これはどう見てもゲームですね
ギャグ寄りな異世界恋愛です。悪役令嬢は出てきますが、主人公ではありません。
【】は体を動かしてる私が考えていることで、()は何もできない私が考えてることです
【今日から魔法学園に通うんだよね!平民の人は少ないって聞くし、大丈夫かなぁ?】
__頭に勝手に言葉が流れてくる
【あっ、大変!急がなきゃ時間がないわ!】
__勝手に体が走り始める
(思考も言動も勝手に動く。というか、ここはどこなんだっけ、そもそも私は...)
「あら、平民のくせに初日から遅刻だなんて常識知らずな小娘ね!!」
突然、自分の思考以外の声が聞こえた
「ご、ごめんなさいっ!大きな荷物を持ったお婆さんが産気づいた妊婦さんの介抱をしているところに馬車が突っ込んできていたので、魔法で馬車を止めつつ妊婦さんをお医者様のところへお連れしてお婆さんの荷物を運んでいたらギリギリになってしまって!」
情報量!!!
というかそんなことやってたの、私?逆によくこの時間に来れたな
「そんなよくあることをさも偉いかのように話すなんて、やはり程度が知れますわね!」
よくあるの!??どういう世界観!?
「うっ、ごめんなさい...あっ!急がないと本当に遅刻しちゃう!すみません、失礼します!!」
「逃げるつもり!?あっ、待ちなさい!平民風情が私の許可もなく勝手に...」
見知らぬ令嬢の声が遠くなっていった
何だったんだろうあれは。無駄な情報ばっか入ってきたけど
【うぅ、やっぱり怖いなぁ。貴族の人ってみんなあんな感じなのかな...】
とりあえず、自分が平民であることはわかった
しばらくすると教室に着く
部屋に入った瞬間にチャイムが鳴ったので、何とか間に合ったようだ
「みなさん初めまして。担当教師であるハイネ・ラシュオーネです」
そう言って入ってきた男の人は、無駄に着飾りキラキラとしたエフェクトを携えていた
そして私と目が合うとウインクをしてくる
【うわぁ、かっこいい人だなぁ。やっぱり学園ってすごい!】
いや私能天気すぎない!?いきなり生徒にウインクするキラキラした(物理)男みてカッコいいって...
とりあえず情報収集をするためにハイネ先生の話を聞くが、今日が魔法学園の入学式であることぐらいしかわからなかった
「ねぇ、君。名前は?」
いつのまにか挨拶は終わり、ハイネ先生が私に話しかけてきた
すると突然、目の前にキーボードが現れる
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あいうえお はひふへほ
かきくけこ まみむめも
さしすせそ や ゆ よ
たちつてと らりるれろ
なにぬねの わ を ん ゛゜小文字
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うん、わかったゲームだねこれ
割と見切り発車のお話なので、どんどんギャグが減る気がしてますが...頑張って維持したいですね
温かい目で見守ってください