進一の記憶 5
『拙者といっしょに飯にするが良かろう!』
午前の授業が済みどこでボッチ飯するか悩む進一。そこへ再び鉄砕が悠然と登場。
『ぼ……僕、昼はひとりで……』
『そんな事では友達ができんゾ!』
『だ、大丈夫ですからソッとしておいてくださ……』
『よし、あい分かった! 儂がお主の友達になってやろう』
(ええっ、何でそうなるの?)
余りの上から目線のことばに、進一は只々たじろぐしかなかった。
『すまぬが、その席を明け渡して貰いたいのだが、協力しては呉れぬか?』
今度は進一の隣の席にいる成田トオルを見下ろしている。
ギラリっと刃のような眼光がトオルの全身を硬直させる。
トオルの心臓の拍動が普段の倍近くに跳ねあがる。
鉄砕がニカリと微笑むと白い歯がキラリンとこぼれた。
『イノチ……命だけは……ご勘弁を』
弁当箱をかき抱いてトオルは教室からピューッと逃げていった。
(可哀想な成田君。今頃はボッチ飯してんのかなァ?)
『儂は山岡鉄砕じゃ。お主の名は二階堂進一であろう、違うか?』
コクコクうなづく進一。
鉄砕は机を寄せて大きな弁当箱を置いた。
プロットもなく思い付くままテキトーに書いていきます。
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