幕間: 憂鬱な空間
真っ白な空間に質素な机と椅子。輝くような金髪に真紅の瞳を持ち合わせた可憐な女性が椅子に腰掛けている。そんな整った容姿が台無しになるほどに顔を顰めて。
何故だ?どうしてだ?私は何処で誤った?否、私は悪くない、あのクソ[※検閲]のせいだ。何が[※検閲]だ。一方的に押し付けてきたくせに。話が違う。
向こうのゴミの半分を送り付け、向こうの半分の人数に当たるこっちの人数をもっていきやがって。
私にはそんな取り決めをした記憶は一切ない。クソ!時間がない。過ぎたことを考えたところで事が良い方向には向かわない。どうにかして少しでも緩和しなければ。
どうすれば良い?向こうの[※検閲]に手を加えるか?だがそうすると不具合が生じる可能性も出てくる。加えて私にも影響が出るだろう。……背に腹は変えられないか。
向こうからこちらにゴミどもを送り付けるにしても、[※検閲]程向こうに根付いてるため、時間がかかるだろう。となると大事なのは量よりも質になるか。
問題はこちらだけではない。むしろ向こうに渡った者の方がまずい。向こうの半分だということに加え、能力的にも圧倒的に向こうの方が優れているし、慣れの問題もある。
やはり質を重視し、リードして貰う方が生存率は高くなるだろう。仲間同士で争わない限りは。
はぁ、はぁ、こんなところか。後は起動させ…
【※検閲】
その程度は想定範囲内だ。問題ない。
【※検閲】
は?
【※検閲】
あのクソ[※検閲]が邪魔しやがって!相手の[※検閲]だと思うように干渉も出来ない。もう私に出来ることはない。
どうか、どうか生き延びててくれよ。
遅れてすみません。これからは特に断りが無い限り、週に1話以上出せるように頑張ります。モチベと勉強次第ですね。
面白いと思ったらブクマ、評価を頂けると励みになります。