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召喚された青年

詩音くん目線




僕の名前は詩音。



突然見知らぬ場所に召喚されたらしい




まぁ、今さら僕の住んでいた世界の話をしても仕方ないので割愛しよう




この世界はハーナと呼ばれる女性の気まぐれによって滅ぼされ、ナターシャと呼ばれる女性はハーナによって蘇生させられたらしい



そして何より、僕の世界には存在しなかった魔法と呼ばれるものがある

魔法を使ったことはないが、どうやら僕にも魔力はあるようだ


幸い、2人は僕を自由にしてくれているしこの世界の歴史とこの世界の仕組みについて知ることとしよう





☆☆☆




知れば知るほど、ハーナという女性は理解の及ばない思考をしている

このままではこの世界も、そしてハーナ自身も完全に滅び去ることとなるだろう


きっと、彼女はそれすらわかっていてこのままにしている

気に食わなければ自分さえ必要ないのだろう







だから僕は、賭けに出ることにした





タイムトラベル、と説明はしたけど

本当は違う



パラレルワールドと呼ばれる世界を、僕の知識を織り交ぜ改造して

そこにハーナとナターシャを送り込む


その世界のベースにしたのは僕のいた世界では乙女ゲームと呼ばれるものだ

送り込まれたハーナの意識が覚醒するまでは、自動的に進めておけるようにした



まぁ、その世界で生きていた本当の人々には少し悪いことをしてしまうけれど...

みんないなくなってしまったこの世界に比べたらマシだろう





そして、ハーナが別の道を歩めばその世界線ではもしかしたら世界が崩壊せずに済むかも知れない



ただ、あまりにも本来の道筋とズレると世界は崩壊してしまう

もしそうなったら、次の段階に進めるけれど

今のハーナを送り込んだところで同じ道を辿るだろう



だから僕の記憶を溶かし入れる

ハーナとしての記憶を思い出さないように、名前は僕と同じシオンにしよう



そして僕は、君の兄として側にいよう




ナターシャは今の人格が既に過去とは変わっているから、きっとそのままでも大丈夫だ





魔法陣の光に飲み込まれていく2人を見つめながら、僕は心の中で願う




どうか、今までと同じ道を歩みませんように



シオンとして、再びハーナと出会えますように

自分でも何言ってるかわからん

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