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究極の芸術品

作者: ひよ六

この世にはかつて究極の芸術品が

存在していたそうです。

それは技巧、学問、娯楽の全てが複合されており、

絵画でも音楽でも書物でもない媒体で

形作られていました。

それを鑑賞した者は

森羅万象の始まりと終わりまでの

経験と感動に触れる事ができたそうです。


この世に生まれ出た創作家たちは皆全て、

この芸術品の模倣をしているに過ぎない事実を

誰も知る事すらできませんでした。

なぜならこの芸術品には作者が存在しておらず、

この世の片隅で一瞬起きただけの

自然現象であったからです。

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