恒例の断罪イベント
多少のスキップ機能はある
2人目と3人目は飛ばしていいだろう
...まぁ、ざっくり言うなら
2人目、トリス
彼は私への接触はナターシャへ危害を加えた後なのである
本当なら牢獄にいるナターシャは、そこから取り巻きに命令して私に嫌がらせをするので
トリスが直接牢獄へ行き脅迫やらなんやらするのだが
その事後報告をされるだけなので、先に対処しなければならない
故に、奇襲攻撃を仕掛けただけである。
次、3人目はハイネ先生
そういえば姿が見えないな〜?とは思っていた
ナターシャの実験台にされてた。
何でハイネ先生の話は教えてくれないのだろうとは思っていたのだが
職員室の前で倒れているのを発見したときに全てを察した
見なかったことにしよう
というわけで、4人目はクリス王子だ
何故かパーティに誘われた私と、何故かエスコートを断られたナターシャ
察しはつくだろうが、いわゆる断罪イベントである
殴り倒してもいいのだが、この断罪イベント
王族全体が敵になっている
クリス王子だけを殴り倒したところで断罪は敢行される可能性が高い
なので、ナターシャと2人でバックれて遊びに行ってみた
「海だーーーー!!!」
「シオン、海好きなの?」
「いや、全然!!!!」
「....そう」
2人は遠出して海に来ていた
水着を着ているわけではないが、砂浜を走るだけでなんか楽しい気分になるよね!という理由である
「今頃、クリス王子は何をしているのかしらねぇ」
「私のことを探してる可能性が高いと思う」
「まぁ、普通ならそうよね〜」
海辺でピチャピチャしながら今後のことを相談する
「まぁ、正直な話」
はぁ、とため息をつく
「私が行くまでパーティが終わらない説」
「ありうる」
さっきまでの楽しい雰囲気が一変、憂鬱な空気が場を支配していた
「今日の結果次第で今後の方針を決めなきゃいけないわけだし、今は楽しめばいいんじゃないかしら?」
「そうだよね!!!!海だーーーーーー!!!」
「シオン、それさっきも言ってたわ」
「回数制限あったっけ!?」
「ないけど」
「海だーーーーーー!!!!」
「まぁ、楽しいならいいわ...」
そうして日が完全に沈みきってから、2人は学園へと戻って行った
家じゃないのは、ナターシャの襲撃対策である
断罪イベント、行かなかったらどうなるのかずっと気になってたんだよね