表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/3

音楽

●王道を突き詰めて熱く鳴らす「音楽」がここにある。


【収録曲】


1.切望

2.グラデーション

3.ひたむき

4.リビング

5.値千金

6.めくばせ

7.奪還

8.決心

9.幸せのために生きているだけさ

10.裸

11.はかなくない

12.小さな革命


 前作から約2年振りとなるSUPER BEAVERのアルバム。今作を聴いて印象に残るのはやはりその「熱い」歌詞でしょうか。かといってあかが付いたものになるでも無理に押し付けるでもなく、「無償の愛じゃない そこに気持ちの往来」(切望)や「自分は自分だからってのはさ 言い訳の そのための 決意じゃなかったろう」(ひたむき)、「損得も 忖度そんたくも 死ぬ間際に抱きしめるようなもんかよ」(小さな革命)のように「熱くも決して勢い任せではない、血の通ったメッセージ」が丁寧に綴られており、それがある種の「個性」として確立してきたように思えます。


 曲調としては、相変わらずメロディアスなギターロックを中心とした印象。サビでストリングスが入ってくる『グラデーション』や『幸せのために生きているだけさ』、ピアノで始まるバラードの『儚くない』で見られるように、前作と比べればサウンドがやや豪華になった傾向があるのですが、どれも別段珍しい手法ではありません。そういう意味では「ベタ」な点が否定できないものの、前述の「歌詞」のおかげか、曲として見るとしっかりと「SUPER BEAVERらしさ」にあふれているように感じられました。中でも、『儚くない』は「生きること」を徹底的に肯定する、力強くも繊細な名バラードに仕上がっているのではないでしょうか。


 彼らが鳴らしてきた「熱い日本語ロック」が見事に結実したアルバムと言えるでしょう。「王道も突き詰めれば個性になる」ということを大いに実感てきた一作でした。


評価:★★★★★

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ