忘れないで氷の記憶
この先は王都の外れにある、立ち入りを禁じられた氷の森。
カノン リラ シュカ コノ 王都の学校中等部を抜け出して森の前まで来てしまった。
「やっぱり引き返したほうが…」
と1人弱気なリラの言葉にかぶせるように
全員行く気満々である。
「私見たんだよ。夢で…助けてーって声がここから聞こえてきたの!!」
カノンは言う。
「なら行こう。」「うん、なら行こう。」
と、シュカ、コノ。
ギギギギギ…
氷の門は凍てつき素手で触るには冷たすぎる
ただ不思議なことに14歳の中等部の女子4人で開けれるほどの重さだった。
霜柱を踏みしめる音。門を入る前とは一瞬で変わる冷たい空気。
突然彼女たちの背中を押すように冷気が勢いよく吹いた。
「きゃぁぁぁ〜」
「カノンちゃんこれ魔法かもしれないい。私たち森の奥に引きずり込まれちゃうよぅぅぅ」
「リラ、大丈夫、助けを求めている人が呼んでくれてるだけだよ。きっと、きっとそう…ゴクン」
しばらく風に吹かれ進んだ後、風が止んだ。驚くほどの冷気もおさまり、日差しが入ってきた。
見上げるとそこには
大きなクリスタルのような、氷。これがプリズムとなって、大きな氷の周りには沢山の虹が出ている。
「まって…あの氷って……!?」
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