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よく誤解をされがちなのですが、わたし達は別に洗脳されてるとかじゃありませんよ?

わたし達にはちゃあんと、わたし達自身の自我が残っており、自身の記憶も残っており、身体の自由も、心の自由も残されたままです。

わたし達はみな、何もかもを自分の意志で決めました。



ヒトには戻れぬ快楽を刻まれようと、魂そのものに所有の印を刻まれようと、拒絶をする意思は残されているのです。

ヒトや神々とは違って約定を守る事を重んじる、公平で寛大なる魔族の旦那さま方は、初めての一夜だけは無理矢理である事の代償として、わたし達に元通りに戻れる手段を提示して下さりました。

すなわち、わたし達はこの身体を良人の仔を孕めぬつまらぬ元の人間のモノに戻す手段も、愛しい愛しい旦那さまの腕の中から離れて独りぼっちで生きるなんて愚かな選択肢を選べる手段も、きちんと提示されているのです。わたし達が望むのなら、良人ではない他の男に愛され共に生きるおぞましき道すら、彼らは許容して下さっております。

わたし達は最初の行為だけは無理矢理だった事の償いとして、望みさえすれば直ぐに、良人に無理矢理愛される前の状態に戻れることができるのです。身体もまっさらな生娘に。望めは記憶も夫に愛でられる前の無知な頃合いに、いとも容易くなれるのです。

簡単です。

夫を殺せば良いのです。

魔族たる旦那さま達は、到底ただ人に殺されるようなモノではありませんが、妻に対してだけは別です。わたし達が殺意を示して殺そうとしたら、良人は抵抗などせず殺されるでしょう。

彼らは哀しい程に、契約を順守する生き物ですから。

良人を殺せば直ぐに、わたし達は夫の愛を知らぬ無知で愚かだった頃の状態に戻れる。

こちらが望んだならば、良人は死と共に良人との日々の記憶も連れて逝ってくれるそう。

婚礼の契約により、妻側が断固とした離婚の意思を示した時は、良人はその命を差し出す決まりとなっております。わたし達の魂には契約の項目が詳細に刻まれており、わたし達は愛しい旦那さまの命を自由にする権利がある事を深々と自覚出来ております。


魔族の方々にとって、わたし達人間の妻に愛想を尽かされるという事は死を意味します。

故に、これと決めた女以外を娶る事はありません。

一部個体や種族によっては妾を作るモノもいるようですが、奥方の許容範囲内、というより奥方自体が自分が良人の唯一と自負した上で、戦知略的に推奨している場合が殆んどであるみたいです。わたし達の勢力拡大には、胎違いの仔を殖やして違う系譜からの“融和”を深めたり、“平和”な世界への賛同者を増やしていくのに良人を深く愛する仲間、妾を増やすのが手っ取り早いですからね。

奥さまの考え方によっては、それもありです。

……わたしは魔王様を誰かと共有するとか嫌ですが。

とにかく、魔族の皆様方は、たとえ女を侍らし~だったとしても、嫁さんに常に端末を寄生させていたとしても、嫁さんを常にどこかに軟禁していたとしても、常に褥に引っ張り込んでいたとしても、常に戦場に立って敵魔物を殺しまくっていたとしても、嫁さんを何よりも、文字通り己の命よりも尊重している、そんな生き物なのです。

彼らの愛は、大袈裟ではなく命懸け。

旦那さま達は命懸けでわたし達を愛しておられるのです。

不器用な精一杯の愛情表現を、毎日たくさん示されます。

生まれついての長く鋭い爪で詰んだ花を、切り刻まない様に一生懸命に気を付けて捧げてくださす御姿。もう、良人の爪はこの肌を刻めないと知っていらっしゃるでしょうに、大切に大切に壊れ物の様に、本当に丁重に扱って下さる御姿。

無理矢理犯して娶った相手に癖に、どうしてか少し申し訳ないと感じてしまいうくらいに一途。

可哀相な位に盲目。

魔族の方々は、一目で気に入った女性に対して、本当に恐ろしいくらいに尽くされます。可能ならば城でも国でも捧げよう、愛するのは唯一人、お前だけ。だから命を懸けて狼藉し、命を懸けて愛を得ようと献身す。


わたし達は洗脳なんてされていないのです。

彼らの武器はただ、命を代償とした一夜限りの無理強いと、ヒトの許容を遥かに超えた快楽の味を擦り込む体液のみ。途方も無く身も世も無く、狂えなくはされますが狂いそうな位に気持ちの善い一夜を過ごさねばならないですが、相手の求愛を拒絶する事自体は可能なのです。

婚姻の契約は無理矢理魂に刻まれますが、それ故に破棄の手段も容易く知れます。

ただお前に惚れたのだと、こちらが不安にも無気味にも思えるくらいに、ほんの僅かな時間で命を捧げる程にヒトの女に、わたしに、惚れ抜いてしまう魔族という生き物。

無邪気に当然という体で捧げられる、恐ろしくなる程の深い献身。

逃げ道を奪わんばかりに、一身に注がれる情愛。

あらゆる否定を蕩かす法悦。

女はこの世にお前しか居ないとばかりの眼差し。

本当に、哀しいくらいに、妻に盲目。

人間にはありえない速度で唯一を決め、命を投げうるような恋に身を焦がす不可解な生き物。

彼らを無残に捨てる事は、わたし達には案外とっても簡単なのです。

わたし達魔族の花嫁らが結託したら、きっと魔族を根絶やしに出来るでしょう。

だけれど、わたし達がそれを為せれる日はきっと来ない。

だってわたし達の心は操られずに、自由なままなのですから。



魔族の妻とされた者には分かってしまった事情があります。

それは魂に刻まれた婚姻の契約と、神話と伝承と重ねて考えれば自ずと悟れる事実。


魔界とは神々にとってゴミ捨て場でした。

清浄で、完璧な、美しい神々の世界。

しかし神話によると神々は実にカジュアルに天使に堕天の審判を下しています。

勿論わたしの魔王様は別格ですが、一部幹部の方を除いた魔族の方々が魔界へ追放された理由はとても適当で。ちょっとした怠惰で見苦しい姿だったとか、ちょっとした誰しも持つお金への欲望を得たとか、美味しいもの色々食べすぎとか、ヒトに恋したとか、天使という存在にはちょっとしたエラーも認められないらしくて、ぽいぽいぽいぽいホントーにカジュアルに魔界に天使が不法投棄されていきました。

本当に永い間、天使は魔界に廃棄処分され続けてきたのです。

ゴミ箱が、いっぱいになってしまう程に。

魔界ってのは神々が、ここはゴミ捨て場ね、って作った空間に過ぎない代物でした。

ゴミ箱にマトモな住環境がある筈も無く、環境は劣悪。

ゴミ箱なので当然ながら空間は狭く、やがて堕天した魔族たちでぱんぱんになった魔界は自壊を始めてしまいました。

だから彼らは、わたし達の世界に亡命してきたのですね。


彼らは神々にとってゴミでした。

だから魔族の方々の知らない内に、その魂にはゴミとしての烙印、あるいは堕天者の証が刻まれておりました。刻印は当人たちには感知できない処理が為されている様子。そこに妻とされ夫たる魔族と魂の一部が蕩け合った存在となったわたし達にしか分からない情報がありました。


ゴミは勝手に殖えてはならない。

ゴミにゴミを妻とする事は出来ない。

ゴミの女性性はこれをはく奪する。


無理強いの一夜の後に、婚礼の約定を刻まれた花嫁たちが必ず見る夢。

魔界の赤黒い空。おどろおどろしく鳴り響く雷鳴。大気に魔力は薄く重苦しく濁った空気。

魔族に直接的な食事は必要ないとはいえ、草一つ無くひび割れた不毛の大地。

胸が苦しくなる程冷たい、あらゆる祝福から見放された世界。

神々が彼らをゴミと蔑む意識が、感覚が、分かり合えない感覚として残ったまま、夢が終わる。

夜が明けて瞳を開くと、良人は、愛おしさがダダ漏れの眼差しで私を見つめているのです。

甘い感覚にどっぷりと侵されたままの身体に、こんなに愛のたっぷりと乗った男の仕草に、なのにこの人に対する神々の、異物としか思えなくなった無慈悲な仕打ちが胸に刻まれていて、その落差に涙がこぼれてしまうのです。

こんなにも愛情深い人なのに、神々は、と、思ってしまったのです。

勇者の癖に。

染み付いた過去の声がやけに遠くに感じて心地が良い。

すぐに全てを吹っ切れた訳ではありませんが。


「っだいじょうぶか!? 痛むか? 哀しいか? やっぱり嫌と思ったか?

すまんな。すまんなあ――――どうしてもなぁ、一夜だけでも、欲しいと思ってしまったのだ」

「………今更、わたしに首を差し出すのですか」

「お主がそれを望むなら」

「今更……、わたしを、こんなに……した、っ、癖に。

どうしてそんな―――― ッ! 良いですか、魔王!

貴方のその感情は貴方を滅ぼす為に魔族に元来仕組まれてた機構(もの)

魔族を背負う王ならば、そんな一時のまやかし。騙されずに――――」

「………なあ、勇者殿。吾輩の恋が自壊の為のまやかしだとして。

敢えてわざわざそれを伝える、貴公の意図は? 貴公に何のメリットも無かったろうに」

「!! ぅぅう、わたしにっ、伝えた理由を伝えるメリットなんて、ありませんし!」

「ああ、そうだな。ふふ、ありがとうなあ」

「うるさいです。でも、ほんとうです。け、けっこん…の、契約が刻まれた時に、妻側にだけ分かるように仕込まれた情報がありました。神々は、妻に魔族を殺す事を期待しているのですよ! 貴方達、神々よりも戦闘向きの癖に奥方に弱い生態過ぎです!」

「ああ、諸々の枷なく真正面から戦うと魔族に勝ち目がないからな。それ位の卑怯は為すか」

「強いからって暢気すぎです。もっとちゃんと警戒を!」

「吾輩に勝った女人に言われてもなあ」

「うっ。それはそうですが、ほら、わたしも色々女神さまが盛ってくれた結果だから……」

「吾輩たちに叶う夫婦はあるまいなあ」

「ふうッ!? いや、確かにそれはそうですけど夫婦って言うの止めてください慣れるまで」

「ほう? 慣れる程連れ合ってくれるか」

「もおおおおお!! 弁が立つう! 強いのは私の方なのに!」

「伊達に永く生きてはおらんよ。だが、それだけ、お前を得るのを待っていた。

ああ、綺麗な涙だ。たかが体液。されど貴公が零すものさえ愛しい。

愛しいと、そういう感情を知れた事こそ我が命を購うに値する。

天に利するは業腹だが、一夜の逢瀬で殺される種もまた世にはある。

大体な? 支配も侵略も統治もとうに飽いておるのだ。そんなの魔界でやり尽くしたわ。

仕組みだろうが何だろうが、お前に不要とされるなら死んでも良かろう程度は生きている。

そんなに泣く事なぞないさ。笑って好きにして欲しい。

なあ愛しい愛しい我が嫁御。

お前ならばこの機会をお前の望む“平和”の為にどう活用する?

好きに使え。魔王の全てはお前のモノだ」


あんなにも狂おしい程の無体を強いた癖に、強大な、たくさんの軍勢を率いている、魔族にとっては必要不可欠だろうに。まおうのくせに。

たかがわたしの涙一つで大慌てして、おろおろ抱き締め、下手くそな手つきでわたしの涙をすくってくれる。不思議と前向きにさせてくれる言葉を下さる。

そんな風に、わたしの頬をおおう大きな男の手に、すとんと心が堕ちたのです。



神々は、ゴミと見なした魔族の皆さんに対する権能はたぷりと過剰に持ち合わせている様です。

元天使たる魔族の方々は、神々の直接的な被創造物であるから人間とは違って繁殖にも干渉できる権限がおありやがりますようでして。

魔族の方々ご自身らの認識では、魔界には男しか居なかったから繁殖は出来なかった、ヒトの女性ならば“改良”後に可能といったご様子。例えば、魔界の住人同士で番うといった発想は奪われ、ヒトの女性に施した様に魔界の住人を“改良”しようといった発想は制限されているみたいです。結果的には殖やすまでも無く次々住人は投入されていった果てに住み処が壊れたから人間界に亡命した訳ですが、魔界に比べて広大な人間界においてもその発想は制限されたままで彼らは神々の意図する儘に、血を、チカラを薄める選択肢をするばかり。

“融和”の結果としてハーフとは言え同種の女性が産まれようとも。

彼らは必ず、ヒトの女性に恋をする。

愛した女性に命を捧げる恋をする。

欲した相手に弱点を晒す婚姻の約定を、無理矢理刻もうとする。

その結果として無理矢理に犯された女性が、無理矢理に刻まれた婚姻の契約によって、魔族にまつわるあらゆる事情を知り、かつ、その魔族にとって最高の刺客となる。

彼らのこの生き方は、たとえば何らかの事情によって魔族が魔界から逃れ、人間界に行く事となった場合の保険の様に、そうなるように魔族たちの生態を誘導している、という感触を受けました。

だから神々は、わたし達の神聖なる婚礼の契約に下らない情報を紛れ込ませ、魔族が恋した女性に彼らの事情を開示し、彼らをゴミとする感覚を垂れ流した。

押し付けられた情報で見た感じでは、神々は当然、被害者の女性は必ず自分たちの考え感覚に賛同し、ゴミを処分してくれるだろうと思っている様子でした。

妻帯者の魔族は、妻に対してのみ幼子よりも無防備を晒し、女の細腕でもナイフ一つで塵と化し滅びてしまう身体となる。あんなに魔族最強を誇ろうと、わたしを愛したばっかりにそんな生き物となってしまって。なのにとっても幸せそうで嬉しそうな良人に対して神々は、わたしへの信頼に溢れた無防備に付け込めと、神々しき天界のお歴々共はのたまっているのです。

本当の事情は知らされなくても、神々ののたまう所のゴミ達は、愛した妻に殺される可能性をきちんと承知のうえで、それでも胸に盛る情熱を抑え切れずに、わたし達を無理矢理愛して、その果てに殺されるのも覚悟のうえで娶って下さるのです。

わたしが早速ネタ晴らしした後でも、泰然とした態度は変わりありません。

婚姻の継続すらも命が掛かっているというのに、彼らのわたし達に対する溺愛っぷりときたら、(特に一番に魔王様が特別に溺愛だと思うんですけど)命が掛かってるから仕方なく妻の寵愛を得ようとするとか言った風は微塵も無く、たぶん、嫁さんに喜んでもらうのが趣味っぽい方ばかりです。魔王様が率先してそんな感じですからね。時々は殺されたとしても本望そうで、離婚イズ死は不平等契約に非ず、嫁に心変わりとかされたら死ぬから丁度良いし、とか魔族議会で謎な宣言が採択された事もあるくらい自身の生態に疑問も異存も無い様子ですよ。ていうか誇らしげな謎のドヤ顔ばかりでした。でも何やってるんですか魔王様仕事して下さいね。

でも誰だって命が惜しいのは生き物として当然の筈。

なのに、この女を愛したばかりに殺されるかもしれない、と思いながら女を愛する覚悟の程は如何ばかりでしょうか。傍目には簡単に決断した様に見えようとも、彼らは死をも覚悟して、わたし達を愛するのです。娶ろうと、決めて下さったのです。


ゴミ、ゴミ……ですか。

彼らがゴミならば、それに穢された扱いの私たちは何なの?

天界のお偉いらしい存在サマは、ヒトの女性がゴミに犯されることを想定して、更にゴミ扱いのモノの処分まで犯された女にさせようとするとか、ホント何なの?

ゴミ。

へえ、この人が、ゴミ。

繋がった魂から伝わってくる、わたしを染めて燃え上がる美しい感情の炎が、ゴミ。

恋情の炎にあてられて燃え移っちゃいそうな、わたしの心もゴミ扱い、するのかしら?

ねえカミサマとやら。

魔族の方々はわたし達元人間の妻らがいくら言っても、その生態に誇りすら感じているみたいですし、その呪い? を解除しようともしない所か、皆そのままで良いとか思っていますけど。

きっと設計通りでほくそ笑んでいるのでしょうけど。

そう何もかも貴方方の思い通りにいくと思わないで下さいね?




神々にとってヒトは最高神が創造してから幾世代も経た存在なので、直接の被創造物である魔族の方々ほど、好き勝手に干渉できない様でした。

魔族に課せられた繁殖の制限とか、相手が人間なら相殺出来るみたいですし。人間と魔族が恋愛関係になる、というのを阻止する事は、人間に対する過干渉になるらしくそれは防げない。だからこそ魔族同士で繁殖できない生態故に気に入った人間の女性を見るやいなや、って感じになってしまったのでしょう。種としての生存本能、あるでしょうからね。まあ、それを見抜いての仕込みは為されていたのですが。

わたし達ニンゲンに対しては過剰な干渉は出来ない。ええ――――わたし達はニンゲンですとも。天界の定めた分類上は。このカラダは魔王様と永く添い遂げられる為のモノに“改良”され、ヒトには過ぎた寿命に発狂しないよう精神構造ごと“改良”され、この胎は魔王様の仔を為せるように“改良”され、この魂の一端は魔王様のそれと常に繋がっており、婚礼の刻印によって来世も娶られる定めのモノと成り果てても、人間界(・・・)で(・)生まれた(・・・・)人型(・・)の(・)モノ(・・)ならば、人間としか認識出来ないようですからねえ。彼ら、ヒトの状態を細かく見分けられないみたいでして、魔族の花嫁と化したモノもその仔も人間認定ですからね素晴らしい事に。



ね? わたし達は洗脳なんてされていないのですよ。

彼らが手段を選ばなければ、きっとわたし達を胎から子を吐き出させる機構にする事も容易いでしょうに。だけれど、わたし達の心は自由そのものなのです。

自由だからこそ、わたし達は、良人との未来を選んだ。

旦那さまとその御仲間達が、生きやすい世界にしようと思った。

それこそが、世界の“平和”でしょうと、平和のカタチを決めつけた。

誰もかれも、みんな、自分の意志で決めた事です。

その決断に多分に私情が絡んでいるのは、この心が護られてるから。けれど、結果として人間は一人残らず幸せになれるんですから、構いませんよね?



馬鹿な神々。

魔族は妻を大切にしないと想定でもしたのでしょうか。その根幹は天使でしょうに。

あんなモノ見せられた直後に。

あんなに一心に愛され尽し抜かれたら。


護りたくなるのが女でしょうに。




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