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大阪到着

その後、俺達は塩尻というところまで行った後、V字ターンを決め名古屋を経由し四日市港辺りをフラフラと移動して来ていた。

海沿いに来た理由は、大輔の奴が大阪湾がある以上、海沿いに走れば必ず着くと言い張ったためだ。

まぁ、そこまではいい、そこまでは・・・。



俺達は海にダイブした・・・車ごと。

見ていた釣り客の証言ではライフルから発射された弾丸の様に高速回転しながら、えぐり込むように海面に突き刺さったそうだ。

運転していた大輔は道路を走っていたら、いきなり海になった言っているが、たぶん原因は居眠り運転ではないかと睨んでいる。


車が沈んだ直後に脳筋がフロントガラスを叩き割ったので、俺達はほうほうの体で岸まで泳ぎきり事なきを得たが、危うく死ぬところだった。

車はびしょ濡れの加藤君が魔法で引き上げてくれたが、これで早くも足が無くなってしまった。

そして、この馬鹿は警察にも同じ説明をしたため、薬物検査と厳重な現場検証が行われ、5日も足止めをくらってしまった。


「ちくしょう!しくった!!!」


当然だ!

お前には二度とハンドルは握らせんぞ!

不幸中の幸いは、残りの距離はたいした事がないため、カイムには飛んでもらい俺達は電車で行ける事だが、この件で俺達のスケジュールは大幅に狂った。


「馬鹿のお陰でスケジュールが大幅に狂った。当初この遠征は2週間を目途に行う予定だったが、我々は未だダンジョンに入って無いにも関わらず、残り日数は8日間しかない。」


「いや、ホントに道路があったんだって!俺は見たんだよ!」


この後におよんで、この馬鹿は言い訳をしくさる!


「大輔!それはもうこの際どうでもいい。お前1人に運転を任せた俺達が馬鹿だったんだ・・・。」


「それで、どうするの?」


加藤君が不安そうに聞いてきたが、そういうのは左手に握り締められた食い倒れMAPを隠しながら言うべき事だろ。


「協会から大阪ダンジョンの地図を購入し、行ける所までは一気に降りる。そして地図の無いところも階段を発見し進む事を優先させる。そして一刻も早く攻略し帰る!」



大阪ダンジョンに到着した。

時刻は現在夜の21時、加藤君が大阪駅で一目惚れした女性に付いて行ってしまったため、探し出すのに時間がかかり再度大幅に予定が狂った。


こんな時間なため、ダンジョンの入り口前は人もまばらで、換金を待つ冒険者が数名たむろしているだけの状態だ。

入り口から出てくる人はいても、入る人はいない。


「買ってきたよ。」


「どこまで載ってる?」


加藤君が購入してきた大阪ダンジョンの地図を男3人が地べたに座って確認する。


「なんだ・・・全部そろってんじゃん。」


大輔が言うように大阪ダンジョンは全ての情報がそろっていた。


「そうみたい。迷路の方はたいしたことがないみたいだ。だけど・・・。」


「途中にボスがいないな・・・。」


途中に壁となるボスがいない。

ダンジョンとしては拍子抜けだが、普通の冒険者の場合はこれはキツイ。

何故なら、ボス部屋のボスは確かに強いが、その手前の扉の前は安全地帯なのだ。

つまり、そこなら安全に野宿が出来る。


安全地帯が無いなら、交代で見張りに立つか一気に行く必要がある。


「それとダンジョンボスが・・・。」


ダンジョンボスの所に誰もが知る魔物の名前が書かれている。



「「「ドラゴン。」」」


感想や誤字報告、有難う御座います。

未だに前の方の話の誤字報告が着たりするので凹んでいます。

温かいご意見が多く勇気づけられています。

本日2本目の投稿をさせて頂きます。

有難う御座いました。

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― 新着の感想 ―
[良い点] 正直加藤君って凄いよな。尊敬出来るわ 一目惚れして告白(しかも1000回)できる度胸を分けて欲しい
[一言] いつも楽しくみてます! 頑張って下さい!!
感想一覧
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