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ドリフト―TrifT―  作者: kishegh
第1章
35/85

ガタ漫 二人のショートショート3新作

大分間違えていた事に気が付き、即座に改変。

ラ「ラッセル」


バ「バウマンの」


ラバ「ラバウル小唄。ショートショート」


ラ「ショートと言いつつ、補足説明ですよの段」


バ「今までだって、ガタ漫とか良いながら別に笑わせるような事はしてないから良いんじゃないの」


ラ「何はともあれ、改訂後初の書き下ろしラバウル、ちょっとだけ、真面目に状況説明のお話」


バ「内容は2つ、ひとつは呪式に関して。もう1つは、感想に質問があったので、ネタバレにならない範囲で説明でもしようか、と言う話」


ラ「まずは呪式から」


バ「アルトが、液体まで生成できるのが、すごいと言う話が出ていました。それよりも、光や炎などの現象を生み出すほうが難しくないか?と言うところの説明なのですが」


ラ「簡単に言えば、この世界では物理学と言う物が発展していません。と言うか、物質を構成する因子と言う物、原子や分子と言う物の存在が知られていません」


バ「逆に、現象の説明に関しては、神様がしていますので、そちらは一般的に受け入れられているわけです。そのあたりの知識量が、物質の生成が難しくなっている所ですね」


ラ「まぁ、神や精霊が実在する世界だからな。そのあたりの領分に含まれる事は、神様だからで済むんだろう」


バ「でも物質は、温度を上げれば液体化したり気体になったりするよな。その辺りはどう解釈されてるんだ」


ラ「実は、呪式で生成された物質は、全て温度が決まっていて、19℃に設定された状態で出現するんだ。だから、19℃の段階での状態で出現する」


バ「中途半端な数字だな。科学的な裏づけがあるとも思えない温度なんだが」


ラ「アルトのいる世界、一応地球と同じような天体なんだが、そこの平均気温に準じている」


バ「あれ?地球だと平均気温は15度のプラスマイナス1度以内だよな。異様に高くないか、平均気温が」


ラ「うむー。実は精霊の影響で、寒い地域が少ないわけだ。さらに、地球よりも恒星との距離がほんの少し近い、その所為で全体的に温かいわけだな。機械化なんかが進んで、温室効果ガスの量が増えたら、地球よりもはるかに深刻になる世界だな」


バ「だから、呪式世界で釣り合いが取れていると言う面もあるのかな。神様辺りが、調節していると言う事なのでは?」


ラ「まぁ、アルトは文明的な生活を送ってきたわけではないので」


バ「ああ、いるよな。ヨーロッパの文化と機械の香りが無いと生きられない人間って」


ラ「旅行は、ヨーロッパかアメリカ。アジアだったら大都市、とか台湾、香港、シンガポール。インドなんかは絶対無理で、アフリカや中東などは思いも付かない人種か。確かにアルトは真反対だな」


バ「あいつは、これがなくなったら困るとか言う物はないだろ。武器位の物か?」


ラ「そんな物だろ」


バ「まぁ、そういった具合で、知識量に基本的には順ずるのが、呪式の能力です。才能だけの大魔導師とか言う者はありえません。エルフやドワーフ、高位の呪式使いは、感覚的に物質の特性を知っていて、それを知識で補強しています」


ラ「大抵の熟達した呪式使いは、同時に他の分野でも熟達している場合が殆どだな。歴史、医学、薬学、哲学等様々ではあるが。」


バ「ちなみに、神学はこの世界には存在しません。神の実在が証明されているのに、態々それを研究する必要は無いからです」


ラ「神学なんぞは、権力者と宗教者の箔付けのために、神の実在を証明するための学問。そう穿って考えても大して問題は無いしな。そもそも、人間が研究しなくたって、神に聞けば分かるんだからなぁ」


バ「まぁ、そうだよな」


みもふたも無い言い方だがな。


ラ「続きまして、今度はちゃんとしたお便りのコーナー」


バ「ヤラセじゃないよ」


―騎士軍の名称を平時と戦時で変える理由がよくわかりません。―


ラ「こう言った質問が来ました」


バ「感想にも返信したけど、まぁ、ネタバレになりかねない話だからね」


ラ「それでも出来る限り説明しましょう」


バ「要は体面ですかね」


ラ「既得権削ったんだから、名前ぐらいは残してやろう。と言うのが平時の階級」


バ「非常事態に、名誉なんか気にしていられないわい、と言うのが戦時の階級」


ラ「それと、かっこよさげな名前を残しておいて、常時募集をかけると言う意味もあるな。一般兵は徴兵するが、指揮階級は流石に、教育が必要なので」


バ「この世界では、やはり騎士の名前は憧れなのですよ。一言で言ってしまえば、出世する唯一の方法とでも言おうか」


ラ「騎士からなら、貴族への取立てもあるからな」


バ「報酬も安定しているし」


ラ「貴族の子女の間では、勇敢な騎士の人気は高いので、逆玉にのれる事もあるし」


バ「そういった意味で、以前の騎士の階級に似た名前も残しているわけだ」


ラ「後に色々問題にもなるがな」


ラバ「そう言った所で、本日はお開き」


また来週のお楽しみ。


ラ「来週?」


バ「来週の予定は未定だろ」


うむ。どうしよう。




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