能力に超すごいバフがかかってたんですよ?」



(^ω^ )「へぇ……」



 ( ’A`)「それに実は俺も剣聖並の力持ってんだよ。どんなモンスターも倒せるし、ドラゴン討伐クエストだって、俺の力がなけりゃ達成はできなかった」



(^ω^ )「ふーん……」



(^ω^ )「知ってる」



 ( ’A`)「じゃあ理解るよなぁッッッ!!俺達が抜けたらパーティがどうなるか!!?」



( ・∀・)「追放した後に戻ってこいとか言っても遅ぇぞ!?」



(^ω^ )「言わねぇよ!!」



(^ω^ )「パーティの仲間に能力を隠してんじゃねぇよ!」



(^ω^ )「こっちも履歴書に書かれてない資格は評価できねぇって!!」



( ・∀・)「それでも頑張ってた分は評価してくれてもいいだろ!?」



(^ω^ )「頑張りはもっとアピールしろよ!!『実は超スキルを持ってました』……隠すなッ!!自分の実力を!!」



(^ω^ )「全面に押し出せ!自己評価は常にAでいけ!!B+とか何っの意味もねぇから!!」



 ( ’A`)「能力の全貌を明かしちまったら裏切られた時に困るだろうが!!」



(^ω^ )「裏切り前提で行動するの止めろ!!」



(^ω^ )「仲間をもっと信頼してくれよ!!」



(^ω^ )「そういう人間不信に起因するコミュニケーション不足が!!今回の追放を招いたの!!」



(;・∀・)「え……えーんえーん」



 (;’A`)「また泣いちゃったじゃん!!」



(^ω^ )「泣いてると主張するならせめて涙を流せ!!」



 ( ’A`)「涙も枯れ果ててんだよ!!」



(^ω^ )「一滴も絞り出してないのに!?」



( ・∀・)「でも心では泣いてるから!!」



(^ω^ )「心うちを隠さないでよ!!」



(^ω^ )「つーかなんでお前らみたいなさァ!強い奴がさァ!!こんなパーティに入ったワケ!?」



 ( ’A`)「リーダーの人柄に惚れて」



( ・∀・)「アットホームなパーティって、いいなぁって思って」



(^ω^;)「そういうのもっと態度に出してよッ!!」



(^ω^;)「そんなコト言われたらこんな追放なんて結末にはならなかったよ!?」



 ( ’A`)「言わなくても伝わってるかなって」



(^ω^ )「伝わらねぇって!」



(^ω^ )「以心伝心の関係の前には、本音で言い合える関係があるんだから!」



(^ω^ )「そこ乗り越えないと、心じゃ伝わらねぇって!」



( ・∀・)「でも、なんかそういうの照れちゃって……」



(^ω^ )「最初は皆そうだから!知らない人が集まってパーティを組むんだから、そりゃあ内心なんて最初は開けっぴろげにはしないよ」



(^ω^ )「でもさ、皆で一緒に冒険して、命の危機とかもあったけど、乗り越えてきたじゃん!ドラゴン倒した後で、みんなで飲んだ酒は美味しかったじゃん!そういうところから、少しずつ心開いていけばよかったじゃん!」



 ( ’A`)「あ、俺お酒ダメなんで、飲み会NGです」



( ・∀・)「僕もちょっと……ご飯は一人で食べたいっていうか」



(^ω^ )「そういうところ!!」



 ( ’A`)「いや、でも今どき飲みニケーションとか古いっすよ」



( ・∀・)「体育会系の悪いところだと思います」



(^ω^ )「お前らはそうかも知れないけど、ウチはそれでやってんの!!」



(^ω^ )「そこの雰囲気変えたら、もうこのパーティじゃなくなるし!!」



(^ω^ )「だからさァ!お前らはお前らだけで別のパーティ作ればいいじゃん、実力はあるんだから!」



(^ω^ )「そっちだけで居心地良いパーティをさぁ、作れよ!!」



 ( ’A`)「俺達がパーティ作ったら、リーダーは加入してくれますか?」



(^ω^ )「しねぇよ!」



( ・∀・)「なら作りません。リーダーがいない冒険に価値なんてない」



(^ω^;)「そこまで想われてるの怖ぇよ!」



(^ω^ )「俺の何がお前らを惹きつけてんだよ!」



(^ω^ )「教えてくれよ!矯正するから!」



 ( ’A`)「引き締まった太もも」



( ・∀・)「笑った時の……笑顔かな」



(^ω^;)「身体的特徴を挙げるな!!怖ぇから!!」



(^ω^ )「もういいよ!早く追放されてくれよ!」



(^ω^ )「なんだったらお金も払うから!」



 ( ’A`)「……分かったよ。そこまで言うなら……されてやるよ、追放」



(^ω^ )「!!ホントか!?」



(^ω^ )「ありがとう!!新天地でも頑張ってな!!」



( ・∀・)「戻ってこいとか言っても遅いですよ?」



(^ω^ )「だから言わねぇって!」



(^ω^ )「もうさ、今後は2人でタッグ組んでさ、今より高ランクのクエストとか受けたらいいじゃん!そっちの方が儲かるし」



(^ω^ )「なんだったらギルドに口利きしてもいいよ?お前ら、実力は確かなんだから」



( ・∀・)「あ、いや。それは無いと思います」



(^ω^ )「あ、そうなの?冒険者辞めちゃう感じ……?まぁ、手に職はあるようだし、それもいいかもね」



 (’A` )「……なぁ」



( ・∀・)「……うん」



(^ω^ )「?」



 ( ’A`)「実はコイツの事嫌いなんです」(・∀・ )



(^ω^ )「さっきから息ぴったりなのにッ!?」


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