表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
9/46

下書き(一)

 投稿する前に、原則として下書きをすることにしています。それも、手書きです。……手書きです。約十五万文字になった長編の第一作も手書きで下書きしました。始めから終わりまで……。手書きで下書きをしたのは、「PC上で書くよりも手書きのほうが筆が進んだから」、という何の面白みもない理由からでした。


 長編の第一作について、章立てを何とかつくりあげ、題名を考えたところで、第一章を書こうとPCに向かったまではよかったのですが、なぜかさっぱり指が動きませんでした。頭の中には情景も浮かび、登場人物たちの台詞も浮かんでいたにもかかわらず、指は思った通りに動きませんでした。初日は何とか書き進めたものの、自分ではとても満足できない内容でした。二日目、続きを書こうとPCに向かったものの、まったくと言ってよいほど指が動きませんでした。これではいかん、ということで、PCに向かうのを止めました。


 PCから離れたところで、「何故、書き進められなかったのか」を少し考えてみました。出てきた結論は、「書いた傍から推敲していた」ということでした。以下が、結論に至るまでの過程です。

--------

・PC上で文字を書くと、活字の状態で表示されます。

・表示用のフォントを明朝体に設定すると、曲がりなりにも印刷物のように見えてしまいます。

・印刷物のように見えてしまうと、印刷物にふさわしい文を書こうとしてしまいます。

・ですが、書き始めたばかりの段階の文章作成技術では、印刷物のような文章を書けません。

・そのため、現実と理想との大きな差に我慢がならず、文章を書いた傍から吟味することになり、先に進めません。

--------

それなりに納得する結論を得られましたので、始めからPC上で書くことを諦めました。


 始めからPC上で書くのを諦めたところで、何を使って書こうかと考えたところで出てきたのが、「ノートに手書きしてみたらどうだろう」という案でした。幸いというか、買い置きのノート(A5版、6ミリ幅、30枚綴り)が本棚に数冊ありましたので、これでいいや、と即決しました。


 次はノートのページの使い方を考えました。全てのページに書いていくと、後になって見直したときに追記しようとしてもできません。そのため、見開きの右ページのみに下書きし、見開き左ページは、設定などをメモをするための場所として残しておくことにしました。また、ノートそのものは横書きでしたが、九十度反転させて縦書きとして使用することにしました。「原稿用紙は縦書きだから下書きも縦書きでよいだろう」、という特に根拠も無い理由からでした。


本文の内容に反して、本エッセイでは、ノートの下書きは実施しておりません。全てPC上で執筆しています。


「下書き」は、もう少し続きます。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ