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たぶん隠れきれてない

「ぴっよーーーーーーーーー!!!」(やっほーーーーーーーーー!!!)


見晴らしの良いところについたら、これでしょ!!あー気持ちいい。まだ山頂では無いけどある程度高くて拓けている場所に着いた。


どれどれ、我が愛しの巣は…。あっ、あれかな?

周りの木よりちょっとだけ背が高くて、てっぺんに大きな鳥の巣がある。ここからだと、結構遠いな…。魔物になってから、割と視力は良いと思っていたけど、これでも霞むほど遠い。


あんな所まで真っ直ぐ歩いていく自信が無い。絶対迷ってたどり着けない。

かといって方位磁針なんて持ってないしなぁ。どうしようかなぁ。…せめて飛べる鳥の種類だったらいいのに。


ヒヨコから大きくなったら何になるんだろう?ニワトリみたいな、飛べない種類は嫌だなぁ…。

神様、どうか私に翼をください。なんて某歌詞みたいなことを考えていた。


どうしようかなぁ、巣を見つけることは出来たけど、その先に進めない。ちらっと山の上を見る。

うーん、いっそこうなったら山頂まで登ってみるか!!ここはだいたい山を2/3程登ったところ。あと少しで踏破できるなら、行くっきゃないでしょ!ぐすん。


半ばやけくそもあり、半分涙目になりながら上を目指して登りすすめた。


「ぴ、ぴ、ぴよ、ぴ、ぴーーー♪︎」

すっかり登山にも慣れた私。鼻歌を歌いながらだって上り坂、歩けちゃう!


…前世の私ならこんなガチ山登りムリだな。動悸、息切れ、汗、不満等を垂れ流しながらヒィヒィ言って歩いてると思う…。




そんなこんなであっさりと山頂に着いた。まぁほぼ登りきってたもんね、ふふん!

山を登ると空気が薄くなっていくけど、ここはまるで逆だと思う。空気ではないけど、なんか魔力的なやつの濃度がどんどん上がっている。

それがとても息苦しく感じる。


…というより、山頂にあった変な建物から物凄い魔力を感じていたみたい。たどり着いてわかったけど、ここが原因というかなんというか。


なにこの建物、祠みたい。なにかを祀っているのかな?屋根は平たいけど、その上に像が乗っかっている。

足首まである長い装飾の豪華なローブを着て、ドラゴンの頭を模した飾りがついた大きな杖を持ち、片目にモノクルが付けられた凛々しい男性の像だった。知識の神って感じで祀られてそう。


もっと近くで見たいな…と近づこうとした。


その時、私以外の生物の気配を感じた。それも、魔物と違う、人間の!サッと近くの茂みに身を隠す。頭隠して尻隠さず状態にならないように、全身を隠した。え、これで大丈夫だよね??ボディーが黄色だから目立つなぁ…。


なにやら鎖を巻き付けられた、ぼろぼろの少女と、その鎖を無理やり引っ張ってきている大人の男が5人。鎖は、私が捕まった時に巻き付けられた魔力封じの鎖に似ている。


男達は少女の周りを囲んで歩く。先頭の男が鎖の手網を握っていて、残り4人は左右に2人ずつに分かれて少女を守っているように見える。見えるだけ、だって鎖を引っ張られて、引きずるように歩かされてるもの。


少女は肩までの銀髪ストレート。ご尊顔は…何歳だろう、幼い印象を受けるけど、整ってる!絶対将来美人さんになる。


今にも倒れそうなほど、前のめりで歩かされている。少女の歩幅と、男たちの歩くスピードが全く違うせいだと思う。ボロボロの服からチラ見える腕や足は痩せてる。骨みたいに白いし転んだら折れそう。

少女は苦しそうにハァハァと、肩で息をしながら歩いている。


そして、建物の前で一団の歩みは止まった。

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