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Dead end world.  作者: NPTNs
斎川恭香編
14/34

スーパーマーケット (下)

 入口ドアを開けた音で、近くの十数匹の化物は、私たちに気がつく。

 私は二丁目の拳銃で、躊躇いなく近くの化物二匹を殺し、同時に銃声を店内へ響かせた。


「もう後戻りはできないぞ!」


「それくらいわかってるわよ!」


 奥の方から、多数の化物が此方に向かってくる。その化物たちが此方に近づく前に、ここにいる化物を殺さなければならない。


「斎川さんは右側を!」


 化物の数は左側の方が少なく、唐木さんは拳銃を発砲し続ける。


「(私に数の多い方を任せるなんて、自己中すぎるでしょ!)」


 恐らく、唐木さんは私の戦闘能力を見越して、数の多い方を任せたと考えられる。しかし、勝手に決められたことが納得いかない。

 愚痴を吐いても仕方ないので、私は残弾四発の二丁目の拳銃を構え、右側へと振り向いた。


「(お腹は空いてるし、左足も使えないから、化物に襲われたらどうしようもないわ。もしも、襲われた時は、死ぬしかない)」


 今の私の状態では、数匹の化物に襲われれば抵抗もできず、食い殺されるだろう。

 私は死の覚悟もようやく決め、徐々に迫る化物を殺しにかかった。しかし、空腹で手がブレる。頭に狙いを定め、発砲するもののうまくいかず命中が外れる。


「――――! そんな……全然当たらないなんて!」


 命中率としては60%前後。確率で言えば、二~三発に一発が外れてしまう。これでは弾の無駄遣いに等しい。

 二丁目の拳銃が使い終わり、三丁目の拳銃と交換する。四丁目の拳銃の装填中弾丸と合わせ、残り十発。


「(ここは慎重に頭を狙うべきか……いや、そんな暇はない。とにかく殺すしかない!)」


 私と化物の距離はおよそ三mまで縮まった。

 三丁目の拳銃を構え、ハンマーを起こして直ちに発砲する。しかし、やはり当たらない。続けてハンマーを起こし発砲。けれど、やはり当たらなかった。


「嘘っ!?」


 三発目のハンマーを引き起こすが、構える前に化物が襲いかかる。私は咄嗟に右腕で顔を庇い、腕に噛みつかれた。


「くっ!」


 痛みに耐えながら、三発目を化物の頭へとお見舞いした。銃口を額に当てた為、確実に殺す。しかし、噛みつかれた腕からの出血が止まらない。


「大丈夫か!?」


 今頃、唐木さんは気がつく。近くの化物を数匹殺した後、ようやく私の方へ駆け寄る。


「――――噛まれたのか!?」


 私の腕から出血は止まらず、歯型がくっきりと残っていた。肉は食われていないが、それでも出血量が多い。


「あ、あれは……生存者?!」


 入口に顔を向けた唐木さんがそう言った。

 化物が迫る中、よくよそ見をできるものだ。そう私は思いながら、入口へと顔を向ける。

 白衣を着た男性らしき人物と、女性らしい女性と表現すればいいのだろうか。そんな美しくもどこか格好の良い女性が入口のドアを開けた。


「メグ、生存者だ。近くの屍を一掃するぞ」


 その言葉に女性はただ頷く。

 白衣男性の手にはコルト・ガバメント(M1911A1)、メグという女性の手には、グロック(Glock)17が握られている。


☆知らない方もいるかと思われる為、一応説明を入れておこう。


 通称:コルト・ガバメントとは、銃器メーカーのコルト社によって軍用に開発された大型自動拳銃である。制式名称を『M1911』と呼び、後に改良が加えられたものが『M1911A1』である。.45ACP(.45Auto Colt Pistol)という大口径弾を使用し、M1911およびM1911A1の口径は.45ACP、装弾数はシングル・カラム・マガジンによる7+1発であるが、その後、9mmパラベラムや.40S&W弾など各種の弾薬に対応したバージョンが生まれた。ちなみに、ベレッタM92Fが制式採用される70年以上、アメリカ軍の制式拳銃であったらしい。


 グロック17とは、オーストリアの銃器メーカーであるグロック社が開発した自動拳銃である。口径は9mm(9mm×19パラベラム弾)で、装弾数は複列弾倉ダブルカラム・マガジンによる17+1発。グロックシリーズに使われているプラスチックはポリマー2と呼ばれる材質で、ガストン・グロックの発明品であり、摂氏200℃~マイナス60℃の環境下でもほとんど変質しないらしい。また、一般的なプラスチックよりも柔らかく、相当な強度を誇ると言われている。


☆★☆★


 その拳銃をどこで手に入れたかは不明だが、只者でないことは確か。その二人は、息の合った協力プレイで、化物(屍と言うらしい)を一掃していった。

 一方、私は唐木さんに肩を貸してもらいながら、スーパーマーケットの外に出ていた。


「一体何だアイツらは……」


「あの拳銃は、間違いなくガバメントとグロックだったわ」


 あの二人が持っていることに、地味に嫉妬をする。


「(すべての拳銃が欲しいくらいだわ……なんで私が持っていないものをあの二人はetc……)」


****


 数分して、あの二人がスーパーマーケットから出てきた。特に傷は見られず、本当に一掃したのだろうか?


「あれは数が多すぎる。とても今の状態じゃ全部を殺すのは無理だな。ところでそこの女、噛まれたのか?」


 白衣男性は独り言を喋ったと思ったら、私に質問してきた。


「女って……私は斎川恭香って名前があるんだけど」


「チッ……」


 舌打ちをして、小声で「これだから女は……」、と嫌味のように言った。それに対して私はムカついてしまう。


「何? 女って言ったら、そこのメグって人もそうじゃない。失礼過ぎにもほどがあるわ!」


「あ? メグは別に女じゃないぞ。俗に言うオカマというやつだ。声も裏声で誤魔化しているだけだがな」


 呆気にとられた。ちなみに、唐木さんは驚きのあまりか、口をパクパクさせている。私はなんだか今日一日で数回呆れている気もするが、考えるのはやめておこう。


「んんっ、それはイイとして女、噛まれたのか?」


 白衣男性は咳払いをして、再び質問を繰り返した。何度も聞くということは、余程意味があることなのだろう。

 私は呆れながらも質問には答えた。


「ええ、確かに噛まれたわ。出血は酷いし、今も全然止まら――――」


 言葉を続けようとした時、一発の銃声が耳に響き、私の左胸からは、これまでにない激痛と共に大量の血液が流れ出る。


「が……ぅぁ……!?」


「斎川さん?!」


 激痛が走ったのは、ほんの一瞬。今はむしろ、痛すぎて、感覚とか意識が遠のいていく。

 私の心臓は、風船のように破裂していて、今はもう既に機能していない。意識が遠のく中、唐木さんと白衣男性の会話が聞こえた。


『お前、同じ生存者だろ!? 何で仲間を撃つんだ!』


『ったく、この世には志悠(しゆう)みたいな利用価値のある同朋はいないのか』


『お、前……他の奴も同じように殺してるのか!?』


『あん? 勘違いされちゃ困るな。志悠はまだ生きてるし、今後も利用価値が高い。だがショウとか言ったガキは役に立たなかったな』


『お前……俺の弟を――――!』


『黙って死ね』


 最期に聞こえたのは、三発ほど続いた銃声と、横たわる唐木さんの姿だった。

 心臓を撃たれ、意識もなくなった私は、唐木さんと共に永遠の眠りについて死を迎える……ハズだった――――――――――。


 しかし……私は……。

アイディアが尽きた私は、unlimited様の意見を参考に、遂に、やってしまった――――

報告もなく勝手に意見を取り入れて申し訳ありませんでした。

しかし、アイディアがない私には他の方の意見を参考にしないとやっていk(ry


10/17 修正

12/02 修正

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