読み方に関する三つの方法
「PC上での閲覧に関する方法」と仮定しています(スマートフォンを所持していないので……)。
私は作品を投稿していますが、他の方々の作品も読んでいます。その読み方についてになります。読み方といっても、「この場面での、この登場人物の心情が……」云々といった内容ではなく、純粋に読書環境(特に、見た目の問題)に関するものになります。
『小説家になろう』は Web サイトですので、作品を閲覧するには何らかの端末が必要になります。その端末上でも閲覧の方法は幾つかあります。次の方法が、私が用いている主な方法です。
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[1] ブラウザで読む
[2] 縦書きPDFで読む
[3][TXTダウンロード]からダウンロードして読む
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それぞれの方法は一長一短であり、どの方法が最善とは判断できない、というのが現時点での結論です。以下、それぞれの方法について思ったこと、試したことになります。
[1] ブラウザで読む
Web サイトを閲覧するのに、ブラウザを使用するのは標準的な方法です。一昔前まではブラウザの種類も少なかったのですが、今はある程度の中から選ぶことができます。
複数あるブラウザですが、ブラウザによって Web サイトの見た目が微妙に異なるということがあります。ある特定のブラウザでは最良の設定であっても、他のブラウザでは却って見づらいということも起こり得ます。特にフォントの設定は、Web サイトの見た目を左右する大きな要素だと思います。
Web サイト側でもフォントを設定可能です。私が普段使用している Mozilla Firefox では[ウェブページが指定したフォントを優先する]にチェックが入った状態が初期設定ですので、変更していない限り Web サイト側の設定が使用されます。ただ、Web サイトの設定として標準で設定されているフォントは、PC上ではどうにも読みづらいというのがあります(個人の感想です)。
いろいろ試した結果、次の設定に落ち着きました。
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・[ウェブページが指定したフォントを優先する]のチェックを外す。
・表示に使用するフォントを等幅フォント(全ての文字の幅が一定のフォント)に設定する。
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加えて、作品閲覧の際に[表示設定]にて以下の設定も行っています。
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・[配色]を「標準設定」に設定する(背景色が変更されている場合のみ)
・[行間]を 300 % に設定する。
・[文字サイズ]を 100 % に設定する。
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これらの設定により、文字としては読みやすくなります(私にとっては)。ですが、一行空けが多用された作品では画面全体が間延びしたようになり、PageDownキーを押す回数が増えますので、[行間]を 200 % 程度に設定することもあります。なので、個人的には、一行空けをしないレイアウトのほうが読みやすく感じます。
[2] 縦書きPDFで読む
作品上部の[縦書きPDF]のリンクを辿り、『タテ書き小説ネット』にて作成されたPDFファイルを閲覧する方法です。ブラウザ上でも閲覧可能ですが、かぎ括弧などが正しく表示されないため(Mozilla Firefox の場合)、PC上にダウンロードし、PDFリーダーなどのアプリケーションを使用して閲覧することになります。
「PDFファイルは、どの環境で閲覧しても、同じ見た目になる」と漠然と思っていたのですが、『タテ書き小説ネット』にて作成されたPDFファイルは、OSが異なると異なる見た目になります。Windows 上ではフォントは明朝体で表示されますが、Linux 上ではゴシック体で表示されます。特に、Linux 上ではPDFファイルの表示に使用するライブラリ類をインストールしないと日本語文字が全く表示されません。どうやら、『タテ書き小説ネット』にて作成されたPDFファイルは、OS標準のフォントを使用するように設定されているようです。
また、『タテ書き小説ネット』にて作成されたPDFファイルは、PDFリーダーで途中まで読み進み、そこで終了させ、次に同じファイルを開くと、途中まで読み進んだ部分が表示されるのではなく、一ページ目が表示される場合があります。PDFリーダー側の「終了時の状態を記憶する」のような設定を有効にしても、この設定が効かないようですので、PDFファイル自体の仕様が異なるようです。
[3][TXTダウンロード]からダウンロードして読む
各話のテキストデータをダウンロードし、テキストエディタなどで読む方法です。テキストデータですので、いろいろと加工が可能です。Web サイト上でもPDFファイルでも読みにくい場合に、次の手順で加工をすることがあります。
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・余分な空白行を削除する(場面転換の空白行については、予め印をつけておく)。
・会話の始まりを表すかぎ括弧を字下げする。
・箇条書き(一文、即、改行となっている書式)となっている場合、内容を基に改行を削除し、段落を作成する。
・改めて、読む。
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上述の手順は、見た目を、書籍とほぼ同じ状態にすることになります。
上述の手順により、行数は三分の一程度に圧縮されます。小説本文での箇条書きは、意味の塊が見えないため、どうにも読みづらく感じるのです。空白行で区切られた文の、それぞれの塊の中でも何故か改行してある場合があり、それはそれで読みづらく感じるため、仕方なく上述の手順を踏む場合があります。ただ、この手順はあまりにも面倒くさいので、毎回実行するわけではありません。
◆結論のようなもの
Web サイト上のコンテンツである以上、全ての環境に於いて満足する見た目を得ることは、非常に困難です。幸い、『小説家になろう』では閲覧方法が複数提供されているため、適宜、選択すればよいのかなと思います。




