フラグは早めに回収すべき
出てきた攻略対象の名前を全部思い出すという情報整理タイム
「おかえり、あああ」
「お兄ちゃん!ただいま」
【この人は私と血の繋がってないお兄ちゃんで、名前はケビン。私にすっごく良くしてくれて、自慢のお兄さんなんだ】
普通そんなこと考えないよね!??
完全に私に説明するためじゃん!ありがたいけど!!
「学園はどうだった?」
「うん、いろんな人とお話できて楽しかったよ」
男ばっかだけどな
というかこのお兄さんもキラキラしてんじゃねえか。だから義理の兄なのかなるほどね(遠い目)
「そういえば、さっき金髪で青い瞳の人に助けてもらったの
ここら辺に住んでる人だと思うんだけど、お兄ちゃん知ってる?」
「金髪に青い瞳?と言ったら、第1王子が確かそうだったな」
「ええ...確かに王子様みたいだったけど、本当に王子様なわけないじゃん!」
うん、これはもう王子確定じゃん
あははじゃないよ、お忍びで来てる王子と遭遇とかどんな確率だよ
「はは、そうだよな。ところで助けてもらったってどういうことだ?」
「帰り道、盗賊に襲われそうになって...」
「何だと!俺の可愛い妹に何を!!」
「も、もう大丈夫だから!」
「...そうか?何かあったら必ずお兄ちゃんに言うんだぞ」
「うん、ありがとう!」
何かあった後じゃ遅いだろ...
私のお兄さんアホでしょ
「じゃあ、ちょっと疲れちゃったし早めに寝るね」
「あぁ、おやすみ」
そのまま私は自分の部屋へと行き、ベッドに倒れ込む
「あ〜〜疲れたぁ〜〜〜」
【今日はいろんな人と会えたな...
学園教師のハイネ・ラシュオーネさん
公爵家長男のルイン・シフォードさん
魔法騎士志望のトリス・リーズナーさん
盗賊から助けてくれた人は名前聞きそびれたけど...
あとは、ナターシャ・ルーブルエさんか...ちょっと怖かったなぁ...】
よく覚えてんな。私、人の名前覚えるの苦手なんだよね...
【とりあえず、今日は早く寝ちゃおう!】
そしてそのまま、意識は夢の中へと潜っていった
<次の日>
「お兄ちゃん、おはよう!」
「ああ、あああ。おはよう」
いや不意打ち。
あ多すぎでしょ...オートモードでよかった...
「なぁ、俺少し考えてみたんだけど。やっぱり行き帰り不安だし、毎日送り迎えしようか?」
「えっ?」
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*選択肢*
→ 「ありがとう!頼もしいよ」
「お兄ちゃんも大変だろうから、大丈夫だよ」
「じゃあ、行きだけお願いしてもいい?」
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なんか選択肢出てきた
体動かさないのにどうやって選択肢選ぶんだろうね、私は知らない