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ロイの冒険記  作者: DAT
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幸せな家庭

 アイル村という海沿いの小さな村で生まれ住む七歳の少年、ロイ。

黒髪の無垢な少年だが、目は宝石のような綺麗な紫色をしている。


 ロイの父であるアルベルトは冒険者をしている。彼はその冒険の中で、たくさんの本を持って帰ってくることが多かった。ロイへのお土産として持って帰ってきており、ロイも貰ってきた本を読むのが大好きだった。


その中でも特に、彼が貰ってきた手帳に書かれた絵を見ることが大好きだった。革のカバーに包まれた、ボロボロの手帳。でもその中には、想像を絶する光景の絵が記されている。黄金に輝く湖、雲よりかも高い塔、そして大陸に匹敵するほどの大きな巨木。毎晩のようにその手帳を開いていた。

そして、次第にこの世界を冒険して回りたいという思いが募っていく。


「この世界は主に5つの種族が5つの大陸で別れている。人間族、獣人族、エルフ族、悪魔族、竜人族だ。父さんはな、全部の大陸をこの足で見て回ったんだぞ!」


「すごい!僕も行ってみたい!」


いつものように手帳を見ていると、父さんが話しかけてきた。

父は大きな手を腰に当てながらご機嫌そうに笑う。


「はっはっはっ、じゃあ冒険者にならなきゃな!」


「冒険者?」


「そう、世界を見て回りたいなら冒険者が一番いいぞ!世界一自由な職業だからな。ほら、その手帳にもあるだろ?古代遺跡、空に浮かぶ鳥居、雲の上の神殿………どうだ、わくわくするだろ?」


僕はこれまで以上に目を輝かせた。


「うわぁぁーー!!行きたい!今すぐ行きたい!」


父は大きな口を開け、歯茎が飛び出しそうな表情で笑った。


「はっはっはっ!そうかそうか!じゃあ強くならなきゃだめだな!」


「え?どうして?」


「この世界どこに行っても魔物が蔓延ってる。魔物だけじゃない。悪党や盗賊団もいる。強くならなきゃ、殺されて途中で冒険はおしまいだからな!」


うわぁ怖い。そんなものがいるのか。考えただけで身震いする。


「大丈夫だロイ!強くなれば誰にも負けない!やりたいようにできるんだ!だから、明日から特訓するぞ!」


「うん!頑張る!」


「もう、そのへんにしてご飯食べちゃいなさい。冷めちゃうわよ。」


母さん(スカイラ)はうんざりしつつも少し嬉しそうな表情でこちらに話しかけてきた。

父とロイは一緒に食卓へ向かう。


「いいかロイ。強くなることも大切だが、もうひとつ大切なことがある。」

食卓に出されたスープを飲みながら、神妙な顔で僕に訴えかける。


「それはな、友を信じることだ。冒険をするとな、たくさんの人と出会う。その中で友もできる。その友達は、決して裏切っちゃいけないぞ。分かったな?」

「うん!」


「よし、分かったら早速訓練だ。ご飯は早く食べるんだぞ。いつ敵に襲われるか分からないからなぁ!」

「わかった!」

「よく味わって食べないと、私を敵に回すことになるわよ?」


その日の食事は美味しかったが、普段よりも確実に時間がかかった。

こんにちは!

これが初めての作品なので、間違った表現やおかしな部分もあるかもしれません。

温かい目で見守っていただけると嬉しいです!

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