表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

6/41

閑話 劉備と曹操 鎌倉とアフガニスタン そして元親2

長くなっても、閑話休題しないところが、無駄話のいい所だと思う


◆ ◆ ◆ The Noblesse Oblige ◆ ◆ ◆


孔融に、「貴君は、長じれば、必ずや偉大な器となるだろう。」と言ったのは、李庸であった。


孔融の話に出てきた李庸は、「高貴なる義務」を果たした人かもしれない。


汝南郡平輿県出身の陳蕃、潁川郡襄城県出身の李庸、このふたりの名前が並んで出ていたら、後漢末期の「党錮の禁」の話で、ほぼ間違いない。


この時代、宦官の勢力が強くなり、利権を追求したため、汚職が蔓延するようになる。


こうした状況に対し、豪族、士大夫は、『清流派』と称して『党』を組み、宦官やそれに結びつく官僚や豪族などの勢力を『濁流派』と名づけて、批判するようになった。


『清流派』の「高貴なる義務」だったんだろう。


「党錮の禁」は、こんな風に、宦官勢力に批判的な『清流派』士大夫ら『党人』を、宦官が逆襲・・・弾圧したもので、多くが官職追放、出仕禁止、などの禁錮に処された。


潁川郡襄城県出身の李庸も、そのひとりで、朝廷に於いて、宦官である中常侍の専横を批判、皇帝に罪を告発するも、逆に「党人どもが朝廷(宦官)を誹謗した」と中常侍たちに逆襲され、李膺ら清流派党人は逮捕されてしまう。


汝南郡平輿県出身の陳蕃は、逮捕された李膺らを擁護して、諫言を続けて免職される。


これが、第一次党錮の禁。


第二次党錮の禁では、陳蕃らが、結託して宦官排除を計画し挙兵。


しかし、これも、逆襲にあう。


宦官の曹節に朱瑀、王甫らが協力し、皇帝の命令である詔勅を偽って、陳蕃たちを誅殺した。


ってことで、この挙兵の加担者や、潜在的加担者である清流派の党人らに対して行われた弾圧が、第二次党錮の禁。


追放されて、一生謹慎のはずだった党人たちが、解放されたのは、冀州鉅鹿郡の張角を中心に道教組織の太平道がおこした「黄巾の乱」のおかげ。


黄巾の乱に、終身謹慎刑の党人が合流したらマズいから、党錮の禁を解いて、解放された清流派の士大夫たちを「黄巾の乱」の鎮圧に利用した。


まぁ、「黄巾の乱」のだいぶんまえに、陳蕃も李膺も、処刑されて死んじゃってるけどね。


でも、陳蕃や李膺らが、その時代のそこら辺の人たちの指導的立場にあったことから、汝南や穎川は、知識人層の中心活動地域となっていた。


鄴のある冀州は、穎川のちょい上。


汝南は、穎川のちょい右下。


北海は、穎川のちょい右。


そこらへんが、知識人層の中心活動地域ってことだけど、知識人と交流して、孔融や鄭玄らの「北海派閥」を形成した孔融は、実は、汝南派が好きで、穎川派が嫌い。


えーと、地図のちょい下側の知識人が好きで、ちょい上側の知識人が嫌い。


だから、潁川郡許県出身の陳羣と、よく口喧嘩してた。


ってことで、袁紹を滅ぼして、冀州の名門、中山・甄氏から曹丕の妻が出た時に、孔融が、曹操に皮肉を言った話があるけれども、袁術を滅ぼした時にでも、汝南のあたりの名門の豪族・士大夫層から曹丕の妻が出ていたりした場合には、曹操に皮肉を言わなかったんじゃないか?って思ったりもする。


曹操自体が宦官の孫だし、『濁流』系の曹家の嫁とりだから、そんなこと関係なく、皮肉って、けなしたかもしれないけど・・・


◆ ◆ ◆ The Noble Experiment ◆ ◆ ◆


お酒の話に戻ろう。


人々は、それを『高貴なる実験』と呼んだ。


1920年1月、米国で憲法修正第18条が、発効。


俗にいう「禁酒法」だ。


これによって、米国内でのアルコール飲料の醸造と販売は、違法に。


お酒は、神からの贈り物である一方、乱用は、悪魔の仕業。


酩酊は、罰則の対象だけど、それは神からの授り物を、乱用した人が悪いのであって、お酒が悪い訳じゃない。


ってはずだったのに、禁酒法は、ウィルソン大統領が拒否権を発動したにもかかわらず、議会で再可決されちゃう。


そして、「禁酒法」のおかげで


「スラム街は、過去の遺物に」なり、

「刑務所は、空っぽに」なり、

「地獄の門は、永遠に閉ざされる」はずだったのに、


凶悪なマフィアに新たな収入源である密造酒販売権をプレゼントするだけだった・・・みたいな展開に・・・


酒の闇市は栄え、ギャングが栄える。


そして、自治体に入っていたアルコールの税収入は、無くなるので税収減である。


その上、後の話はなるが、禁酒法廃止後も、古い醸造施設の多くが、再開できなかった。


1933年12月に憲法修正第18条が廃止されるまで、これが続いた。


『高貴なる実験』は、失敗に終わったのだ。


海なんかで活躍するライフセイバー。


多いのは、学生。


大学でライフセービングのサークルに入って、休みの日に、アルバイトみたいな感じで活動。


でも、コロナ禍で、資格取得の講習会も減り、そもそも、サークル参加者も減り・・・


禁酒法廃止後も、古い醸造施設の多くが、再開できなかったのと同じく、ライフセイバーの育成がうまくいってない。


この夏も、ライフセイバーが足りなかった。


まぁ、コロナは仕方ないとしても、一度断絶した文化や産業などを、元に戻すのは、とっても大変。


だから、在庫がある場合はもちろん、時間に余裕があって取り寄せできる場合は、本屋さんまで行って、本を買いたいなって思う。


本屋さん、無くなったら悲しいもの。


でも、最近、私自身、買う数が、ホントに減った。


漫画を無理やり数に入れても、いままで小説系を買っていた数の半分くらいしか買ってないんじゃないかな?


文庫本みたいに、小さくなるのを待つ場合も多い。


置く場所がだんだんなくなってきて、少しでも小さなものを・・・ハードカバーの紙の本、好きなんだけどなぁ・・・


あっ・・・


https://ncode.syosetu.com/n5182if/


神の本みたいな、中古の古~い本を数に入れたら、ちょっと冊数は増えるけど、本屋さんは、儲かってないから、除外っ!


 ◆ ◆ ◆ 米騒動 ◆ ◆ ◆


農地というものは、戦乱で耕作を休めば、元に戻すには、数年を要する。


なのに、『黄巾の乱』の始まりくらいから、『天下三分の計』・・・拮抗による平和の時代に入るまで、各地で戦乱がやまなかったのだから、一部を除いて耕作地は、元に戻らない。


深刻な食糧不足が続いて人々は、餓死。


ことに華北の平地で、人口減少がひどかった。


曹操が、軍の食糧をかき集めた時には、人肉が混じってたっていうくらいだもん。


うん。農家廃業が進んで、耕作を休めば、元に戻すには、数年を要する。


お米作ってる人が、今、ちょっとだけ値上がりしてるから、時給100円が120円になった感じって言ってたので、他に勤めたり・・・副業?本業?があるから、米作りが出来てるはず。


今年の値段が続けばいいけど、また安く戻るだろなぁ・・・とも言ってた。


みんな、お米が値上がりして困るって言ってるけれども、時給換算100円とか120円だし、もういいやって、農家廃業が進んだら、って考えたら、今の値段が続いてもいいかなぁって、思わなくもない・・・悩ましい問題だと思う。


 ◆ ◆ ◆ 劉備と曹操 ◆ ◆ ◆


眠い・・・だから、最期に曹操と劉備の話。


曹操は、宮廷に上奏し、禁酒の制を定めた。

その理由は、「酒によって滅びた、亡国の戒め」である。

しかしながら、酒の原料となる穀物を供出させることが、本当の目的であった。


劉備勢力でも、穀物が足りない。とっても困ったので、禁酒令を出した。

「食べ物が足りないので、酒造り禁止!」

すごく分かりやすい布告であった。


馬良や 伊籍といった、徐庶と同じように曹操側に転身することが出来た人たちが、劉備勢力に仕官したのは、劉備のこういう所が、すごく魅力的だったんじゃないかと感じてしまう。


あと、魏延も。


劉備は、使いこなせて、諸葛亮は、なんとか言うこと聞かせて、諸葛亮の死後は、謀反って言われて斬られたのは、劉備の魅力、諸葛亮の魅力・・・残った人たちの器の大きさが、関係してそう。


あと、魏延が、魏に転身せずに、蜀に帰ろうとしたのは、謀反なんてする気なかったんだろうなぁ。


あぁ、眠い・・・目があかなくなってきた。


きっと、今回は、誤字脱字多そう。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ