一ヶ月前 16:30
おおよそ一カ月前
封鎖から2〜3日ぐらいが経過した頃。
俺は叔父さんに電話を入れた。
アーマーを着て怪人と戦いたい・・・
大まかな内容はメッセージで連絡を入れておいたが・・・
そんな願い、許される訳がない。
だから、それ以降のメッセージも全て無視していた。
だが・・・流石に・・・
叔父さんには世話になった。無事にやれていると、連絡したかった。
そして・・・最後の連絡にするつもりだった。
「・・・もしもし、叔父さん。」
「・・・登君!!なんで・・・なんで今まで連絡を・・・!!」
「・・・叔父さん、ごめん、聞いて欲しい事があるんだ」
俺はこれまでの全てを話した。
レギュラスの事、ノアの事、そして・・・
「俺、このまま目の前で誰かが死んでいくの、見たくないんだ、だから、戦わせて欲しい。頼む・・・」
答えはノー、そうに決まっていた。
だが、叔父さんからの答えは意外な物だった。
「・・・わかったよ。」
!?
まさか・・・肯定されるとは思わなかった。
「ただし、連絡を忘れずに入れる事、無茶しない事、それだけは守って欲しい、出来る?」
「・・・ああ、出来るよ」
「後は健康にも、ね、叔父さんは家で待ってるから・・・嫌になったら帰ってくるんだよ・・・」
「・・・ありがとう・・・」
俺は電話を切った。
まさか・・・許されるとは思ってなかった・・・。
けど、これで、心置きなく戦える・・・
今考えると、少し都合の良い解釈だ。