王城裏ピエロ城
王城裏のピエロ城
父が高い高い梯を登るたび、僕は手に汗を握る。
一本梯の脚を持つものはなく、バランスをとりながら慎重に登っていく。
肌に白く塗った化粧はしっかりと糊付けされているのに、額の汗で流れてしまいそうだ。
梯のてっぺんで片手逆立ちをする。
それが、ピエロを生業とする父の1番の曲芸。
その瞬間、拍手喝采を浴びて笑顔で応える父が誇らしい。
そうだ、
私の父は、
王直属のピエロ
父が高い高い梯を登るたび、僕は手に汗を握る。
一本梯の脚を持つものはなく、バランスをとりながら慎重に登っていく。
肌に白く塗った化粧はしっかりと糊付けされているのに、額の汗で流れてしまいそうだ。
梯のてっぺんで片手逆立ちをする。
それが、ピエロを生業とする父の1番の曲芸。
その瞬間、拍手喝采を浴びて笑顔で応える父が誇らしい。
そうだ、
私の父は、
王直属のピエロ
ゲス.ソング
2023/01/25 15:35
(改)