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大分ダンジョン

別府の温泉旅館に泊まった翌日、俺達は朝から車をとばし大分ダンジョンに着いた。

大分ダンジョンはBランクダンジョン唯一の採取系ダンジョンだ。


基本、採取系ダンジョンはCランクダンジョンに多く、Bランクは採掘系なのだが、何故か大分ダンジョンだけは採取系ダンジョンなのだ。

採取系ダンジョンの特徴としては、階層が迷路では無くフィールドで構成されていることだ。

その分1階層の面積が広く作られているが、階段の場所が分かれば一直線に進める。

そして、階層の魔物も弱めなため、脱初心者の冒険者にはいい環境と言える。

ただ、いい事ばかりでは無く、採取出来る物は質がいいとは言え、高額では無いため時間をかけても儲からないというデメリットがある。


大分ダンジョンの場合は4階層、膝までの草が生えている草原のようなエリアが続いた後、採取可能な森林のようなエリアが1階層があり、その構造が延々と続く。

5階層は穀物エリア、10階層は野菜エリア、15階層は果物エリアと呼ばれており、ぶっちゃけ進んでもあまり儲けが無いエリアが続く。


そして、大分ダンジョンを語るうえで避けて通れないのが25階層にいる階層ボスだ。

Bランクダンジョンの階層ボスで最凶のボスがいる事で、このダンジョンは有名なのだ。

このボスのため、大分ダンジョンは25階層までしか地図が完成していない。


大分ダンジョンに着いた俺達は早速、ダンジョンに入る事にした。

初日は車で移動してきた事もあり15階の果物エリアで一夜を明かした。

大分ダンジョンは魔物が弱いため、15階層くらいまでは人がいる。

というか、大分ダンジョンに潜る人は99%果物エリアを目指すため、この階層には泊りで来ている人が多い。

ちなみに20階層は薬草エリアと呼ばれ所謂、薬草等が取れるが、ここまで潜る時間を考えると地上で採取栽培した方が効率がいいため、そこまで潜る人は殆どいない。


俺達は15階でメロンを食いまくり野営をし、翌朝もメロンを取りまくってから出発した

何故メロンが果物エリアにあるのか分らないが、それも人が勝手に分類しているだけだし本当は違うのかもしれない。


そしてBランクダンジョン史上、最凶とまで言われる階層ボスのいる25階。

ここにいるボスは身長2m弱、ヒトデの着ぐるみのような姿形をしている。

そして、このボスを最凶たらしめる、その能力は自爆!


このボスは攻撃を受けると、ボス部屋にいる全ての生き物が即死するレベルの自爆攻撃を敢行する。

そのボスの名は、『僕の事、忘れないでね。』。

ダンジョン調査の際に同行した鑑定士の鑑定結果で出た名前なので、本当にこの名前なのだ。

そして、ダンジョン調査に同行した上位冒険者が怒り狂って攻撃し、大惨事を引き起こしている。

そのため、このふざけた名前のボスは、その名が示す通り皆の記憶にこびり付き、忘れられない悪夢の存在となった。


「今回は攻撃無しだからな。」


「分ってる!」


大輔と2人でボス部屋の扉を開けると、部屋の中央に毒々しい色のヒトデが仁王立ちしている。

濃い橙色の地肌に黄色の線が入っていて、触るな危険を地でいくような奴だ。

あまりにも気色悪いので写メを撮らずにそのまま放置していると死んだのかスゥっと消えた。

死んだ場所に向かうと、それなりに大きい魔石と銀色の宝箱があった。

大輔と2人柏手を打ち拝んでから加藤君に解錠してもらうと、中から出てきたのはスコップだった。

そう、シャベルでは無く、園芸等で使う片手もちの小さなスコップだ。

だが、外れに見えてもこの深さのボスの宝箱から出た物だ。


念のためにカイムに鑑定してもらうと、幸運のスコップという鑑定結果がでた。

そして、このスコップで採掘すると通常の1.2倍の確率で上位の素材が掘りだせるという微妙な能力を持っているという話だった。

掘れる量が小さなスコップの量でしか無いので、1.2倍ならツルハシ等でそれ以上の量を掘ればいいだけの気がする。


そのため、たぶん高値はつかないだろうと3人の意見が一致し、これはカイムのアイテムボックスの肥やしになる事が決定した。


本日1本目の投稿をさせて頂きます。

昨日はすみません。

午前中に病院で検査を受けに行ったので、時間ギリギリに投稿しようとしたら、投稿確認の画面で止まっていました。※コロナウィルス関係ではありません。


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