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どう書くのか

前回の話の続きになる。


あ。

もし、あなたが、私の連載小説の方を楽しんでくださっていて、ほんの少しでもネタバレは見たくない、と思っているのなら、この先は読まない方がいいかもしれません。

ネタバレというほどでもないけれど、多少、今後の話の進め方について書いてあります。

これから書くつもりの小説の内容を、ここで詳しく書かくつもりはないので、曖昧な内容ですが。


では、いいですかー。

始めちゃいますよー。

引き返す方は引き返してくださいよー。

いきますよー。


はい。では、ここから始めますねー。




それで、前回は、私が書いている連載小説の第2章の第4話に悩んで、散々ここで愚痴を撒き散らし、3000字くらい書き直し、なんとか第4話を書きあげ、投稿したわけだ。


書き直す前の内容よりも、まあまあ私好みになったのだけれど、取り繕った、という感じがして、違和感は拭えないかなー。

なんか散漫だし。


これは、登場人物達が好き勝手に進むから、という問題だけじゃないのかもしれない。

第2章自体に根深い問題があるんじゃないのか。

そう思い、何が問題なのかについて、あれから考えてみたわけだ。





元々、短編として考えていた小説だけど、なんだか長引いてしまい、勢いで1章は書き上げた。

でも、2章になると、勢いが続かない。


2章のストーリーや、エピソードや、終着点は考えていた。

でも書いていると、話が、ぼんやりしちゃって、弱く感じる。

登場人物達も、第1章で各自の問題が一段落したから、なんか、ぼんやりして、弱い。


おまけに、このぼんやりとした弱さが、今後も続きそうな雰囲気になってる。

それが気に入らなくて、イマイチ書く気分も乗らず、話が散漫な感じになっていっちゃってるのかなー。と思ったわけですよ。


なんで、こんな状態になったのかな、と考えたんだけれど、元々考えていた第2章の終着点が、弱いんじゃないかな、と思ったのだ。


弱い、というか、その終着点に、私自身があまり興味を持てていない。

気に入らないのだ。


話自体は、わりと面白いものを考えたとは思っている。

考えているエピソードも、読んでる人に楽しんでもらえそうだと思うし、なんならそれを書くのを、私も楽しみにしている。

でも、イマイチ話を進める気持ちにならない。


これは、やはり、話の行き着く先に、私が興味を持てないからじゃないかなと。


前回のエッセイを読んだ人には分かってもらえるかもしれないけれど、私は放牧主義で、自分も他人も登場人物達に対しても、好きにすればいいじゃんと、思っている。


だから、多分、元々考えていた終着点が、登場人物が好きにした結果行き着く場所じゃない、と私が感じているのかなー。

そこに行き着いても行かなくても、どうでもいいや、と私が感じている節がある。

それで、登場人物の気持ちも、私の気持ちも乗らなくて、進む勢いが弱いのかなー。


だから、この小説を書きたいのなら、終着点を考え直す必要がある。

登場人物も私も喰いつく終着点にする必要がある。


それで、元々考えてはいたけれど、話が、ごちゃつくかなと思って省こうと思っていたエピソードを主軸に持ってくる事にしたわけですよ。

そこから行き着く場所を終着点にしよう。

書こうと思っていたエピソードも、それに沿って、幾つか切り捨てよう。

世界も変えてしまおう。


終着点を星のように据えて、読者も登場人物達も作者も、みんなでそれを眺めながら進めるようにしよう。


最初に考えていて弱いと思っている終着点を、一番手前の星として据えて、その後ろに新しく考えた終着点を強い星として置いてみよう。

手前の星が消えても、奥にある星が輝いているという構図だ。


さらに、その奥に、もう一つ小さな星を置き、作者だけは、そこを見ながら進むようにすれば、話に一貫性やら、深みが出てくるんじゃないだろうか。


抽象的に書いてしまって、分かりづらくて申し訳ないけれど。

でも、星を眺めながら進む、というイメージは、私的にワクワクするのだ。

だから、そうしよう。




あと、登場人物の中でも、1章で一番重要な位置にいた彼。

彼の問題が1章で片付いてしまったせいか、2章では随分とぼんやりとした存在になってしまっている。

主人公に対して甘いだけの存在になっている。


でも、それは良くない。

主人公にとって、一番重要な人物なのだ。

2章に入っても、どこか憧れのような存在であってほしい。


だから、ごちゃごちゃとした主人公達と一緒にいながらも、一人、静謐な中に存在するような雰囲気を持ってほしい。

何かを決意して、一人向かう強さがほしい。


すると、話の流れとして、彼が向かおうとする先は、新しく作った終着点であり、新しく作った強い星になる。

彼が向かう先を、主人公も見ることになる。もちろん全力で協力もするだろうし、一緒に行こうとするだろう。

物語の主軸はそこにしよう。


あと、主人公と共にいる、小さな者達。

このちっちゃい奴らも、2章に入ってから弱い。

だから、新しい星に深く関わらせよう。

ちっちゃい奴らが一番最初に駆け出す存在であってほしい。

それに、主人公は引きずられるのだ。


このちっちゃい奴らは、私が思っていたよりも読者の方に好評だったので、活躍すれば、前から読んでくれている人にも楽しんでもらえるんじゃないかなー


なるほど。こうやって考えてみると、2章は主人公がメインになって、緩慢に動いていたから、何か違和感があったのかなー、と今、分かった!


たぶん、この主人公は、ちっちゃい奴らや周りの状況に、グイグイ巻き込まれる存在なのだ。

巻き込まれはするけれど、常にその場の主導権は握る、みたいな感じに、私は面白さを感じていたんだと思う。

主人公自身には魔力があるだけで、強くはないし、チート能力もないし、弱い存在であるはずなのに、常にいつの間にかその場の主導権を握って、強者として存在する感じ。

そこが好きなのかなー、私は。

それがなくなったから、つまらなさを感じていたのかもしれない。


なるほどー。

では、これからは、主人公には巻き込まれ方式で、エピソードに関わってもらおう。

そして、訳のわからない強者としてやっていってもらおう。


まだこれから考えないといけない事も多いけれど、なんか、これを書いてて、問題点も解決策も分かった気がする。


星に向かってウキウキと進む方式にしていけば、なんとか2章も最後まで書ける気がしてきた。

登場人物達の存在の仕方も、整理がついたかもしれない。


私は、この小説の登場人物達が気に入っているので、何かをやっていく様を、もう少し見ていたい。

だから書こう。


このエッセイを読んでくださった読者の方々、このエッセイ的に言うと妖精様方、今回もお付き合いいただき、ありがとうございました。

こんな文章でも、妖精様方の何かになれば、嬉しいです。

私の何かにはなりました。

何か作るのって、やっぱり面白いですよね。






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