悪魔的だ!
神野龍樹は大学生だ。fランでも無い東大でも無い普通の大学に通っている。友達もそこそこいて楽しい学生生活を送っていた。最寄りの駅で事故が無ければもっと楽しい生活が送れたはずなのに……
「おい、人が落ちたぞ!」
「何」
神野は助けなきゃと線路に。ホームドアを乗り越えるのは少しムズい。いや、100くらい難かった。しんどい。酔っ払いか?にしても綺麗な落ち方だった。いや、そんな事より……
『まもなく快速列車が通過いたします』
「やべ」
酔っ払いを助けなきゃ。快速列車が来てしまう。
「神野!」
「その声、かっちゃんか!?」
大学で同じサークルの勝又千秋。何やってんだと手を差し伸べてくれた。落ちて一緒に助けようとしてくれた。
「無茶すんなよ!」
「だって、酔っ払いが!!」
「ほっとけないってか?」
勝又は笑った。良いだろう。一緒に助けると。しかし、電車が来る。来る……
「うわぁーーー!!!」
3人とも死んだ。呆気なく。
「くそっ!!どこだよぉ!!ここ!お?」
なんだ、この感触は。しかも柔らかい。
「なんだ、お前もかあははどうやら」
「女になったらしい」
ここはあの世だろうか?なんか、逆転している。ミラーワールドだ。てことはこの寝ている少女が酔っ払い……
「年齢からしてJKくらいだろうか?」
「おい、スッゲェ柔けえ悪魔的だ」
しかも顔も可愛い。鏡で見た。しかし、ここはミラーワールド。性別も逆になるのか。
「おっさんだから少女ってことでいいよな」
「かっちゃん、そうだな。逆になってる」
大学生だから女子高生って事か?解らない。そこは解らない。
「しかし、起きないなおっさん。酒くっさ」
酒は臭いのは変わらないらしい。笑ってしまった。
「いい夢でも見てんだろかっちゃん、休憩すべ」
「あぁ」
ここがどんなとこか解らない。下手に動いたら迷って元の世界に戻れない……いや、轢かれたんだった。てことはあの世という可能性が高い。
「あの世かもな」
「あぁ、俺も思った」
勝又はそこら辺にあった石を投げた。水切り。15回までは行ったと思う。やったとにこやかな表情がこりゃまた可愛い。完全に女になっていた。まだ寝ているのかこの酔っぱらいは……どんだけマイペースなんだと鼻のとこを擽る。
「ぶえっくし!」
起きた。
「お、かっちゃん、起きたぞ」
「そのようだなぁ!」
「んあ?だれだてめえら」
「「助けてもらってその態度ー!」」
まぁ助かってないのだが……




