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ツッコミに返事をするのは野暮だよね

人名を覚えるのが苦手です



「じゃあ、お兄ちゃん。また後でね」


「あぁ。シオンも無理すんなよ?何かあったらすぐ帰ってこい」


「お兄ちゃんは心配性だね。ふふ、でもありがと」


「っ、ほら早く行け」





急ぎ足で帰っていくケインを見送り、校門をくぐる



シオンになってから初めての学園だから、ちょっと緊張するな



「シオンちゃん、おはよう。今日も仲良くお兄さんと登校かい?」



「あー...ハイネ先生。おはようございます」



なんか、名前と顔がすぐに一致しない...

急にいろんな情報が入ったせいで整理ができてないみたい



「ん?どこか具合でも悪いの?」



「いや、そういうわけじゃないですよ。先生こそ、こんなところで油売ってていいんですか?」



「ああ!まずい、今日は売店で油を売る日だった!急がないと怒られてしまう」



「いや場所のこと言ったんじゃないから!?」



「そうだよ、先生」



私とハイネ先生に声をかけてきたのは...クラスメイトで魔法騎士志望のトリスだ。



うんうん、こんな雑なボケは通じないよね

トリスも言ってやってよ



「さっき校長がハイネ先生のこと探してたよ、油売る日なのにって。」



「ホントに売るんかい!??」



そうだった、なんか時たまよくわからんボケかましてくるんだよな、この世界の人...




「すまないシオン、トリス。また後で会おう!」



「あぁ...はい」




気にしたら負けだ。うん。




「おはよ、シオン」


「あぁ、おはようトリス。今日は来るの遅かったんだね?いつも早く来てるのに」



「うん、来るとき、大きな荷物を持ったお婆さんが産気づいた妊婦さんを介抱してるところに馬車が突っ込んできてたから魔法で馬車を止めつつ妊婦さんを医者のところに連れてってお婆さんの荷物を運んでたんだ」



「それ本当によくあるんだ!?」



シオンの意識が戻った時にあああが言ってたやつじゃん...



「その訓練は好成績だったからな。そんなに手間取らずに済んだ」



「そんなピンポイントな訓練!?どんだけ多発してんだよその偶然!!」



「あ、やることあったんだった。先行ってるな、シオン」


「あー、うん。また後で...」




なんか、私のツッコミをみんなスルーしてくんだけど...

まぁ、いいか




てか、この調子でいくと1週間後には声枯れてんじゃないかな...






☆☆☆




ふう、授業は無事終わった



何故か授業内容は全部理解してたけど、何もわからないより楽でよかった

あああってこんな頭良かったっけな?それともシオンの方の記憶かな




「シオン、今帰りか?」



「あっ...えっと、ルイン様。はい、帰るところです」


公爵家長男のルイン様。よし、覚えてる




「そうか、もし時間があればこの後...」



「ルイン!さっき先生が呼んでたわよ!」



「...ナターシャ。あぁ、わかった。

すまない、シオン。また今度話そう」



いや、完全にナターシャ邪魔してきてんじゃん...

これはあれだ、いわゆる悪役令嬢だ



ルイン様がいなくなると、ナターシャはさっきまでの令嬢フェイスが嘘のように悪役ヅラになる



「ふん。ルインに色目を使うなんて、平民のくせにおこがましいのよ」



「いやいつ色目使った!?」



「なっ、とぼけるつもり!?私に楯突いて無事でいられると思って!?」



「えー...あっ、そういえばナターシャって」



「呼び捨てにしないでちょうだい!さっきから何様のつもりよ!?」



「話が進まねえな!??」




ダメだ、シオンに代わってもまだゲームやってるような感覚になってきた...



めんどくさいので適当にあしらって帰ることにした。

後ろで喚いているが聞こえないフリをして立ち去る





さてと。とっとと帰ろう




校門を出て家に向かっていると、不意に3つの人影に囲まれた



まぁ、人影っていうか...




「おい、コイツあの時の嬢ちゃんじゃねえか?」


「マジだ!今日はフード野郎はいなさそうだな」


「今度こそ売り飛ばしちまおうぜ!!」






黒い人型。


うん、犯人...じゃなくて盗賊ですね

ボケが渋滞してる...

名前思い出せないのは、私が本当に思い出せないからなので意味はないです

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