なるほど、そうきたか
キリがいいので短め
「昨日はどうしてきてくれなかったんだ?」
予想に反して、パーティは普通に終わりクリス王子は普通に話しかけてきた
「大事な発表をする予定だったのに、結局できなかった」
悲しそうに言う彼を見ても、残念ながら私には罪悪感などカケラもない
というか、疑問しか残らない
「クリス王子!!...あ!シオン!お前、ちょっと話がある!」
「むっ、マーカス。何の用があるんだ」
「昨日のことですよ!クリス王子、どうせ何も言ってなかったんでしょう!?
つべこべ言わずに王子は帰ってください!」
いつもより強気なマーカスに押され、クリス王子は渋々王宮へと帰って行った
ふむ
なるほど
もしかしてパーティには出ないという選択肢があったのか?
そして、出ないと、隠しキャラとしてマーカスが出てくると
ふーん
☆☆☆
「それで?結局、クリス王子とマーカスはどうなったのかしら?」
今はもう夜になり、ナターシャと2人でお泊まりをしている
「ん?バグらせておいた」
「やっぱり殴るしか解決方法はないのかしらね」
ちなみにマーカスは、「一緒に逃げよう」とか言って強引に連れて行かれそうだったので強制シャットダウンさせた
クリス王子も一応、すぐ追いかけて殴り倒しておいた。動いてると何するかわからないし
「これで後は、お兄さんだけだね!」
「だけど、それが1番難関よね」
実は、ケインに関する記憶がナターシャにもシオンにもなかった
関わりのないナターシャはまだしもシオンにまで無いのはおかしいと思うが
どちらにしろ、どうにかしないとナターシャにもシオンにも安寧の日々は訪れないのだ
「明日、お兄さんに接触してみる!!何かわかることあったら明日の夜に言うね!!」
「ええ、よろしくね」
もうすぐ何とかなると信じて疑わない2人は、特に何も考えずに眠りについた
....明日の夜は永遠に来ないとも知らずに
明日はくるけど、夜はこない