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閑話 明徳と玄徳 五連続敬遠1

どうにか時間を作って、ほぼ毎日投稿。


なのに、完結する気がしない。


秋の歴史2024のはずが、冬まで続きそう。


諸葛亮ならずとも、ため息をつきたい気分。


まだ頭の中にある話の半分も書けていない。


どこかで、妥協しないとダメ。


にもかかわらず、始まる閑話。


これ【1】ってことは【2】もあるよね?


そんな三国志物語の箸休め『閑話』を書いてみた。


 ◆ ◆ ◆ 一試合5四球の連続敬遠 ◆ ◆ ◆


一試合5個の四球。


「連続敬遠」といえば、もちろんあの高校の代名詞だ。(嘘)


春野町芳原にある「高知県立春野総合運動公園」は、陸上競技場から土俵まで、全国大会開催可能な各種スポーツ施設、また、親子で遊べるちびっこ広場を有する広大な運動施設。


その春野総合運動公園「野球場」が、今回の舞台だ。


【2012年7月】


夏の甲子園・地方予選、高知県大会・決勝の顔合わせは、いつものように「明徳 vs 高知」であった。


延長12回。


高知の4番・遊撃手がバッターボックスに入る。


ここまで、1打数0安打。


もう一度言う。


延長12回だ。


にもかかわらず、その4番打者の今日の成績は、1打数0安打。


・・・4四球であった。


すなわち、本日の6打席目。


1対1の同点で、2アウト1塁。


そして、明徳ベンチから、マウンドに伝令が送られた。


2012年だから、申告敬遠のルールは、まだできてない。


捕手が、立ち上がる。


この4番打者にとって、本日、5回目の四球。


しかも、「連続敬遠」であった。


この時、1塁には、走者がいた。


1塁にランナーがいて、そこが空いていない時の敬遠は、通常、行われない。


そこそこハイリスクな敬遠ということだ。


次の打者は、1塁を守る5番打者。


彼の守備力が低いわけではないが、1塁を守る5番打者は、打てるが守れない選手が多い。


決して「安全なバッターではない」と言いたいのだ。


この試合の打撃成績が、ここまで5打数2安打。


1つ前の打席もヒットを打っている。


それは、延長10回のこと。


同じ方法で4番打者に「敬遠」を行い、2アウト1塁、2塁。


ここで、この5番バッターが、初球の真っすぐを、レフト前に運んでタイムリーヒット・・・


かと思いきや、レフトとサードが、好守備を見せた。


見事な中継で、明徳が、本塁クロスプレーを制している。


つまり、この場面は、高知にとって、延長戦で訪れた2回目のチャンス。


2アウト1塁、2塁だったのだ。


くどいようだが、延長12回表。


1-1の同点。


2塁ランナーが、ホームに帰れば、重い重い1点が、高知に入る。


延長12回での勝ち越しである。


甲子園に手が届く!


今度は、変化球であった。


バットの先に当たった打球は、外野にふらふらとあがる。


そうして、何の波乱もなく、前進守備のセンターのグラブにおさまった。


3アウトチェンジである。


高知は、2回目のチャンスを逃した。


「ピンチの裏に、チャンスがある」は、野球の格言のひとつ。


その裏、明徳は、2アウトながら走者を2塁に置き、チャンスを迎えた。


打席に入った9番バッターは、前進守備のレフトとセンターの間を、あっさりとしかし、見事に破る。


ここで入った1点が、決勝点。


2-1のサヨナラ勝ち。


2012年、夏の甲子園・高知県代表に「明徳」が決定した瞬間であった。


特筆すべきは、4番打者に対して、「延長10回に行われた5打席目の敬遠」でも、「延長12回の6打席目の敬遠」でも、2度とも、グラウンド内に「メガホン」「空き缶」「中身の入った缶ビール」などが、「投げ込まれる」ことがなかったことである。


連続敬遠することは、悪い訳ではない。


競技への理解が高ければ、大きな騒ぎは、簡単には起こらない。


ただ、これには、高知のお人柄も関係しているのかもしれない。


 ◆ ◆ ◆ 大谷、ベッツ、フリーマン ◆ ◆ ◆


開幕当初は、ベッツ、大谷、フリーマンの順であった。


今、行われている地区シリーズでは、大谷、ベッツ、フリーマン、その次が、4番ヘルナンデス。


キケ・ヘルナンデスなのか、テオスカー・ヘルナンデスなのかは、この際、どちらでもよい。


鍵になるのは、3番を打つ「フリーマン」である。


2020年ナ・リーグMVP。


3度のシルバースラッガー賞。


キャリアを通じて年間平均で26本の本塁打。


打率が高く、今年を含めて8回も3割を達成。


スイングがコンパクトで、バットコントロールが、抜群に良い。


出塁率も、3割後半から4割超。


長打率は、4割後半から6割4分。


ちょっとした化け物である。


フリーマンが、平均的な力を発揮するならば、相手チームのピッチャーは、大谷やベッツと普通に勝負せざるを得ない。


さらに、フリーマンが、好調であるならば、大谷やベッツには、四球も許されなくなる。


しかも、今シーズンは、大谷が、危険な武器を持っている。


盗塁だ。


四球で出塁させると、いつの間にか得点圏の2塁へ、そして3塁へ。


たった2球で、内野ゴロでも1点が入る状況を作ってしまう。


加えて、与四球は、大量失点につながる危険性を持っている。


四球の後のホームラン。あるいは、四球の後の連打。


これでは、試合は、壊れ、その後は、見るべきものが無くなってしまう。


大谷は、ベッツにバックアップされ、大谷とベッツの2人は、脅威のフリーマンによって守られる。


しかも、その後ろの4番ヘルナンデスが、いい所で打つ。


3番のフリーマンも、守られているのだ。


昨年、大谷の四球は、599打席中91個で、うち敬遠は21個であった。


故障で終盤離脱があったにも関わらずこの数字。


今年は、主に1番打者ということで、731も打席数がある。


ところが、四球の数は、逆に81個で10個少ない。


敬遠も、10個と激減しているので、相手が大谷と勝負する場面が、増えていることがわかる。


結果、ドジャースは、地区優勝した。


相手ピッチャーを「自チームの強打者と勝負せざるを得ない状況」に追い込んだことが、勝因である。


これこそが、采配であり、ベンチワーク。


エンジェルスでは、出来なかったことをドジャースは、成した。


これが、チーム力の差というものだろう。


ところで、右足首の捻挫をおして試合に出場しているドジャースのフリーマン。


彼は、日本時間で、昨日の10月7日に行われた地区シリーズ第2戦において、足首の状態悪化から、6回でベンチに下がった。


明日の状態は、明日になってみないと分からないフリーマンの右足首。


ドジャースの鍵になるのは、フリーマンである。


そう思っている私にとって、ナ・リーグ王者決定戦のカードが、パドレスvsフィリーズになる確率が、少し上がったかな?と思わされる出来事であった。


あと、グラウンドに観客席から「ボール」を「投げ入れ」ちゃダメっ。


ベッツの本塁打をスーパーキャッチしたプロファーのはしゃぎっぷりが気に入らなかったのは、分かるけれども・・・


そして、ロサンゼルスのお人柄に、ケチをつけるつもりはないけれども・・・


 ◆ ◆ ◆ 今まで生きてた中で ◆ ◆ ◆


競泳女子200メートル平泳ぎの金メダルは、1936年ベルリン五輪の前畑秀子選手以来、56年ぶりであったらしい。


「今まで生きてた中で、一番幸せです。」


バルセロナ五輪で、岩崎恭子選手が14歳と6日で獲得した金メダルは、2021年に13歳の西矢椛選手が、スケボーで金メダルを獲得するまでの29年間、オリンピック日本人最年少記録であった。


世界最年少は、1936年ベルリン五輪の女子板飛び込み。


アメリカのマージョリー・ゲストリング選手で13歳268日。


なので、おそらく、ここら辺が、最年少記録の限界だろう。


競泳女子平泳ぎ世界ランキング14位だった岩崎選手は、それほど期待されずに、決勝に進出した。


そして、決勝。


彼女は、世界記録保持者のアニタ・ノール選手をゴール寸前で逆転し、五輪新記録で金メダルを獲得した。


「今まで生きてた中で、一番幸せです。」


「ちょー気持ちいい」より、こっちの方が上品だなぁって思う。


そういえば、金メダルを獲得すると、JOCより報奨金が支払われる。


この時は、300万円だった。


1992年当時の金銭感覚は、分からないので、なんとも言い難いけれども、安い気がする。


競泳の金メダルだぞっ!って言いたい。


陸上や、競泳の金メダルの価値は、相対的にもっと高いはずだと思う。


その上、国税庁から一時所得に当たるとして、9万円が課税された。


ふざけるな!って話になって、1994年に租税特別措置法が改正されることになる。


JOCの交付する金品で、財務大臣が指定するものは、所得税を課さないことが決まった。


しかし、素人がクイズ番組で賞金300万円獲得した場合、今でも一時所得の税を課される。


不公平な制度だと思う。


どっちも税を課されるか、どちらも課されないか。


どちらかにしたほうが良いと思う。


 ◆ ◆ ◆ 松井の同僚 ◆ ◆ ◆


そんなバルセロナ五輪のあった1992年の夏休み後半に開催されたのが、全国高等学校野球選手権大会。


この年は、五輪の影響を考慮し、平年より遅らせて8月10日に開幕された。


運命の2回戦。


8月16日、第3試合。


2時間7分の熱戦は、3対2という僅差の接戦であった。


もう一度言う。


3対2の接戦である。


9回表の、2アウト三塁で、4番を打つ打者に四球が与えられた。


誰の人柄にも、ケチをつけるつもりは、全くない。


ないったら、ないのだ。


甲子園の場内は、怒号に包まれた。


連続四球に不満を持った内野応援席、あるいは、特にレフト側の外野席からは「メガホン」「ゴミ」「空き缶」どころか「中身の入った缶ビール」なども「投げ込まれ」、相手チームの応援団からは、「帰れ!!」コールや「殺すぞ!!」といった罵声が飛んだ。


さて、日本時間では、おとといの10月6日にドジャースの本拠地で行われたパドレスとの地区シリーズ第1戦。


0対3で負けている2回裏、2アウト一塁、二塁で大谷翔平は、156キロの高めの直球をライトスタンドに叩き込み、3対3の同点。


大谷のホームランは、試合を振り出しに戻したのだ。


NY時代の松井秀喜の同僚で、ヤンキースの英雄デレク・ジーターが、この試合を見ていた。


彼は、現役時代に3連覇を含む5回ワールドシリーズ制覇をしている。


「なぜ彼と真っ向から勝負するんだ? いまだに理解ができないよ。3塁だが、塁も空いていた。それなのになぜ彼を敬遠せず、勝負するのかは、良く分からない。」


短期決戦を熟知するこの松井秀喜の同僚は、米スポーツ専門局の中継番組内で「なぜ、パドレスは、大谷と勝負をしたんだ?」と、指摘した。


話は戻って、1992年8月16日第3試合。


3対2の接戦で、三塁にランナーが居る状態の、9回2アウト。


1塁ベースは、空いていた。


4番打者の敬遠。


ただの4番バッターではない。


後にワールドシリーズのMVPを取る4番打者である。


競技への理解が高ければ、大きな騒ぎは、簡単には起こらない。


ただ、競技への知識より、情熱が勝った時は、その限りではないのかもしれない。


 ◆ ◆ ◆ お馬さん ◆ ◆ ◆


ある小説に「ルドルフ」という名前が出てきた。


感想欄で、ボケるため、検索で「ルドルフ」と名前を打ち込んだ。


検索結果の一番上が、シンボリルドルフという競争馬であったので、その名前でボケてみた。


全く、ウケなかった。


おそらく、検索エンジンの性能が悪かったせいだ。


次は、違う検索を使おうと思う。


それはともかくとして、競馬の勝ち馬投票券も、当たれば、50万円を超える部分について一時所得として税を課される。


100万円分複数の馬券を買って、そのうちの1枚だけ当たって、99万円の配当があった場合、税を課されるわけだ。


「1万円の赤字なのに税金を払えって、噓でしょ?」


「いえ、違います。その当たり馬券1枚について、50万円を超える部分について課税しているのであって、はずれ馬券は、計算に入りません。」


これでは、それなりに大きな金額が当たった人の場合、脱税しなければ、大赤字になってしまう。


制度設計がお粗末で、欠陥税制としか言いようがない。


馬券を買わないので、私に関係がないと言えば関係ないが、傍目には、脱税を促しているようにしか見えない。


当たっても払わない人がいる課税よりも、いっそ非課税にして、馬券1枚買うごとに5%分が、JRAから国税に払われるようにすれば、どうだろう?(もちろん、今の国庫納付金にプラスして5%分である)


購入者からは、税金を払っているように見えないため、国税庁が恨まれず、かつ、買って正直に払う人の良心に任せる現在の制度より、多くの税収が得られる結果になるのではないか?


そのように思う。


うん、競輪とか競艇とかも、同じ考え方でいいと思うな。


よしっ、長くなったので、残りは、明日書こうっと

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