不思議な種。
これは、もう何年も前に書いた作品です。
ジャンルが解らなかったので、ローファンタジーです。
あとは一話完結となっています。
宜しくお願いします。
一緒に公園で砂遊びをして遊んでいる光と愛。
二人で頑張って完成させて、小さなお城が建ちました。
その夜、輝は高熱にうなされました。
愛「ひかるのおかーさーん、ひかるいますかー?」
輝のお母さん「あら、愛ちゃん、輝は今寝込んでるの。」
愛「そうですか・・・」
輝のお母さん「また、遊びにきてね。」
---翌日---
愛はインターホンを鳴らす。
輝のお母さんがいつものように出迎える。
輝のお母さん「輝、熱が下がらなくて、明日辺りにはよくなるわよ、いつもありがとう。」
愛「はーい!」
愛「輝君、大丈夫かなぁ・・・」
---その翌日---
いつもどおり、愛はインターホンを鳴らす。
「はーい、愛ちゃん、輝の熱が下がらなくて、食事も摂れてないの。」
愛「輝は、大丈夫なんですよね?」
輝きのお母さん「大丈夫だと思うわ。いつもどおり元気になるわ」
愛は心配になって、自分にできることはないか考えた。
いつもの貯めていたお小遣いで、何か買ってこよう!
商店街へ、愛は飛び出した。
人がたくさん居て歩きにくい。
愛「何か、輝君が喜んでもらえそうなもの・・・」
商店街をぐるっとまわってみる。
いつも行く花屋さんに辿り着いた。
花屋さんの前で、少し変わった、売り子さんが目に入った。
少しご年配の方。怪しいものを売ってるわけではなさそうだけど...。
愛「すみません!何を売っているんですか?」
年配の人「これは、魔法の種でね、きちんと育てると、何かが起こるらしいんだけど、
いまだわかってなくてね、安くするけど買って行くかい?」
愛「愛の手持ちは、、、少ないですけど、足りますか?」
年配の人「御正直なお嬢さんだ、これは全部の種が1個づつないと意味がない見たいでね。」
年配の人「その手持ちの半分売ろうか。」
愛「いいんですか?買います!ありがとう!!おじいさん!」
愛は種を買うなり、走って輝きのところへ向かった。
年配の人「おじいさん・・・って私まだ50なんだけど・・・」
愛は息を切らしながら走る。
愛「おばさーん少しお庭貸して下さーい!」
輝のお母さん「愛ちゃんなら、好きに使っていいわよ。」
愛「ありがとうおばさん!」
愛は七種を植える
愛「これでよし、、、っと、最後に水をかける。」
愛「咲きますよーに!」
---翌日---
輝のお母さん「あら、愛ちゃん、水遣りにきたのね。」
愛「はい、輝が早く良くなる様に、、、毎日水をあげに来ようかと。。。」
輝のお母さん「愛ちゃんの気持ちは嬉しいわ、そういうことなら毎日来なさい。」
愛は水を毎日懸命に上げ続けた。
愛「おばさーん、輝はどーう?」
輝のお母さん「そうね、少し、体調はよくなったみたいだけど、元気が無くて。」
愛「そっかぁ・・・心配だなぁ・・・」
輝のお母さん「愛ちゃんが、いつも来てくれるから、きっとよくなるわよ。」
愛「うん!」
愛は黙々と水をあげる。
「芽、でないなぁ・・・」
次の日、輝は愛が水を遣りに来た時に会いに来た。
輝「愛ちゃん。いつも僕のためにありがとう。お母さんから聞いたよ。」
愛「輝君!もうだいじょうぶなの?」
輝「だいじょうぶ・・・というわけではないんだけど、愛に会いたくて。」
愛「今、この花壇に水をあげてるの、一緒に、水あげよ?」
二人が手を取って水をあげた瞬間に、芽が伸び、花が咲き。虹色の輝きを見せた。
二人「きれーい」
その輝きを放った後・・・
輝「身体が軽い!すごい!」
愛「この、なないろの種の力なのかもね。」
輝「ありがとう、愛ちゃん!明日からまた一緒に遊ぼうね!」
愛「うん!」
この種は、不思議な種。相手を思いやる力が重ならないと最後は咲かない不思議な種だったのです。
二人が手を取り合って初めて、花を咲かせて、輝君の病気を治してくれました。
End
お手にお取り頂き、有り難う御座いました。
前書きにも書きましたが、もう昔に書いたのを改変したものなのですが。
楽しくお読みいただけたのなら幸いです。
これからも宜しくお願いします。