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加藤君強化計画1

まず、俺達が始めた事は加藤君のレベル上げだ。


加藤君のレベルは28、高2のこの時期にしては殆ど最高に近いレベルなのだが、いかんせん俺と比べると随分低い。

なんせ、俺は先日、渋谷ダンジョンまで攻略しているのだ。

その前にも深層階のろくでもない魔物を相手にしているため、レベルは93と人類では到達できないようなレベルになっている。

レベルは10レベル上がるごとに途端に上がり難くなるし、あまりにレベル差がある弱い敵だと経験値が入らなくなると言われている。

それなのに高校生でレベル28にもなっている加藤君は立派だ。


「僕は直道君と同じソロだからね・・・。」


加藤君の哀愁ただよう言葉が忘れられない。


ちなみに大輔はレベル21だし、Sランク冒険者の飯野さんあたりでレベル50の後半だ。

本来なら大輔もレベル上げを一緒にするべきなのだが、奴は現在進行形でパーティーを組んでいる。

けじめをつけるため、今年一杯はそのまま現在のパーティーに在籍する事になっている。


話しを戻すと、加藤君もレベル上げのためには、新宿ダンジョンに潜った方が効率がいい。


だが、このダンジョンはAランクのダンジョンのため、ある程度の実績がある冒険者以外はお断りになっている。

それで、Dランクダンジョンの制覇だ。

Dランクダンジョンは都内には3ヵ所あり、1つは五反田、もう1つは上野、もう1つが池袋になっている。

Dランクダンジョンはカウントダウンタイマーの無いダンジョンで、ダンジョンコアに触れても地上に転送されるだけで管理ダンジョンにならないダンジョンだ。


管理ダンジョンで忘れてならないのが渋谷ダンジョンで、渋谷ダンジョンの管理者は天野さんになっている。

気絶した俺に触らせようとしたところ、何故か担いでいた天野さんになったのだそうだ。

怪しいが、管理者として得られる報酬の6割をもらえる事になっているため、それは不問にした。

天野さんの場合は俺の影武者として、もらった4割の報酬も全て使いきる事が義務になっており、更に管理業務で時間が取られるため、本人は嫌そうにしているからだ。


まぁ、そんなこんなで、俺達は加藤君の実績解除から始めた。

ここでは一度攻略した俺は加藤君とパーティーは組めない。

加藤君が1人でも平気だというので、ここは1人で行かせた。

翌日、加藤君は俺と同じ趣味の悪い金ぴかカードを持って学校にあらわれた。


「おお、流石、加藤君!」


「やるなぁ、俺も早目にいかないとな。ドンドン差がついちまうぜ。」


照れ臭そうにカードを見せる加藤君だが、口の端がぴくぴくしているので嬉しいのだろう。

大輔は少し焦り気味だが、お前は最後のお勤めを頑張れよ。


「そういや、大輔ってどこ潜ってんだ?まだ渋谷か?」


「ああ、そうだぜ。管理ダンジョンになったおかげで、低層階の採掘でもレアメタルが取れるようになってな。連日、つるはし振ってるぜ。」


「新宿にも、五反田にも採掘場所無いのに、渋谷にはあるんだな。」


「まぁな、だけどマジックアイテムの質でいったら新宿が一番だからな。」


「お金稼ぎたい人は間違い無く渋谷に行くよね。それに菅原君はスキルのお陰で平気みたいだけど、新宿は間違い無く1階層から冒険者を排除しにかかってるからね。人気が無いよ。」


「そうかな・・・。」


「そうだよ。僕1人でちょっとだけ潜ったけど、1階層で大量のアリに囲まれたし、凄く苦労して倒してもアリの魔石って安いんだよね。おまけに3階層のボスも強さの割には儲からないし。」


こういう会話をしてると出来る男みたいに見えそうだな。

誰か憧れの眼差しでこっち見てる女子はいないかな・・・。

くっそ、全員ガン無視かよ!

もうすぐ冬休みだ。

有効に使って全力で加藤君のレベルを上げてやるぜ。

それにオークションも冬休み中にある。

更に来年になれば下の兄弟が生まれる。

現代医学なら男か女か分かるはずだが、両親はどっちでもいいのと2つ名前を考えられる楽しさがあるからと聞いていないようだ。

今年の冬は忙しくなりそうだ!



そして、冬休みになった。

加藤君は冬休みになると同時に、俺の家の隣に引っ越してきた。

少し不安だが最近は告白がどうとか、誰かを好きになったとか言い出さないようになったので、信じてみたい。

この日は加藤君にカイムを紹介し、初めて他人にカイムのアイテムボックスの事を話した。


そして、いよいよ加藤君のレベル上げになったのだが、俺はここに秘策を用意した。

俺のスキルは階層にいるボスですら倒してくれるが、即死したりはしない。

徐々に、それでもかなり早いペースでHPを削り取っているだけだ。

なので、死ぬ直前に加藤君に攻撃させて止めを刺させたら加藤君も経験値がもらえるんじゃないかという方法だ。


3階層のボスで試すと、攻撃を受けたボスは動き出し、俺達はボス部屋に吸い込まれるように入れられた。

初めて経験するが、本当に掃除機に吸い込まれるようにボス部屋に入るのだ。

動き出したとしてもすぐに死んだのだが、とりあえず加藤君の攻撃が当たった事だけは確かだ。


3階のボスくらいでは加藤君のレベルも上がったりしないので、今日は12階層まで行って帰ってくる予定にしている。

そこまで行けば、流石に加藤君のレベルも上がるはずで、これが上手くいけば中で泊りでレベル上げをするつもりだ。

結果だけいうと、このやり方は成功し、加藤君のレベルが1つ上がった。



「じゃあ、明日から泊りで潜ろう。とりあえず5日くらいにしてみようか?」


「うん、じゃあ荷物とかまとめておくよ。」


『まるい男よ。儂に寄こせ!』


カイムと加藤君の仲は悪く無い。

いつもは傍若無人なカイムだが仲間意識でも出てるのだろうか・・・。

明日からの準備のために加藤君も戻っていった。

今回は防臭マスクも準備してある。

32階の例の小部屋から一気に42階に跳んで加藤君を鍛えよう。

加藤君がどんな顔をするのか驚きだ。

温かい感想と誤字報告有難う御座います。

気分で後書きにダラダラ書いてすみません。

時々、止まらなくなるんです。

本日2本目の投稿をさせて頂きます。

有難う御座いました。


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― 新着の感想 ―
[良い点] 気分で後書き [一言] 前書きと違って強制力は低いので、 好きに書いていいと思いますよ。内容とかも超自由。 読むのも楽しみです。 逆に前書きは強制的に目に入るので、 一文に留めるか無い方…
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