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第十五幕 謝罪

この度は二ヶ月以上も御待たせてしまい、大変申し訳ありませんでした!(汗)

 突如として始まった波乱は、何とか事を荒だ立てる事無く納まった。

 のちに先程の騒ぎで、其れなりに人通りの多い為か、少し人混みが騒がしくなったものの直ぐに散り散りになった。

 拙者の後ろで控えていた使用人達ものたちも、何やらソワソワとした様子だった為、取り敢えず「心配は無用だ」と一声を掛けて落ち着かせた。

 視線を冒険者の面々に向ければ、丁度ジュニス殿が強引に正座をさせた弟君おとうとぎみに向けて説教を行なっていた。

 そして、肝心の弟君おとうとぎみはと言いと…何故か、涙目で居るブーケ殿にタコ殴りの刑と言う名の仕置きを受けておった。

 弟君おとうとぎみの顔を見れば、何だか申し訳なさそうに斜め下に目を逸らしながら顔を伏せていた。どうやら彼なりに反省しているのか、説教を受け入れている様子で候う。

 しかし…




「まぁ、流石に此れは…」




 めてやらねばなぁ、と思いながら呟く。

 此れもまた、大切な行為であるのは十分承知しているのだが、此方とて時間が欲しい。

 時は有限で有り、一刻も早く青年に湧き水を届けたい。

 その為、申し訳無いと思いつつも、水煉華かれらの方へと止めに入る。




「済まぬが。そろそろ、その辺にして貰えるか?」




 止めに入った拙者の声を聞き、振り返った面々(主にジュニス殿とブーケ殿)。すると二人は弟君おとうとぎみを強引に引っ張りながら此方へ駆け寄って来た…と思いきや、前に立った水煉華の面々が突然、頭を深々と下げた。

 弟君に至っては、ジュニス殿に半ば強引に頭を抑える様に下げさせている。




「レィジュ様。事度は、我が愚弟が大変なご迷惑を御掛けしてしまい。深く御詫び申し上げます」


「不快かと存じ上げますが、この仲間ものの無礼をどうか御許し下さいませ!」


「……………………いや、あの…その…済まなっ、済みませんでした」




 ジュニス殿を先頭に、各面々が其々謝罪の言葉を述べて来た。

 弟君の方を覗けば、ジュニス殿とブーケ殿に背中を押され、気まずそうな表情を浮かべながらも、しっかりと謝罪して来た。

 そして拙者は「なぁに、拙者は元々気さくな性格な故、あの程度動作も無い事。…しかし今回は大事にならずに済んだが、他の貴族ものが拙者の様な者とは限らぬ、今後は用心する様に」と、念のため釘を打ちつつ、彼等の謝罪ことばを聞き入れた。

 拙者の言葉を聞いた水煉華の面々は、互いの顔を見合わせた後、大きな声で「ありがとうございます!」と言いながら再び頭を下げたのであった。




            ◇◇◇




 其れから、水煉華の者達と和解した後。

 交流を交えて、少しづつではあるが其れなり親睦を深めていた。

 しかし弟君に至っては、アレ以来一度も会話を交えてい無い。

 最初の様に食い掛かる事は無いが、何処と無く拙者を警戒するかの様に、拙者達と共に行動する際も、後ろから数歩先の所にいる。

 その様子に何かを察した二人は、拙者に「お気になさらず…」と声を掛けては、心配そうな眼差しで弟君の方を見詰めていた。


 そして拙者達は今、迷宮だんじょん探索に向けて、迷宮だんじょんの入り口………では無く、その迷宮だんじょんの近場にある冒険者ギルドへ訪れていた。

 拙者達が何故、此処へ足を踏み入れて来たのか。

 その答えは単純。其れは冒険者ギルドで発行される"ぎるどかーど"と言う、身分証なる手札ものを手に入れる為でそうろう

 ジュニス殿達から詳しい事を聞いた所。"ぎるどかーど"とは冒険者である証で有り。

 これから向かう迷宮だんじょんは入場制限がされており、其れが無ければ如何なる理由であろうとも迷宮だんじょんの入場は認められ無い。

 その為、迷宮だんじょんの入り口付近には受付場があり、其処に数人の警備兵が配置されて居る。

 彼等の主な役目は、入場希望者の取り締まりと迷宮だんじょん内に生息して居る"魔物もんすたー"と言う生き物達が出て来ないかを見張っているそうだ。

 しかしながら、此ればかりは仕方が無い。その迷宮で定められた決まり事ならば従うしか無い。

 っと言う事があり、それらにもとづき、拙者は"ぎるどかーど"を貰う…もとい、冒険者に成る可く冒険者ギルドへと訪れて来たのだった。

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